9月15日~17日にかけてイタリア国内の学校では始業式がとり行なわれ、新学期が始まりました。
今年の9月から幼稚園に通い始めたフランチェスコ君のママ、リータちゃんは普段時間が無いにもかかわらず、
園内で使うエプロンやコップ入れに名前を刺繍して準備していました。
「愛」はここにも溢れています。
9月はイタリアでは色々と動き出す月。
一昨日、お向いのアントニオさん宅には大型トラックでストーヴ用の薪が運ばれて来ました。
物凄い量なので、クレーンを使っての運搬と移動です。
毎年この時期に見る光景、今では私の中の季節の風物詩の一つとなりました。
バールやお店屋さんのカウンターは、各種講座の広告でいっぱいになります。
りんごや葡萄、米、ポレンタ、ワイン収獲祭のポスター等も。
スーパーや青空市場には「収獲したばかり」と表示されたりんごが並びます。
果物は全体的に日本と比べて随分と安いです。
日数が経過する毎に陳列されるりんごの種類も変わっていくので面白いです。
さてと、収獲祭。私達は、トレント/TRENDOのカオーリア/CAORIAのきのこ祭へと行ってまいりました。
カオーリアはヴァノイ渓谷の麓にある、小さな小さな村です。
今年の夏、ドロミーティへ行った時にきのこ祭りのポスターを見つけたのです (これも運命、縁があった訳です) 。
普通、収獲祭りではメインの素材を元にプリモ、セコンド、各々好きな物にチェックして
それをレジで払ってオーダーしたものを受け取るのですが、今回はコンプレート、
つまりプリモとセコンド、デザートにパン、ワイン(大きいコップにたっぷり)そしてボトルの水が
全てセットになってそれで一人15ユーロ!
さすがイタリアの収獲祭りは気風がいいです。
レジで払ってチケットを貰って随分待ちましたけど、美味しいものを頂くためにはちょっとは我慢が必要です。
ポルチーニ茸のラザニア、チロル風ニョッキ、きのこ風味の肉の煮込み、
付け合わせは色々な茸のソテーそしてデザートは、クリーミーなソースがかかった森のベリータルト。
それにパンとポレンタもついてくるので、大満足です。
食後は?ハイ、やっぱり
「カッフェ!(エスプレッソコーヒー)です」。
ありました、ありました!
村に1件唯一のバールが!
田舎のバールでもカッフェのお味はやっぱり超一流です。
食事タイムが終ると、チロリアンの衣裳に身をまとった人達が大型テント内に設けられたステージで
賑やかに踊ったり、小劇場を繰りひろげたり、場内の笑いを誘います。
食事をするテントの外では刃物研ぎのお兄さん、足踏みミシンの様にペダルを踏み
その動力で農作業道具を研いでいきます。
機械の本体は木製、年季が入ってあちこち傷だらけですが、それがどことなくいい雰囲気を醸しだしています。
山岳地帯らしく、カントリー調の雑貨、木彫りの置きもの、毛糸で編まれたキッチングッズ等、
小道沿いに出店が並びます。
私たちが通った時はキノコの直売テントはほぼ完売状態、トホホ;;;
きのこは食物繊維やミネラル、ビタミンB,Dが豊富だそうでピオッピーニと呼ばれるのは
日本のシメジと似ています。
ポルチーニは日本人にもおなじみの品種、こちらはちょっとお値段もよろしく。
ミラノ万博のイタリア館で見つけた、コーヒーかす(エスプレッソコーヒーをいれた後に残ったかす)を
再利用したきのこの栽培。
中々面白いです。