インテリア、ファッション、料理、バイクや車、ペット、映画、アート、
建築等各業界の雑誌、えっとそれからクロスワードブック、CD、スクラッチクジ、
まだまだ他にも色々あります、ここはエディーコラ/EDICOLA。
お客さんの大半は新聞を買い求めにやってくる人達ですが
そればかりでは無く、店を見渡すと面白いものが沢山あります。
エディーコラ = (日本の駅構内にあるキオスク) + (日本の本屋さん) – (飲食類)
こんな方程式が当てはまりそうな感じ、そしてそれをギュっとコンパクトにした建物の様相で、
宝物がぎっしり詰まった玉手箱のよう。
鉄道の駅のそばや主要バスターミナルの並び、教会の脇またチェントロと呼ばれる町の中心等など、
人が多く行き交う所にちょこんと位置します。
いずれもそれほど大きくなく、ごっつい男性が店主だったりするとやけに小さく見えたりします。
近所のエディーコラのご主人は、お嫁さんと姪っ子さんと交替で「店」に立ちます。
ご主人によれば、このエディーコラは第一次世界大戦が始まる以前から存在していたそう、
「イタリアはコミュニケーションの国だからねえ、ここに皆が集まってきて、
たわいの無い会話をして冗談言い合って、一つの社交場みたいなもんだね、
また情報交換の場所にもなるんだよね。」と、ここにもイタリアらしい対面販売が
しっかりと根ざしています。
各雑誌や新聞等の業者が各々運んで来るのではなくて、
一括して全てを請け負う業者が毎朝やって来るそうです。
そのため、ここのご主人、朝5時には店にやって来て、その受取り業務をこなし、
それから店を開店するのだそう。
お店の外にはこんな風に子供の興味をひくものが山ほど陳列されているので、
子供はマンマの手をグイグイ引っ張って近づこうとし、
マンマをそれを遠ざけるようになるべく遠周りして(笑)歩いて行きます。
これ、子供だけじゃなく、大人が見ても面白いものがたくさんありますよ。
事実、ガンダムをモチーフにした新しい商品を見ているのは
子供じゃなくこの漫画で育った若いお父さんがジッと見入っているではありませんか。
去年の夏はキティちゃんのサングラスと浮き輪セットとか売っていたなあ、
子供向けなんだけれども、大人が見てもワクワクするような商品が所狭しと陳列されているのです。
実は雑誌は本屋さんではほとんど見かけません。
このエディーコラで売っているのです。
面白いのは、「○○日発売の○○新聞には収納に便利な箱に入った料理本セットが
何と5ユーロでお求めいただけます。」何ていうのも。
外側に取り付けられたガラスの立体的なショーウインドーに
それぞれの分野毎の雑誌が所狭しと飾られます。
今朝もテレビコマーシャルでは “○○は明日発売!
お近くのエディーコラでお求め下さい” というCMが流れていました。