バルドリーノ/ BardolinoのワインはDOC/原産地統制名称のワインで、
バルドリーノ、ガルダ、アッフィ、コステルマーノ、カヴァイオン、他、
ガルダ湖周辺の指定された地域のみで生産されるワインのみが
「バルドリーノ」を名乗ることができるそうです。
愛の街、ヴェローナから約40キロ西に位置するバルドリーノは地区の名称、
夏はバカンス客で賑わうところなので、ボートやヨットがたくさん碇泊しています。
ちょっぴりほろ苦く、爽やかな辛口が特徴の、明るいルビー色のワイン。
バルドリーノの葡萄とワイン祭りは今年でなんと85回目を迎えるそうで、
歴史を物語るかの様に、街の中には古い写真やポスター等も展示されています。
車でこの地域に入ってくると、ガルダ湖に面したワイン畑が目の前いっぱいに広がってきて解放感たっぷり!
ワイン祭りでは御馴染の光景、行き交う人々はワイングラスが入った袋を首からぶらさげています。
これはワインをボトルで、またグラス売りで販売している屋台で買い求めます。
中にはグラスどころか丸々1本のボトルを首からぶらさげて歩く人もたまに見かけます。
随分と首の筋肉がしっかりした人です(笑)。
袋は黄色とブルーあって、いずれか選べます。
グラスも買い求めます。
グラスにはお祭りのタイトルのロゴが入っています(バタ臭い感がまた良し)。
レストランで使われるものに比べて小さめ、自宅に持ち帰って、使って思い出話をするのもよろしいかと。
袋とグラスで1セット2ユーロ。
地元のスポーツクラブの屋台、アルピーニの屋台、ワイン販売会社の屋台、
様々なグループがワインを販売します。
私たちは地元消防署の屋台へ。
消防署の制服を着た、顔を赤くした(ワインを飲みながら販売しているのでしょう)お兄さんに袋、グラス、そしてワインを注文します。
マッシモはロゼ、私は赤を注文。
「あれだよね、普通女性がロゼを男性が赤を注文するけど、、、(笑顔)」。
写真を撮ってくれ、おまけに、赤を2倍の量でサービスしてくれるあたり、
やっぱりお祭りモードムンムンです。
こぼさない様に注意して歩きながら、また屋台を眺めながら、買いつまんだりしながら、
ブラブラとホロホロと歩くのです。
歩いてはまた屋台に立ち寄って、マイグラスを差し出してワインを1杯分買い求めるのです。
通りには誰でも座れるテーブルと椅子が置いてありますが、お天気も良かったので、
湖水に向かって裸足になって座って、足をブラブラさせている人も沢山いました。
バーベキュー、地元特産のソーセージを使ったリゾット、パニーニ、
いい匂いがあちらこちらから漂ってきます。
これを肴に、手にしたワインもはかどります。
クリームたっぷりのドーナツ、季節先取りの焼き栗、軽目のワインなので、
気取らないこんなストリートフードとも以外と相性がいいのです。
通りには昔、葡萄の収獲に使われたであろう古いトラクターが飾られたり、
昔、物がなかった時代からこうやってワイン作りが行なわれたであろうと想像させるような樽では、
子供達がまるで泥んこ遊びをするかのように、葡萄踏みでじゃれていました。
昔の子ども達はこうやって遊びながら、おじいちゃんやおばあちゃんのお手伝いをしていたんだろうな、、、。
やっぱりワイン大国、ここは不景気知らずです。美味しいワインと笑顔、
本物の幸せがここにある様な気がします。