エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

  1. お問い合わせ
  2. 10:00~17:00(定休:日曜 祝日 第2・4・5土曜)
  3. 0120-700-027

エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. パスクワの卵

    2015年3月30日るりこさんのItaly便り

    スーパーに入ったら、目の前にはカラフルなラッピングペーパーに包まれた、
    卵型のチョコレートがずらり、圧巻です!

    No.111 1.jpg

    ニヤニヤと、私はよっぽど嬉しそうな顔してたんだろうなあ、
    買い物カートを押したご婦人が近づいてきて、
    「ねえ、きれいよねえ、ホントに!」と声をかけてきました。
    開店したばかりの店内は人影もまばら、ちょっとパシャリ。

    No.111 3.jpg

    大きな卵型のチョコレートは、いつ見ても楽しくなります。
    卵を花に見たてたブーケの形のものもあれば、陶器の壷に入った卵型もあります。

    No.111 2.jpg

    その日は週末のお客様用の買い物があったので、さっさと済ませたいところだったけれど、
    もうそれどころでは無い!
    毎年、パスクワ前のスーパーやお菓子屋さんの陳列やショーウインドーのデコレーションは、
    私にとっては、まるで遊園地のよう、興奮冷めやらず。

    パスクワは、十字架にかけられて息を引き取ったイエス・キリストがその三日目に復活し
    天へ昇ったと言われ、それをお祝いするキリスト教徒にとっても大切な日。
    “春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日”がパスクワにあたります。
    今年は4月5日。
    復活=生まれるとかけて、パスクワ前は卵料理や卵の形をしたチョコレートが沢山お目見えします。
    パスクワの当日、人が集まって会食した後に、皆なの前で卵型のチョコレートが割られ、
    分けあって食べるのが風習です。
    その卵の中には「サプライズ」が入っていて、特に子供達はチョコレートそっちのけで、
    そのおまけが気になるのです。

    卵と言えば、実は我が家では卵を店で購入するのは、非常に珍しいこと。

    No.111 5.JPG

    都会には住んでいないけれど山奥でも無い、田舎だけど、生活するには別に困る所でもない、
    というような土地に住んでいるわけですけど、マッシモのお母さん、お父さんのところには
    卵が集まってくる、ソフィア叔母さん、アンナ叔母さん、お友達のところからという風に、
    そして最近はトリノ近郊のパオロ伯父さんまでが鶏の飼育を始めたので、
    伯父さん達がこちらに来る時は、手土産に産みたて卵を持ってきてくれる、ありがたいな~。
    新鮮な卵は卵黄がポッコリと山の様に高さがある。

    No.111 4.jpg

    卵の味が濃くて、シンプルなホームメードケーキを作ると一目了然。
    スポンジ部分がたんぽぽの花びらの様に真っ黄、黄色。
    手打ちパスタもきれいな黄色!

    No.111 6.jpg

    一流シェフは、よくテレビで、美味しいものを作るには、新鮮な材料を揃えることとよく言ってるけれど、
    すでに一歩近づいているではありませんか、、?!
    卵がおいしけりゃ、キッシュだって本格的な味になってしまうのです。
    実は散歩コースでも、野放しにされた(勿論、飼い主がいてのこと)鶏を見ることは、
    私にとっては珍しくなくなりました。

    No.111 7.jpg

    雄と雌の区別もつくようにもなりました。
    「贅沢」という言葉の意味はとても深いと思いますが、新鮮な産みたて卵を手に入れられるというのは、
    これも中々の贅沢ではないかと近頃つくづく思います。

    そうそう、春うららのとある日、ウエディングドレスを作っているフランカさんのお宅に久しぶりに
    ちらっと散歩の途中寄ってみたら、ちょうど、ドレスの仕立て直しをしていました。
    なんて、素敵な偶然!
    なんでも、バチカン市国のフランチェスコ法王が主催する今年のパスクワの式典に招待された、
    去年結婚式を挙げた花嫁さんの衣裳の写真です。
    一般的には、イタリアの花嫁さんは日本のように何度も衣裳替えをせず、
    朝着付けをしたら、夜中、帰途につくまでまで何十時間も同じドレスを着るのです。
    ですから、綺麗なドレスもほつれたり、汚れたりするのは当たり前、という訳で、

    バチカン市国から招待を受けたこの女性は、ドレスを招待の席でまた着るために、
    仕立て直しを頼んだそうです。
    了解を得て、写真を撮らせてもらいました。

    No.111 8.jpg

    おめでたいことですから、それにあやかって皆なでわけっこしましょ。

     

    お知らせで~す。
    3月29日(日)からイタリアは夏時間になりますよ~。
    お手元にイタリア時間時計をお持ちの方は、1時間先へ送って下さい。

    ZARINA

  2. 小学校にもあります

    2015年3月18日るりこさんのItaly便り

    大好きなりんごたっぷりのホームメイドケーキも、そろそろ季節に幕を閉じましょ。
    春になると毎年、とある市内の小学校へ課外授業をしに行きます。
    全ての時間が「日本」について。
    折り紙を折ったり、一緒に歌をうたったり、
    「○○は日本語で何と言うの?」
    と、小さいお手てをあげて、皆な日本に興味しんしんです。
    下は2年生から5年生まで(イタリアでは小学校最高学年は5年生)。
    今年はちょっと山の上の小学校。
    何せ、私の免許は初心者マーク;;;
    周りの人には小高い丘、私にとっては急斜面の”山のような道”、
    2回程予行練習で往復して、本番に備えました。
    随分と早めに家を出たので、早い到着。
    もう少しで着くよ~という辺りで、ちょうど綺麗にらっぱ水仙が咲いていたのでパシャリ。

    No.110 1.jpg

    小さい頃は何処にでも咲いていた花、余り好きではなかったけれど、
    今は春の訪れを告げてくれる「元気の出る色」として、大好きになりました。
    余り、よそみ運転はしちゃいけないけれど、野生のプリムラがとっても可愛いかったので、
    こちらもパシャリ。

    No.110 2.jpg

    山道運転は困難だけれど、こういうおまけも苦悩(?) の後にはついてくるのです。

     

    教室では、「何か質問はありますか~?」の問いに、子供達は我こそはと元気に挙手します。
    これもお国柄、随分前、イタリア語の先生は、
    「イタリアではね、主張した人が勝つのよ、時には正しくなくても、しつこく主張した人が勝ち!」
    と言ってましたっけ、、、なるほどうなずけます。
    「わたし、わたし~!」
    「僕、ぼく~!!」
    とかけられるのを待っているどころか、席を立って、目の前まで近づいて来る子供もいます。
    「日本の小学生は、何を勉強するの?」
    という真面目な質問があったかと思えば、
    「ねえねえ、ルリコはいくつなの?」
    、、、おっと究極の質問ではありませんか。
    「20歳から数えたことないの(ふた昔以上も?)」
    と答えたと同時に、ある女の子が、
    「女性に年齢と体重は聞いちゃ駄目なの~、もう!」
    と大人並みの会話もします。
    お腹がよじれる程、笑ってしまいました。
    教室の中ではじっと出来ないイタリアの子供達が多いのですが、
    会話の自由さ、のびやかさ(過ぎる?)に、これも良しだな、と思いました。
    授業の最後にはギュっとハグしてくる子供もいます。

     

    教室内に貼られている絵や工作物を見ると、色が鮮やか、とってもカラフルで楽しくなってきます。
    さすがデザイン王国イタリア、小さい頃から色彩感覚やデザイン感覚が身につけられていくのですね。
    机は一人一人バラバラではなく、「コ」の字型であったり、
    横一列にずら~っとくっついていたり、こちらも様々。

     

    日本の様に職員室という立派な部屋がある学校は少ないのだけれど、
    ちゃんとモカ(直火式エスプレッソ沸かし器のことをイタリア語でこう言います)がありました、しかも3台。

    No.110 3.jpg

    そうそう、3日目、給食時間の後の休み時間、子供達はまだ肌寒い中外で駆け回り、
    先生方はサングラスをかけて、ベンチでカフェタイム、そこはさながら、オープンカフェ。
    そこにもしっかりとモカがありました。二重丸◎!!
    先生だって、カフェ(エスプレッソコーヒー)の時間は忘れない、嬉しい発見です。

    ZARINA

  3. FESTA DELLE DONNA/フェスタ デッラ ドンナ(女性の日) ~

    2015年3月9日るりこさんのItaly便り

     

    3月に入るとあちらこちらで見かけるのが、ミモザの花。
    フワフワっとした小さい花を、葡萄のように房状にたわわにつける、形も珍しい花、
    イタリアでは、ミモザは女性の日のシンボルの花。
    イタリアにはホワイトデーは存在しませんが、毎年3月8日、
    女性の日には男性から女性に、ミモザの花が贈られます。
    勿論、旦那様から奥様へ、彼から彼女へ、お菓子屋さんやお店でも買物をすると、
    ミモザをプレゼントしてくれるところもあります。
    女友達同士でも年齢を問わず小さな贈物を交換したり、
    ミモザのブーケをプレゼントしたり、、、。
    小さい男の子だって、ミモザを女性にプレゼントすること知っています。
    女性の日には、新鮮な卵を使って焼き上げたしっとりタイプのスポンジケーキを使った、
    ミモザケーキもお目見えします。

    No.109 2.jpg

     

    アメリカンインディアンから伝わった記念日で、宗教的なお祭りではなく、
    1908年、女性労働者によるストライキが発端で、その後一念を発起した女性によって
    この日が女性の日と制定され、イタリアでは1946年に制令されました。
    独身者も既婚者も女性同士、連絡を取り合って、ピザを食べに行く、というのが
    女性の日または、それに近い週末の夜のイタリア人女性の過ごし方です。

    No.109 1.jpg

    子供がいるお母さんは旦那様やおばあちゃんに預けて、数時間でも、
    女友達とのひとときを楽しむ、このあたりがやっぱり、イタリア女性。
    その日は、どのピザ屋さんも大勢の女性で熱気ムンムン。
    とあるピザ屋さんでは、粋な計いで、黄色いリボンで結んだ筒状のものをプレゼントしてくれて、
    それにはこのような素敵なメッセージが書かれていました。

     

     

    −DONNA−

     

    皺も増え、白髪もポツリポツリ、、、。

    年々、風貌は変わっていく、、、

    でも大切なことはずっと変わらない、あなたの強さ、信念はずっと変わらないまま。

    あなたの精神は、蜘蛛が巣を張る時ののりのように、しっかりなおかつ、強い。

    あなたが歩んで来た道には、終着点があり、出発点がある。

    成功の影には、落胆もある。

    生きている限り、生きることを楽しみなさい。

    何かやり残していることがあったなら、後ろへ引き返して、それをおやりなさい。

    黄ばんだ写真ばかり見て、ため息つくのはおやめなさい。

    「どうせ出来るはずがないのよ」と周りの人が言っても、踏ん張りなさい。

    貴方の中にある”鉄”のような強い魂は、けして錆びないはず。

    年を重ね、走れなくなったら歩きなさい。

    早く歩けなくなったら、ゆっくり歩きなさい。

    歩けなくなったら、杖をつきなさい。

    大切なのは、逃げないこと!

    カルカッタのマザーテレサより

     

     

    何度も何度も、このメッセージを繰り返して読みました。
    心に残るとてもいい言葉です。
    疲れたり、落ち込んだり、もう駄目だ~!と思った時は
    ミモザ1輪でも飾って、ゆっくり休みましょ?

    No.109 3.jpg

    “強さと女性らしさ”がミモザの花言葉ですって、
    日本女性の皆さま~、強く優しい女性でいましょうね~。

    ZARINA


ルポライター


最新の記事


アーカイブ


loading