エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

わたなべ るりこ
るりこ
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 赤と白と緑の関係

    2016年5月23日るりこさんのItaly便り

    ウォーキングでもう何年も前から通っているお宅のご婦人の庭に咲いていた
    きれいな牡丹の花をいただきました。

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    実は毎年この時期になると通るのを楽しみにしていました。
    我が家には庭がないので、よそ様のお庭の花を眺めては変わりゆく季節を感じています。
    「ブォンジョルノ~!草取り大変ですねぇ。」、
    するとご婦人「こうやってかがんで草取りをするとね、頭が痛くなるのよぉ。」、
    私「それなら低くて移動できる庭用の便利な椅子を売っているので、
    それ使ってみたらいかがですか。
    頭を深く下げる必要がないからきっと痛くなりませんよ。」、
    ご婦人「あっ、それ家にあるわよ!」とこれが初めての会話でした。
    お互い見ず知らずですが、きれいなお庭がきっかけでこんな会話が生まれたのです。
    このご婦人は一人暮らしで庭にはさくらんぼやプルーンの木があり
    芝苅り機も使いこなす元気な女性78歳!
    車も運転するシャキシャキご婦人ですが、自転車に乗るのが大好きだそうで、
    軽快にペダルを漕ぐ姿もたまに見かけます。

    1700年代にアジアの国からヨーロッパ、イタリアに伝わって来た牡丹の花、
    実は観賞用としてではなく、癲癇の病気の良薬として用いられていたそうです。
    こんな田舎にも遠いアジアの国からやって来た花々が咲いているなんて、感慨深いです。
    400年以上も前に伊達政宗が派遣した支倉常長ら慶長遣欧使節団がローマを訪れてから月日がたち、
    その後の貿易商が贈り物としてこの美しい花を持って来たのでしょうか。
    イタリアと日本の間の距離は約10000キロメートル、遠く離れていても
    遥か昔からご縁があって今年で国交樹立150周年です。
    先日は秋篠宮ご夫妻がローマのコロッセーオで
    両国の国交樹立150周年を記念するライトアップの点灯式にご出席なさったそうです。

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    ここに住んでこれまでたくさんの人に出会いました。
    お母さんとそのお嬢さんが一緒に日本語を習っているイタリア人の親子、
    初めての日本旅行に大感激して帰国したエレちゃん、
    初めて聞く日本語「コンニチワ」を覚えて何度も何度もペコペコお辞儀していた
    小学1年生のあるクラスの子どもたち、
    また日本でイタリア野菜を作っていらっしゃる日本人農家の方々、

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    素敵なマンドリンの演奏をワイン工場で聞かせてくださった静岡の方々、

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    パラグライダーをしに日本からやって来た方々等、
    スタイルは違ってもそれぞれの国が好きだったり興味があったり、
    皆さん様々な形でイタリアと日本の “友好”に関わる人達です。
    そうそう、咋晩は日本映画「あん」が映画館で上映されたのですが、ほぼ満席でした。
    これも日本語講座にやってくるテレーザちゃんから知らせてもらったのでした。
    日本好きなイタリアの方々に支えていただいております、ハイ。

    このブログも150回目を迎えました。
    記念すべき “150”という回数を迎えることができてとても嬉しく思います。
    いつも読んでくださる方、そしてこの場を提供してくださる方々に感謝いたします。
    「もうやめてくれ~!」と言われるまで、続けてゆきたいと思います。
    これからも、イタリアと日本の友好関係が末永く続きますように。

    ZARINA


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