先週は本当に暑かった!
車の温度計は何と40度を越えていた。
おかげで、八百屋さんから買って来てカットして容器に入れて、
冷蔵庫で冷やしておいた西瓜が美味しいの何のって。
4月に苗を植えた紫人参も見事に、、、と言いたいところだが、思っていたほど育ちが悪く、
いや育て方が悪く、それでもピクルスにしてみたいと考えているところだ。
夏野菜を保存する「ひと仕事」をするのは盛夏ならではのことだ。
暑いのはどうも苦手だが、この季節だからこそ出来ることはやってみたいと思う。
どれどれ、試してみよう。
このところ友人へは「じゃあ、旅行楽しんで来てね!」のメッセージ送信が頻繁になる。
正にバカンスが旬だ!
カラーブリア州にある実家へ車で帰省するリータちゃんファミリー。
ご主人が運転する車に浮輪もスーツケースも全て積んで、片道11時間、
随分と長旅だけれど、小さい子どもがいると車での移動が一番いいらしい。
ましてや2週間の滞在ともなれば余計だ。
夫婦でタイへ出発したラウラちゃん、初めてのアジアの国で色々興奮している様子が、
写真と共にメッセージが現地から送られてくる。
私がちゃっかりリクエストした「美味しかった食事の写真」もちゃんと送ってくれる。
お願いしたスパイス、見つかったかな?
帰って来たらパッタイパーティーをしようと約束してある。
土産話を聞きながら、シンハービールで乾杯しよう。
周りが出発ラッシュになるとこっちもソワソワしてくる。
6月初旬に学校関係は年度修了となり、子どもたちは3ヵ月にも及ぶバカンスに入る。
だから子どもがいるファミリーはそれと同時に海へ1週間~2週間バカンスに行く。
一般の企業は8月に平均で3週間夏休みに入るので、町はガラ~ンとする。
いつもお客さんで賑わっている人気のピザレストランだって2週間夏期休暇で休業する。
それほど賑わっていないトラットリアだって夏休みとしてお店を閉める。
そこはやっぱりイタリア人だ。
バカンスは人生において重要なポイントを占める。
それが当たり前なのだ。
日常の慌しい生活を離れて非日常生活を送るのは心と体の休養になる。
日本の友人にもう何年も前から、「イタリアにはいつ来るの?」と聞けば、
「まとまった休みがとれないから、、、」のつれない返事。
いやつれないとは言えない。
私だって日本人だから、その実情はよ~く知っている。
でもいつも思うが、私が以前お世話になった話のわかるいい上司と同じタイプなら、
「おお~、いいじゃない!バカンス?行って来なさいよ。色々経験は必要だからね。」
と二つ返事で許可をくれるはずだ。
舅はいつも私に、
「オイ!ルリコ、ニホンジンハ、イッショウケンメイシゴトヲスルケレド、
ナンデヤスミモトレナインダ?!」と聞く。
全くその通りよ、義理父さん!
同感でございます。
近所で旅行代理店をやっているアレッサンドラさんの話によれば、
まだまだ「日本旅行ブーム」だそうで、問い合わせも多いらしい。
航空チケットにせよ、宿泊施設にせよ、全てインターネットで予約が出来る時代だけれど、
まだまだ代理店の利用も多いそうだ。
東京に住むいとこにメッセージを送ったら、
「そう言えば、最近街を歩いていると色んな外国語が聞こえてくるよ」と。
そんな中、夫の知人から
「京都で、芸者さんと一緒に茶席を楽しみたいんだけど、どうしたらいい?」
という思いも寄らぬ質問を受けた。
新婚旅行で初めて日本へ行くらしい。
2005年にロードショー公開されたアメリカ映画’Memoirs of a Geisha’からもう12年も経つが、
芸者という言葉は今尚、イタリア人の心をくすぐるらしい。
以前京都へ観光に行った時、偶然にも足早に通り過ぎていく
きれいな舞妓さんを見かけたことはあるけれど、
芸者さんとしかも茶席を共にする企画とは考えたこともなかった。
私にとっては全く面識の無い新婚カップルだけれど、折角日本へ行ってくれるのだから
(こういう表現はちょっとおかしいが正直な話だ)何とか手伝ってあげようと、
私の好奇心の根っこが広がって来る。
ありがたき情報化社会、早速調べたら、舞妓さんと茶席を一緒に出来るプランに、
それからビアガーデンで舞妓さんと過ごすお手頃企画もあった。
芸者遊びをするのはどこかのお偉いさんや社長さんのものばかりだと思っていた。
そしてまた、芸者さんと舞妓さんの違いなども調べてみる、これは奥様のリクエスト。
一方ご主人のリクエストはと言うと、ガンダムのフィギュアを買いたいらしい
(しかもこれは、ガンプラと呼ぶそうだ、色々ためになるものだ) 。
日本のアニメで育った世代のイタリア人男性(:しかも皆、堂々と自慢する)には
ガンダムはやっぱりヒーローなのだ。
ガンダムカフェなどというものも存在して、
サイト上の写真を見たらカレーが美味しそうだったので、
是非行って食べるようにと勧めた。
こんなことを彼らの出発前日の夜、私と夫はパソコンの前に座って携帯電話を使いながら、
随分遅くまでこの新婚カップルとメッセージのやり取りをしていた。
そうそう去年は確か、日本語講座に通ってくる生徒さんが札幌もツアーで回るというので
夏の風物誌である、大通りビアガーデンに行くことを是非とも勧めた。
勿論、私達が体験していいと思ったからだ。
日本人の日常生活が垣間見れたと大満足の様子だった。
イタリア?
そりゃあもうたくさんありますよ~、いい所。
日本のテレビ番組で紹介されていない所や、素敵な場所が盛り沢山ある。
旅には何と言っても美味しいものは欠かせない。
いざと言う時のためにも、あちこち食べ歩いて学習しておかねば!
、、、おっとこれは、ご飯の支度を避けるための口実か?!