薪ストーブ選びでは、サイズやデザインから選びがちですが、
実は「燃焼方式」の検討がとても大事。
いずれも高い燃焼効率とクリーンな排気を実現していますが、燃焼方式によって、
煙の量や燃費、操作性、メンテナンス性などに違いがあります。
こんな方におすすめ |
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煙はキャタリティックコンバスター(触媒)へ入る前に、バッフルで過流をかけられ、エアーディストリビューターから出てくる新鮮な空気と混ぜられます。その煙をキャタリティックコンバスターが低温でも強力に発火させ、燃焼させます。結果として煙はきれいになり、非常に高い熱効率を得ることができます。
こんな方におすすめ |
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一次燃焼から四次燃焼まで行うように設計されており、触媒方式のキャタリティック燃焼の次にクリーンな排気を実現しています。燃焼用空気をたっぷりと使って燃焼するため熱効率が高く、薪の消費が抑えられるほか、分厚い鋳物を組み合わせた本体からの輻射熱による暖房効果も得られます。
触媒装置を使わずにクリーンな排出ガスをつくる燃焼システムは、現在、大きく分けて2つのシステムが開発されています。そのひとつが、「リーンバーン燃焼」です。
リーンバーン燃焼は、自動車エンジンなどにも採用されている希薄燃焼システムで、通常より少ない燃料で高い燃焼効率が得られるシステムです。
通常の燃焼は、薪から発生する可燃ガス(燃料)1に対して空気が14の割合で燃えますが、リーンバーン燃焼では空気が20〜25の割合で燃えるように設計されています。つまり、燃焼用の空気を多く取り入れて熱効率を高め、それによって燃料(薪)消費を低く抑えているのです。
エンライトは、高温度燃焼に耐える耐火セラミックの採用と、空気の乱流・撹拌を起こさせるシューリフラクトリーの搭載により、着火しやすく燃焼状態も非常に安定しています。
また、エンライトにはセラミックファイバー製の再燃焼ボックスが燃焼室後部に組み込まれていて、可燃ガスが複雑な経路を通りながら高温空気と混ざり合い再燃焼されます。全部で4段階の燃焼を経て完全燃焼に近づけ、クリーンな排気を実現しています。
一次燃焼
本体底面後部にある空気取入口から、室内の冷たい空気を取り入れます。冷たい空気は燃焼室の下から前面サイドを通りながら熱され、ガラス窓の上部に達します。ようやく燃焼室に入った熱せられた空気は勢いよくガラス窓に吹き付けられ、ガラスが曇るのを防ぎながら薪に達します。二次燃焼
燃焼室後部にある耐火セラミック製のシューリフラクトリーから、二次燃焼用の新鮮な空気が入り込み、一次燃焼では燃え切らなかった煙を再燃焼します。この高温空気は、煙に乱流・攪拌を起こしながら燃焼中の薪にまんべんなく行き渡り、燃焼室内の温度を上昇させ、耐火セラミックを800℃にします。この高温の耐火セラミックに希薄化した燃焼ガスが触れることにより、再燃焼が促進されます。三次燃焼
シューリフラクトリーの裏には小さな部屋(再燃焼ボックス)があり、二次燃焼した煙はこの部屋を通ります。二重構造になっている再燃焼ボックスの背面から吹き出される高温空気と混ざり合うことによって、再燃焼ボックス内で三次燃焼が行われます。四次燃焼
三次燃焼でほぼきれいになった煙は、一次燃焼・二次燃焼によって強力に熱せられたインナートップに引き寄せられます。ここをゆっくりと通過しながら再び燃焼され、さらにきれいになった状態で煙突から排気されます。この一連の燃焼空気の流れは約5mにもおよびます。こんな方におすすめ |
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触媒方式「キャタリック燃焼」と、非触媒方式「クリーンバーン燃焼」を組み合わせた燃焼方式で、高い燃焼効率とともに優れたメンテナンス性を実現した燃焼方式です。
日本ではいまだ排煙規制が無く、きれいな排気を実現する燃焼システムが備わっていない薪ストーブが多く流通しているのが実情。
それに対してアメリカでは、1986年から排煙規制が導入され、今でも厳しい規制が存在しています。ダッチウエスト・バーモントキャスティングス・クワドラファイア・マジェスティックのストーブは、EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)の定めた環境基準をすべての製品でクリアしています。