一昨日、レミージョじいちゃんが空高く昇って星になりました。
17歳、いくさへ行きロシアで冷たい雪の上を紙製の靴で歩いた辛い話や
いつもカフェコレットを好んでそれを私にも教えてくれた青い目をしたレミージョじいちゃんは、
年をとってもいつも前向きな姿勢を崩さなかった。
遊びに行くといつも「オーオ、ジャッポーネ ジャッポーネ / 日本、日本」と肩をポンポンたたいて
「日本はいい国だ!誇りに思え!!」といつも励ましてくれてたな、、、。
こんなイタリアのじいちゃんに出会えて幸せです。
こちら北イタリアは、夏至を過ぎてから暑くなってきました。
マッシモのお父さんとお母さんの畑からズッキーニやキュウリが「産地直送」で次々と我が家に届けられます。
酢漬けの野菜は暑くなると米のサラダ等に入れたり重宝するので、早速ズッキーニもそうしました。
野菜が新鮮だから美味しくできます。
だんだん夏らしくなってくると家の周りの「音」にも変化が見られます。
ドッドッドッド、カラカラカラカラ、酪農家の人達が天気とにらめっこしながら
大型機械で草を刈ったりそれをまとめたり、ゴロゴロと聞こえるのは雷の音。
今年の6月は天気がとても変わり易くて、バイクで遠出する機会も少ないのですが、
週末天気予報を頼りに先日 ROVERETO / ロヴェレートへ行ってきました、
別名トレンティーノ/TRENTINO ALTO ADIGEの「アテネ」とも呼ばれるこの町、中々素敵です。
ヴェネツィアの街並みの雰囲気が色濃く残るロヴェレートのチェントロ、
古い型の日よけの形が美しく、また突如色あせた壁のフレスコ画が目に入ってきたり、
ちょっと疲れたらカフェして。
それから国際的なアートの美術館もあるし、アクティヴ派にはトレッキング、と
観光の町でありながらゆっくり散策するのにとてもいい町です。
地名: ROVERETO/ロヴェレートの語源はラテン語で、
その昔から豊富に茂っていたオークの木の一種を意味し、
ロヴェレート市の紋章に描かれています。
一日中ずっと居たくなるような素敵な本屋さん、モーツァルトが初めてイタリアでコンサートを開いた建物、
そこには昔の面影を残す食料雑貨店があったりします。
新鮮な牛乳の味が濃いジェラート屋さん、そこではチーズを売っています。
いやジェラートも売っているチーズ屋さん???
ドロミーティを背景に牛がドアップの迫力満点でせまる写真が、
大きい口を開けてジェラートを食べている私達を観察しているようです。
どの路地に入ってもドキッとときめく風景があります。
戦争の爪痕が残る町ですが、ついつい長話をしてしまうくらい店主さんは皆気さくで明るいのが印象的です。
今度は一日天気が良い日にもっとじっくり回ってみようと思います。