エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 生ハムメロン

    2016年8月17日るりこさんのItaly便り

    直送6キロの野菜です。

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    今朝トレトレです!!

    大きくて “丸くない”トマト、”畑”を知らない子供たちに見せて

    「これ、な~んだ?!」と聞いたら「トマト」って答えられるのかなあ、、、。

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    それとも、うわ~気持ち悪い~とか言って逃げてっちゃうのかな(笑)

    それぐらい重くて変わった形をしています。

    ズッキーニは1本500グラムもありました。

    生ハム、アジアゴチーズなどと重ね焼き、、、

    夏は実を言うと余りオーヴンを使いたくないのですが(それはそれは暑さを増しますから;;;)、

    清水の舞台から飛び降りる気持ちでこの日のランチに決まり!

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    4人分もあろうかと思うひと皿ですが、二人でペロっと食べました。

    新鮮野菜のおかげです。

    他にも茄子にセロリ、ピーマンにバジル、これぞ究極の贅沢です。

    みずみずしい野菜を見ていたら、あることを思い出したのです。

     

    きゅうりを横長にして下の部分に4本の爪楊枝をつけたものを馬に見立て、

    お盆に帰って来る時は馬に乗って出来るだけ早く、茄子に爪楊枝をつけたものは牛に例えて、

    天国へ戻る時は牛にまたがってゆっくりと帰ってくださいねとご先祖様に願いを込める、

    これはお盆のお墓参りの時のお供え物の一つでした。

    小さい時そんな事をばあちゃんが教えてくれたのかもしれないけれどちっとも覚えておらず、

    この伝統的な習慣を思い出させてくれたのは、日本語を勉強していた大学生のデボラちゃん、

    家庭教師をした時に彼女が補習用に持って来たプリントに書いてあったのでした。

    まさか、こんな風に日本の文化をあらためて知るとは思ってもみませんでした。

    このプリントを用意した学校の先生にアッパレ!!です。

     

    8月15日はフェッラゴスト、語源はラテン語で「アウグスト皇帝の静養」

    紀元前18世紀にローマ帝国の皇帝アウグストが定めたれっきとした休息の日なのです。

    農業の主要な作業を終える時期であったことから収獲に感謝して苦労をねぎらうという意味もあり、

    その当時、馬、牛ロバやラバ等の動物をきれいに飾ってそれらに競争をさせて楽しんでいたとか。

     

    1900年代初頭、ロンバルディア州とピエモンテ州では家族とフェッラゴストを過ごすために、

    労働者には企業の社長さんが食料の「物品支給」を実施していたそうです。

     

    現在はイタリアでは祭日にあたります。

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    この日に海へ出かける人も多いのです。

    シチリアでは、西瓜の冷たいデザートにレモンの葉を飾ってこの日を祝ったり、

    ドーナツ型をしたアニス味の焼き菓子を食べるのはトスカーナからエミリアロマーニャ地方、

    またトスカーナ州のある地域では鳩のロースト焼きを伝統料理として食べるところが

    今でもあるそうですが、興味深いところです。

    ところで、イタリアではメロンは高級フルーツの代名詞のかけらも無い、夏の一般的な果物。

    摂取した塩分をコントロールし、また腸内を活性化し、

    疲労の原因となる乳酸を減少させる作用もあるとのことなので、

    ここは一つ、生ハム+メロンの組み合わせでなぞいかがでしょうか。

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    暑い時、キッチンに立ちたくないイタリア女性の知恵から生まれたのではないかと確信してしまうほど

    美味しくて栄養のバランスもいい夏の定番メニュー。

    是非とも味わっていただきたいと思います。

    冷えた白ワインでパンも添えれば、立派なそしてれっきとしたイタリアンがご自宅で楽しめますよっ。

    ところで8月を半分過ぎても、イタリア人はまだまだ夏を楽しむのです。

    夕飯のあとは自転車で近所を回ったり、涼みがてらゆっくりと散歩する人たちが

    我が家の前を通り過ぎて行きます。

    我々のとある夕べ、ジェラート屋さんへ行ってこの通り!

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    パフェは何も子どものものだけでは無いのですぞ。

    ZARINA

  2. 絵葉書のような

    2016年8月8日るりこさんのItaly便り

     

     

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    毎年この時期恒例の1泊2日のヴェスパクラヴのツーリング、

    今年は20数台約40名の “大所帯”ツアーとなりました。

    このツアー中々いい企画なので実は夏のお楽しみの一つなのです。

    行く度に新しい発見があるドロミーティ/ Dolomitiは、

    2009年6月26日スペインのセヴィッラで行なわれたユネスコ会議で世界自然遺産に登録されました。

    ドロミーティは「青ざめた山々」とも言われ、ゴツゴツした岩肌と形が特徴です。

    イタリアの北東に位置するアルプス山脈の一部で、Bellunoをはじめとする5県にまたがっています。

     

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    並木道を駆け抜け湖を遠り過ぎ、2時間半位走ったあとの休憩はカップチーノとブリオッシュで。

    いや~夏とはいえ厚手のジャケットを着ても山道を抜けるので寒いんですよ、これが!

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    ですからカップチーノは我々の救世主。

    活力を補給して再出発!

     

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    “元少年達”は、トンネルに入るとお決まりの約束のように皆「ビッビー」とクラクションを鳴らし始めます。

    すれ違うレース用の自転車に乗った男性が「いいね」の親指サインで合図してくれるので

    その人にも「ビッビー」、沿道で手を振る子どもやおじいちゃんにも「ビッビー」と鳴らす

    これが笑顔を誘うのです。

     

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    お昼ご飯は一等地のレストラン!山々に囲まれたオープンキッチン?

    パニーニは各自でサラミや生ハム、チーズや野菜のピクルスをはさんでパクリ!

    飲み物はワインやビール(アレッ?!運転するのに?!)

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    各自好きなものをはさめるように手際良くパンの真ん中に切れ目を入れてくれる男性、

    きっと家庭でも奥さんにやらされているんだな(あっ失礼)皆なのためにせっせと作業しています。

    「天気予報がバッチリ当たってくれれば、今日は絵葉書みたいな景色が見られるよきっと。」と

    リーダーのデニスさんが言ってた通り、いや予想以上の言葉には出来ない絶景スカッと晴れた青空と緑の山肌、

    まるでチーズのコマーショルに登場する景色、それが目の前に広がってくるのです。

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    Cortina/コルティーナの町を見下ろしながら走って行きます。

    パンクしてタイヤ交換、ガス欠してと毎年このツーリングにアクシデントはつきもの。

    でもおしゃべりしたり、バールを見つけてはカフェ(エスプレッソコーヒー)を注文したり

    慌てず急がず、が暗黙の了解のサイン。

     

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    とんがったのとは違う四角い形が見えるのはパッソジャウから。

    ここの駐車場には車、自転車バイクが沢山停まっています。

    言葉を失うほど美しい。今年のジーロイタリアの通過点にもなったとのこと。

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    ミズリーナ湖

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    Tre Cime di Lavaredo /トレチーメディラヴァレードの足元、標高2333メートルにあるヒュッテ

     

    宿泊先はドッビアコ/ Dobbiaco、オーストリアの国境まであとわずかという町です。

    自宅では薄いコットンの肌掛け1枚で充分なのに、ホテルには羽毛掛け布団が用意されていて

    はじめは「必要ないでしょ」と言っていたのに必要欠くべからず、甘くかかっちゃいけません。

    やっぱり標高1200メートルだと夏でも夜はだいぶ寒くなります。

     

    ホテルの敷地内には畑があってそれを見た瞬間夕食への期待も高まり、

    水も空気も美味しい所で育った野菜の旨さは噛みしめる程に口いっぱいに広がって

    1日の長旅の疲れを癒してくれました。

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    デザートの皿にのっていたミントの葉っぱには虫が食べたあとが丸く残っていて、

    それがまた大地の恵みをストレートに感じさせます。

    いつもだと、夕食の後は皆でバールに行って一杯飲んで夜遅くまでおしゃべりするのですが、

    今回はほとんどのメンバーがホテルから一歩も外に出ず、

    この日だけで約250キロ走行したので、そんな元気も残っていなかったのです (笑) 。

    疲れと引き換えに、皆の心にはあの「絵葉書のような」そして威厳に満ちた

    ドロミーティの山々の風景が深く残ったに違いありません。

    ZARINA


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