エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. SANREMO2016

    2016年1月27日るりこさんのItaly便り

    イタリアのカレンダーには、「1月の最後の3日間は冬の間で最も寒い日、

    これをクロウタドリの3日間という」とあります

    :元々は白い羽根で覆われた鳥、1月末の余りの寒さにそれをしのぐため煙突に潜りこみ、

    数日後そこから出てきたららいつの間にか体がすす色に変わっていた、という伝説があります。

    ロマンチックというか何か可愛いお話です。

    寒さで凍った蜘蛛の巣、何とも芸術的で中からスパイダーマンが出てきそうです。

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    寒~いこの時期になるとテレビで流れるのはサンレーモ音楽祭のCM。

    SANREMO(サンレーモ)2016(*「E」エのところを強調して発音してみましょう)は、

    1951年に初めて開催されて以来今年で66回目を迎えるイタリア音楽の祭典、

    2月9日から13日までサンレーモ市内にあるアリストン劇場で開催され、

    イタリア国内はもちろんヨーロッパ全土にテレビとラジオで生放送されます。

    イタリアの北西 Liguria/リグーリア地方、インペーリア県にあるサンレーモは人口5万5千人、

    フランス国境に程近い町、入り江の影響で気候は穏やか、これを受けて花の栽培が盛んで

    毎年花祭りが開催されるところでもあります。

     

    この音楽祭に参加する全ての曲はイタリア語で作詞されたものでなければなりません。

    音楽祭という反面、歌曲は審査員によって最終日に大賞が発表されます。

    審査員には4つのタイプがあって、音楽関係者、ジャーナリスト、300人の音楽ファンで構成される組織、

    そして一般市民誰もが参加出来る視聴者による電話での投票とあって、

    これを総トータルして最終日に大賞が発表されるという訳です。

     

    「ねえ、ねえサンレーモ始まるね」「あ、そうなの?」意外と興味を示さないイタリア人でも、

    結婚式やディスコ、クラブでもう何十年前にヒットした音楽祭の受賞曲が流れると

    突如腰をクネクネして踊り出すという人も少なくありません。

    しまいには大声で歌いながら踊る人だっています。

    そう、いい音楽、知られた音楽は皆を幸せにしてくれるのですよ

    この時期はこの番組のコマーシャルが盛んに流れていて、

    今年のものはこれがちょっと笑いを誘ってなかなかいいんです。

    マンチェスター、トロント、リオデジャネイロ、世界中の人々が

    それぞれの国の背景をバックに同じ曲を歌っている様子。

    なりきっているというか、酔い知れているというか、何度見ても笑いを誘いハッピーにしてくれます。

     

    其の1 : Quando quando quando(1962年受賞曲/Tony Renis)

    これがオリジナル

    www.youtube.com/watch?v=Z0JGzoSyt_I

    こちらがCM版

    www.rai.tv/dl/RaiTV/programmi/media/ContentItem-da28f3de-37bc-435d-93ea-313076a3f6a7-sanremo15.html

     

    其の2 : Gianna(1978年受賞曲/ Rino Gaetano)

    これがオリジナル

    www.youtube.com/watch?v=ScsxXxq-1IQ

    こちらがCM版

    www.rai.tv/dl/RaiTV/programmi/media/ContentItem-1286871b-64c8-4a79-a8e1-0710bc679338-sanremo15.html#p=

     

    こちらは2015年の大賞曲、中々迫力あります:IL VOLO/GRANDE AMORE

    www.youtube.com/watch?v=mAZ-gT0Ip-0

     

    さて今年はどんな曲が「あっ!」と言わせるのでしょうか?!

    歌って踊って寒さを吹き飛ばしましょ!

    ZARINA

  2. 違いがわかる、、、

    2016年1月18日るりこさんのItaly便り

    コーヒー豆がペルシア生まれと信じる人、エチオピアだと譲らない人、

    いやいやアラビアだと断固として主張を曲げない人、

    いずれにせよ東方から渡ってきたのは言う迄もない。

    コーヒーの木の幹は直径8センチくらいそして4、5メートルの高さにまで成長しする。

    エスプレッソコーヒーはモカ(=カフェッティエーラ=直火式エスプレッソコーヒー沸かし器)でいれるのが一番旨し。

    イエーメンのとある牧師さまが、通り沿いにある木々の赤い実を食べていた山羊が随分と楽しそうに

    走り回るので不思議に思い、それをいって挽き煎じて飲んでみたらこれが旨かった。

    これが今に残るカフェ/CAFFE'(=エスプレッソコーヒー)の始まりだ。

    貴重な飲み物は、体中の神経を揺さぶり、思考回路を明確にしかもより早くそれを助長する”知的な飲み物”、

    「読書、科学者そして詩人の友」であるとも言われた。

    エスプレッソコーヒーの旨さはその緑色した豆の色からは誰にも想像出来ぬ。

    豆の品質というより、焙煎の仕方が美味しいエスプレッソコーヒーの鍵を握る。

    豆はその都度挽いた方が尚宣し。

    しっかりと密閉出来る金属製の容器で保存すべし。

    いずれも香りを逃さないためだ。

    初めてイタリアにコーヒー豆が入って来たのはヴェネツィア/ベネチア、

    東方貿易の影響である、、、。

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    以上の文章は、料理に携わる人、食べることが好きなイタリア人なら誰でも知っている食通/美食家、

    そして作家として生きたペッレグリーノ氏、この偉大なる”食いしん坊様”が世に残したイタリア料理の手引き書というべく本に、

    CAFFE’/カフェ(=エスプレッソコーヒー)というタイトルで書かれた本文の一部です。

     

    スペインでもポルトガルでもモカのことを”イタリアのカフェッティエーラ”と呼ぶそうで

    イタリアのエスプレッソコーヒーの美味しさを強調しているかのようです。

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    最近始めて知ったのですが、モカを初めて使用する時はコーヒー豆をセットせず、

    水だけを入れて金属臭さを取るといいそうです。

    2度目はコーヒー豆を入れてエスプレッソを沸かす、但しそれが出来上がったら飲まずに捨てる。

    そして3度目に沸かしたものから実際飲み始める。

    諺の「三度目の正直」と覚えておいて下さい。

    モカでいれたエスプレッソコーヒーは使う回数を重ねる毎に味わいが増しておいしくなっていきますよ、本当に!

    黙されたと思ってどんどんチャレンジしてみてください。

    いつかきっと「違いがわかる人」になると思います。

    寒い冬は家の中にいる時間も増えるので、ちょっとしたことでもこだわってやってみるとまた生活が楽しくなりますよ。

     

    こちらも寒さが厳しくなってきました。

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    外出する時はあったか~くしてお出かけ下さいね。

    ZARINA

  3. ほうきに乗ってやって来て

    2016年1月7日るりこさんのItaly便り

    新年明けましておめでとうございます。

    今年も何卒、ブログにお付き合い下さいませ。

     

    どんな年越しをなさいましたか?

    クリスマスは家族と、年越しは友人と等とイタリア人はいいますが、

    はい私たちはヴェローナにおりました。

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    楽しみの夕食は勿論、欠かせません。

    「22時以降だと1席空くと思いますよ。」

    おお~神様に救われた気持ちで席に着き、ゆっくりと食事をし始めました。

    その日のレストランはどこも予約でいっぱい。

    この日に限って予約をせずに行ったものですから、そりゃ大変なことになりました。

    20件近く断わられたでしょうか。

     

    午前0時10分前、空いたテーブルには振る舞い用のプロセッコとグラスが用意されて

    カメリエーリさんたちもコックさんたちも皆な、フロアーに出てきました。

    10、9、8とカメリエーリさん達がカウントダウンをし始めて

    時計が2016年1月1日午前0時をさした瞬間、

    お客様にプロセッコが振る舞われ、カメリエーリさんもご主人も皆でかんぱ~い!

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    すぐさまご主人は外へ飛び出し、準備しておいた花火に点火、シュパーシュパーと火花を吹き、

    カメリエーラさんに「皿持って来て!」と、そしてそれを受け取った瞬間腕を思いきり振り上げて「ガシャーン!」

    手に持っていた乾杯用のグラスもおまけに「ガシャーン!!!」

    これ、喧嘩をしている訳ではありません。

    そこのレストランのご主人はナポリ出身、”噂”には聞いておりましたが、

    年越しに使い古した物を壊すというナポリ地方に古くから伝わる習慣なのです。

    その年に起こった特に悪い出来事がまた繰り返さないようそれを断ち切るという意味だそうで、

    本やテレビでは見たことがありましたが、本物を目の前で見るのは北部に住む私達にとっては初めてのことです。

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    いつも観光客で賑わうブラ広場、特設会場ではこれも年越しの風物詩であるコンサートが開催されていて、

    輪になって踊る人、歌う人、冬の寒さもそっちのけです。私達も歌って踊って体もホッカホカ。

    地面には空になったボトルやプラスチックのグラスが散乱しています。

    お祭り騒後ならではの光景。

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    町のショーウインドー、クリスマスが終わってもデコレーションは1月6日までそのまま。

    まだ、お祭りは終わっていません。

    決して美しい容貌をしたとは言えない鷲鼻のお婆さん、ベファーナが1月5日の夜中から6日の朝にかけて

    ほうきに乗ってやって来て、子供たちが暖炉や窓際に用意しておいた靴下にお菓子やキャラメルを入れて

    プレゼントしてくれるという言い伝えがります。

    ただし、1年間良い子にしていた子供にはキャラメルやお菓子、そして小さい玩具等が入っていて、

    そうでなかった子供が用意した靴下には、炭がパンパンに詰められるという具合。

    ですから、ベファーナがやってくる数日前は特に子供達は自分達の振る舞いや態度に要注意を払うわけです。

    子供達は皆、甘い物がいっぱい詰まった靴下が欲しいですもの。

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    我が家に届いたベファーナからのプレゼント、中味はコーヒー豆、チョコレートの他刺繍入りの鍋つかみ、

    葉巻等々が入っていました。いくつになっても、ベファーナはやってきてくれるようです。

    これでクリスマスバカンスも終わり、いつも通りの生活に戻ります。

     

    皆様にとって幸せな一年でありますように。

    ZARINA


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