エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 夏の恒例の...

    2015年7月30日るりこさんのItaly便り

    空に向かって力強くそびえ立つ、イタリア館の前にあってミラノ博のシンボルとなっているのは、
    木と鋼鉄で作られた37メートルにも及ぶ「生命の木」/ Albero Della Vita。

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    美しい曲線が見事です。
    毎晩水と光と音楽で演出されるショーが開催されています。

    さてと、こちらはオーストリアとの国境に位置するFORNI AVORTRI/フォルニ アヴォールトゥリ。

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    Friuli-Venezia Giulia(フリウリ ヴェネツィア ジューリア)州は、Udine (ウーディネ)県にある、
    人口600人足らずの小さな村、と言えど、豊かな天然資源があるのでミネラルウォーターの工場もあります。
    ここが今夏の恒例のヴェスパクラブの1泊2日のツーリング目的地。

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    夏と冬は観光客で賑わい、世界遺産でもあるドローミティはすぐそこ、という距離に位置するところ、
    今年はこの山あいを走っていくツアー、中々爽快です。
    今年の7月は3週間全く雨が降らなかったので、メンバーの誰もが
    この清涼感を待ち焦がれていたと口々に言います。

    どんなに小さな村に行っても必ずバールとパン屋さんがあるのはさすがイタリア。
    パン屋さんでは、牛乳やちょっとした生ハム等も置いてあります。
    バカンス中、家族や友人とアパートを週単位で借りる人や、
    また山に別荘を持つ人には欠かせない、小さいスーパーもあります。
    それがまた楽しい!
    野菜や果物は勿論、チーズやハム類、ビスケットやチョコレート、
    そして勿論、エスプレッソ直火式沸かし器(モカ)やコーヒー豆、靴下等生活に必要な物は何でも揃い、
    絵はがき、お土産の果てまで色んなものが店頭に並んでいて、ギュっと詰まった宝箱のようです。
    もう何十年も前からあるような小物もあったり、それはヴィンテージと言っていいものかどうかは別として、
    ぶらっと眺めるこういうひと時も、中々楽しいものです。

    その日の日中は山あいでも28度はあったものの、夜になると気温はグッと下がって18度。
    皆シャワーを浴びてさっぱりして夕食タイム!
    赤ワインで乾杯したあとは会話も弾み、声のトーンも次第に高くなってテーブルが賑やかになります。
    パン、スペック(豚肉の燻製の一種)、パセリやチーズなどで団子より大きい丸くゴロゴロっとしたそれは、
    肉類から仕上げられたスープで煮ていただくカネーデルリという郷土料理。
    昔は、農家の人が残ったパンと一緒に自家製のスペックやチーズと全て一緒にして、
    そこから生まれた、つまり残り物から生まれた一品、
    今ではわざわざそれを食べにやってくる登山家やバカンス客もいるそうです。
    バターソースがからめてあるそれは、素朴でホッとする味わい。

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    デザートで出てきた、地物の森の温かいベリーソースがかけてあるジェラート、
    なかなかのものでした。

    食後の散歩で見つけた小さな教会は、まるで映画に出てきそうです。

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    山岳地方に行くといつも思うのは、花々が色も見事に咲いていること。
    こんな綺麗な花を眺められるのも、後部席の特権であります(感謝)。

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    自然を目の前にすると心が豊かになる、私たちにはとても大切なことです。

    ZARINA

  2. ワイワイ和伊友好

    2015年7月21日るりこさんのItaly便り

    ドイツやオーストリアからのバカンス客も多い、Jesolo/イエーゾロの海沿いのレストラン、
    本日のお勧めは「sashimiでございます」。
    ワクワクしながら待っていると、カメリエーレが運んで来てくれたのは、
    前菜だけれど、大~きなお皿、これ取り分けて食べるんだろうなと思うぐらいのすごい量!
    いや~魚好きにはたまりません。

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    ほおずきやクロイチゴの実がのっていたり、イカが摺りおろしたライムと和えてあったり、
    同じsashimiでも日本の刺身とはまたひと味違います。
    サシーミと発音されるこちらの刺身は、イタリアでもすっかり御馴染みのメニューになりました。
    あっぱれ!
    海外旅行が簡単に出来て、インターネット他、世界中の情報が簡単に手に入る時代、
    日本食は漫画で知ったというイタリア人も多いのです。

    エミリアロマーニャ州のパルマ/Parma (日本では生ハムで有名ですね)にある
    コロールノ/Colornoという町、ここには、アルマ国際イタリア料理学校(ALMA)があって
    一流シェフやソムリエ、パティシェ、レストランのマネージャー等多岐に渡って
    コースの選択が出来、若者が世界中からやって来ます。

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    国内は勿論、世界に名を馳せた、イタリア料理界の王様と呼ばれる、グアルティエーロ マルケーズィ氏が校長先生。
    料理界ではもちろん、一流のシェフを目指す人にとっては神様のような存在であり、
    食べることや料理が好きなイタリア人なら知らない人ほど。
    現役85歳、学生から大人気の校長先生であります。
    日本にも滞在したことのあるマルケーズィ氏の本には、日本料理は実にエレガントだと記してあります。
    テレビで活躍している氏の卒業生も沢山います。

     

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    この学校の校舎は、フランチェスコファルネーゼ公爵によって18世紀に建築された、
    コロルノ宮殿の中にあって、中庭は一般市民が通れるようにもなっていて、
    自転車がゴツゴツした石道をガタゴト通って行きます。
    宮殿の中で学習出来るとは、何とも贅沢ではありませんか。
    生徒や先生が利用するバールも中々素敵です。

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    現在宮殿は、パルマ県の所有になっています。
    実はここで先日、和の食材を使いながら、イタリア料理を基本とする
    創作料理コンテストが開かれました。

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    和食界の巨匠といわれる村田吉弘氏も審査員のお一人で、山葵、海苔、酒等
    日本人に馴染み深い材料を使った色鮮やかな一皿で優勝を射止めたのは、
    マルチェッロさんとドメーニコさん、二人には何と1週間の日本旅行という
    豪華プレゼントが待っていました。
    日本での滞在中には、どんな風に日本食を楽しむのか、そしてまたこのお二人が将来、
    どんな風にイタリアで活躍されるのかとても楽しみです。
    そうそう!来年2016年は、日伊国交150周年だそうで、イタリアと日本の友好関係が
    益々深くなっていくのが、こちらもまた期待で胸が踊ります。

    開催中のミラノ博。
    ピエモンテ州/Piemonteのブースの中には、宇宙へと飛んだエスプレッソマシーンが
    展示されています、これは必見!

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    宇宙飛行士がイタリア人なら、エスプレッソは不可欠のようです。

    ZARINA

  3. ミラノ万博2015

    2015年7月1日るりこさんのItaly便り

    出入口にいらしたスタッフによると、6月20日(土)は25万人の人出だったそうです。
    「地球に食料を、生命にエネルギーを」というテーマで5月1日に開幕し、
    10月31日まで開催される、ミラノ万博。
    生まれてこのかた万博なるものに行ったことが無い私達、いや~面白かったですよ!

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    1500キロのトマトソース、1700キロのモッツァレッラチーズ、80人のピザ職人さんたちが
    総力をあげて、5つのオーブンを駆使して、ギネスブックの記録をぬり変えたのは、
    世界一の長さ、なんと1596メートルにも及ぶ、ピッツァマルゲリータ!
    東入口から西入口への一直線に続くメインストリートで繰り広げられた、
    正に、エンターテイメント!!

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    エリトリアのパビリオンでは、生姜とシナモン風味のコーヒーが飲めましてね、
    エリトリアとは一体何処にあるの?と、そこから始まる訳です。
    食がテーマと言っても、地理学、語学、世界を知る、体験出来るのが
    何と言っても万博の魅力でしょう。

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    São Toméと書いてサーオトメーと発音するのは、アフリカのSão Tomé e Príncipe という
    国の首都の名前だそうで、コーヒー豆を栽培している国だそうです。
    なんだか、早乙女さんという日本の名字を思い出してしまいました。
    これからミラノ博にお出かけしようとお考えの皆様にちょっとした情報を。
    ①まずは、会場内の配置が良くわかる地図を手に入れましょう。
    無料配付しています。

    ②「水の家」と命名された、無料配水マシンが至る所に設置されているので、
    ボトルさえ持っていれば、冷たい水がすぐに飲める。

    ③19:00以降の入場はたったの5ユーロ、ミラノ近郊に出張の方は、
    アペリティーヴォに行くのも良ろしいかと。

    ④各パビリオン毎にスタンプコーナーがあるので、まとめて記念に持ち帰りたい方は、
    それ専門のパスポート(小さいノート)を購入すべし。
    名前も知られていないような小さい国だと、そこのスタッフが手書きで
    色々書いてくれるのも味があって、また楽し。

    ⑤せっかくイタリア開催の万博だから、やっぱりイタリア料理!という方はEatalyとうへ直行です。
    イタリアのそれぞれの地方の特産品や郷土料理が食べられる処、20数軒にも及ぶそうです。

    さすが開催国だけあって、イタリア館はいつも長~い行列が出来ていて、
    今回私達は、入場を諦めました。
    日本館も80分待ち、こちらも断念(でもその反面、やはり日本人としては嬉しかったですね、
    やっぱり人気あるんだと思いましてね。炎天下、頑張っていらしたスタッフの方に
    思わず「頑張って下さい」と声をかけてしまいました)。これらは、次回のお楽しみです。
    広い地球、世の中にはま~だまだ知らないことが山ほどあります。
    だから人生は面白い!

    ZARINA


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