前回のブログでおもてなしのお話をしましたが、
ここにも本物の「おもてなし」の心を発見!
週に1度、マッシモのお父さんとお母さんの家で
お昼ご飯をご馳走になるのですが(ありがたや~!)、
とある日の昼食後、4人でバードウォッチングを楽しみました。
と言っても、”野鳥の会”のメンバーに所属している訳ではありません。
テラスにやって来るpetti rossi/ペッティロッスィ、
その名の通り、胸の部分がオレンジがかった赤い色をした鳥、
体は丸々っとしていて、足が細~い、典型的欧米人体型(?)です。
85歳になるマリア叔母さんの伝説話によれば、
昔々十字架に掛けられたキリストの頭には、残骸の骨で作られたリースがのせられ、
その余りにも痛々しい姿を見た一匹の小鳥が、痛みをやわらげようと
その中でも1番太い骨を口ばしで抜いてあげようとしたその瞬間、
その血痕が小鳥の胸の部分に落ちて赤く染まり、後にそれが染みとなって
赤い胸の鳥/ペッティロッスィと呼ばれるようになったとか。
マッシモのお父さんが、朝起きてベランダのシャッターを開けると、
そこには、まるでデパートの開店を待つお客様のように、
ペッティロッシィは”朝ご飯”を待っているのだそうです。
余り物を与えるとは言っても、日替わり定食のように、”メニュー”も変えるとのこと。
普通のパンくず、胚芽入り
「お腹が張るといけないからグリッシーニに変えた方がいいわよ」
とお母さん、二人の愛の深さと”おもてなしの心”を感じます。
一方、私達は、愛と歴史がいっぱい詰まった街、ヴェローナへ行って来ました。
バイクとそれに関連するエキスポです。
ここは2年に1度、薪ストーヴの展示会が開かれる展示会場ですが、
この3日間はそれとは、雰囲気がガラリと変わります。
雪は無いものの、とっても寒い1月24日すっごいタットゥーがビッシリ描かれた
ゴッツイ腕がむき出しのロングヘアーの強面のお兄さんがたっくさんいます。
ハーレーのブースはいつも人だかり、ピカピカに輝く1台をじっくり見入って
右側から左側から、ぐるっと一周して腕を組んでまたじっくりと眺めて、、、
ハーレーは真っ赤なフェッラーリと同じように、
世界中の男性の憧れの的なんだなぁとつくづく思います。
ペダルにやっと足が届く金髪の男の子、お父さんの影響なのかなぁ、、、
未来のレーサーのオーラを醸し出します。
年代物のカスタムコーナーには頭からつま先まで赤をまとった、
古い雑誌から抜け出てきた様なお嬢さんがカメラマンのリクエストに答えて
ポーズィングしています。
「ようこそ、我がサーカスへ!」と、帽子を高々と挙げて、
バイクの展示場へと誘うサーカスを真似たブース、とても素敵です。
マッシモの目の先はバイクやグッズ(果たまた綺麗なお姉さんか?)、
私の視線は、ロンドン名物の2階建てバスを改造したカフェ、
車がホットドッグの形をしたホットドッグ屋さん、
クラシックな外観のパニーニ屋さん、フードコーナーへと注がれます。
それでも、水色のボディー×茶色のシートの組み合わせが印象に残った1台、
ジェットヘルメットが古き良き時代を感じさせて、購買力をかきたてます。
バイクの免許は持っていませんが;;
モノの種類は違えど、イベントの仕掛方、デザインやカラーリング、
あらためてイタリア人のテザイン的思考回路に脱帽させられる面白い一日でした。