エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 初夏に緑のコート着て

    2017年5月27日るりこさんのItaly便り

    「ルミニャーノ」の看板を曲がって間もなく鐘突き塔が見えて来た。

    小高い丘の麓に堂々とまさにそびえ建つという表現に相応しいくらい随分と高さがある。

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    今日はルミニャーノのグリンピース豆祭にやって来た。

    肉好きの夫を何とか説得して、無理矢理連れて来た。

    バイクで偶然通りがかった時にお知らせの横断幕を目にしてカレンダーに記しておいたのだ。

    ここのグリンピース豆は早生で甘い事で評判で、1939年~40年頃は、

    週3回夜には市がたって直売がなされていたそうだ。

    このグリンピース豆の栽培に適した土壌の秘密は

    このゴツゴツした起伏のある織部色をした森に覆われた岩にある。

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    コッリベーリチと言う小高い丘一帯で栽培される早生で甘いのがここのグリンピース豆の特徴だ。

    蛋白質、鉄分、亜鉛、ビタミンBとCを含みそれに加えカロチン、食物繊維が豊富で、

    修道士が中世から収獲していた文献もあるとのこと。

    ヴェネト州の郷土料理、数々あれどその中にリーズィ エ ビーズィという料理がある。

    「米とグリンピース豆」という名前のひと皿が方言で表され、

    イタリア国内でもこの名前できちんと通る料理名だ。

    リゾットでもなくスープでもない、見た目も触感もちょうどその間くらいが由緒正しい調理法だ。

    シンプルだけれど、さやを捨てずにそれも単独で煮て漉してこの料理に加えてあると言うのだから

    実は手間がかかる料理なのだ。

    コトコトとじっくり調理するに相応しい、ヴィアローネナーノ種の米が適しているのだとか。

    この種の米は煮込むとふっくらと美味しいスープを吸収するので、これが一番適しているそうだ。

    ハハーンなるほど!

    昔のヴェネツィア貴族をもうならせた料理だと言うことに納得できる。

    ヴェネツィアの守護聖人、聖マルコの日をお祝いするには欠くことの出来なかったご馳走なんだ。

    会場の大型テントが張られた入口に近づくと「オーダー開始は18:40から」の張り紙があり、

    そしてその横にはメニューも掲示されて、おなかがギュルルと反応する。

    メニューのトップバッターは、今日のお目当てのリーズィ エ ビーズィだ。

    欲を言えば、「グリンピース豆の大盛り!」と注文したいところだけれど、

    貴重なお豆さん、さすがにそれは出来ない。

    他に牛肉の煮込みとグリンピース豆、イカの煮込みとグリンピース豆を注文した。

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    いや、今日のメインはグリンピース豆だから「グリンピース豆にイカの煮込みをつけ合わせで」?

    収獲祭の料理のボリュームは必ず、私達を満足させてくれる。

    ワインまでこの通り、テーブルまで運んでくるのもソロソロとゆっくり歩かなければ、

    スタッフの伯父さんが並々ついでくれたせっかくのワインがこぼれてしまう。

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    オーダー番号を呼ばれて料理を受け取ったトレーに載っていたペーパーをパチリ!

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    この町がこれで一望出来るというちょっと素敵なアイディア。

    リゾットでもズッパでも無いそのちょうど間ぐらいの料理名は何と言うのだろう、、、?

    また宿題が増えてしまった。

    お祭の入口にちょこんと建っていた直売所で買って来た真っ赤なさくらんぼを食べながら、

    夫と疑問に思うのであった。

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    ZARINA

  2. 全走行距離3572.2kmグルメの旅?!

    2017年5月17日るりこさんのItaly便り

    あちらのお宅、こちらのお宅もオレンジ色や真っ赤、

    一重咲きに八重咲きと、薔薇の季節がやってきました。

    お花屋さんで売られている高貴な雰囲気を漂わせる薔薇と違って

    庭に咲く薔薇には又別の魅力があります。

    いつものことながら散歩の途中、よそのお庭を拝見させていただいております。

    そして

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    我が家の木苺も実をつけました。

    ポストにドッサリと投函されるスーパーのちらし、

    いつもならそのまま捨てる事が多いのですが

    今回はあるものがちょっと気になって、取って置きました。

    今月5日(金曜日)から始まった世界的にも有名な自転車レース、

    ジーロディターリア/ Giro d’Italiaのトップスポンサーとなったスーパーマーケットのものです。

    ジーロディターリア/ Giro d’Italiaとは、毎年5月に開催される自転車プロロードレースのことで、

    今年は28日(日曜日)までの間休息日3日間を含む約3週間繰り広げられます。

    1チームにつき9人の選手から構成された全22チームで、

    21ステージ(= 区間)全行程何と3572.2kmもの道のりを走行する過酷なレースです。

    初日はシチリア島の北西に位置するサルデーニャ州のアルゲーロからスタートしました。

    サルデーニャ州、シチリア州、カラーブリア州、プッリア州、アブルッツォ州、

    緑の心臓と呼ばれているウンブリア州、エミーリアロマーニャ州、ピエモンテ州、

    ロンバルディア州、トレンティーノアルトアーディジェ州、フリウーリヴェネツィア州、

    ヴェネト州と北上しそして最終日はロンバルディア州の州都ミラノへとゴールします。

    夫と「アルゲーロってどこにあるの?!」と。

    サルデーニャ州のアルゲーロは別名小さなバルセローナとも呼ばれるそうで、

    なるほどこのコムーネの市旗はスペインの国旗の色取りと同じ赤と黄色をあしらったものです。

    地名は何と海草に縁るとか。

    州都のカッリアリに友人が住んでいるにもかかわらず、

    私達はまだサルデーニャに行ったことが未だかつて無いので、

    テレビ観戦によってちょっとした旅気分を味わえるという訳です。

    お察しの通り、ジーロディターリアは何も自転車競技ファンのものだけでは無く

    色んな視点で楽しめるレースだと自負しております。

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    こちらは、ザリーナのサルデーニャブルー!

    さてあのスーパーのちらしのお話ですが、

    今年で100回目を迎える記念すべき大会のロゴ入りのティーシャツや

    何故かビーチサンダル等様々広告掲載されているのですが、

    実はそれより興味深いのは各ステージ毎の名産物がセール価格で掲載されているのです。

    何でもこのスーパーの担当者が全国を駆け回って直接交渉し、

    そのスーパーのオリジナルラベルにしてもらったものもあるそうで、

    中々良い企画ではありませんか!

    ちょっと出遅れてスーパーに行ってしまったもので、

    お目当てのカラザウという薄~いパリパリのパン、うわ~久しぶりだなぁ~!と

    ジーロディターリアの選手を気どってママチャリのペダルを漕いで買いに行ったら、売り切れ!

    カラザウというサルデーニャの方言で呼ばれるパンの一種で食べると歯応えが良く

    そのカリカリっと言う音から”音の鳴る紙”という異名もあるそうです。

    それにしても悔しいなぁ、売り切れとは。

    トホホ;やっぱりイタリア人は皆な食いしん坊だから、私と同じ発想で

    「ヴェネト州(=イタリア北東)に住んでいても、お手軽に憧れの避暑地サルデーニャの名物が食べられるぞ!」

    と皆急いでスーパーへ駆けつけたのに違いありません。

    それじゃぁと気を取り直してプーリア州のマリターティというパスタと

    ウンブリア州のノルチァの生ハムをと思ったらそれも売り切れでした。

    ここでガックリ来てはなりません。

    ひっそりと数箱残っていた、第十六ステージ(ロヴェッタ-ボルミオ間)の

    カルナローリという種類のリゾットにして美味しい米と

    第十七ステージ(カネゼイ-ヴァルディファッサ)の区間お勧めの

    ムレートゥルガウという白ワインをゲットいたしました。

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    肝心なレースの方ですが、12日(金曜日) の第七ステージは

    世界遺産でも有名なアルベロベッロを通過しました。

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    トゥルッリという尖んがった屋根の伝統的な建物で有名な町です。

    テレビカメラには郊外に建つ観光化されていないトゥルッリが映し出されて、

    長閑かな景色と猛スピードで走る選手の姿が反比例して、

    画面の奥からその雰囲気が伝わってきます。

    自宅の屋根に上ってカメラに向かって手を振る人もいます。

    男性やロードレースファンと違う目線で観戦するのも中々面白いもので、

    上空からの映像がスローモーションで繰り返し放映され、

    よく見ると他のチーム選手を業と倒したり妨害するなんてことも多々あって、

    サッカーの試合ではよく見る光景ですが、

    まさかペダルを踏みながらそういう行為もあるのかとちょっとビックリしました。

    勿論ドーピング等も含めてそれはチームとしてもダメージに繋がり、

    逆に不正行為が最も少ないチームにはフェアプレー賞なども設定されています。

    あくまでも個人競技なのですが、9人で編成された1チームの中で

    メインとなる選手をバックアップする選手がいてサポートしたりアシストしたり、

    ですからテレビ中継を見ているとこんな風景も見ることが出来ます。

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    サポート車から身を乗り出して、選手の体に巻きつけているのは、

    特別な栄養ドリンクが入ったボトル、しかも1本だけでなく何本も!かなり重そうです。

    これぞ正しく縁の下の力持ち役です。

    日本人のスポーツ記者の方によるサイトもあるようですよ。

    オフィシャルサイトはこちらです。

    どうぞご一緒に観戦気分を楽しみましょう!

    せっかくの第100回大会ですから!!

    www.giroditalia.it/it/

    ZARINA

  3. ピザーニさんのお庭拝見!

    2017年5月1日るりこさんのItaly便り

    あの角のご婦人のシャクヤクの蕾が一つ開きました。

    毎日「観察」しないとあっという間に終わってしまうので、油断大敵です。

    五風十雨(ごふうじゅうう)、五日に一度風が吹き、

    十日に一度雨が降るような順調な天気のことをこう言うそうです。

    雨というとどこかマイナスなイメージがありますが、

    この季節私たちと共に生きる自然のためにも必要な

    “恵み” の雨です。穀物を育む雨を瑞雨(ずいう)と呼ぶそうで、

    北イタリアの主食の代表の一つであるポレンタに欠かせないとうもろこしの苗も、

    昨日の一日中降り続いた雨のおかげで順調に育っているようです。

    バイカーにとっては雨は敵になってしまうのですが、

    そんな雨の合間をぬってササッと出かける小さな旅もいいものです。

    ここはパドヴァのブレンタ川に沿うように建立された、

    ヴェネト州内にあるヴィッラの中で最も美しいと言われているピザーニ家のヴィッラ、

    現在では国立美術館となっています。

    今回はせっかくの晴れ間が出たので、その建物ではなく

    2008年に”国内で最も美しい公園”の栄光に輝いた、

    同敷地内にある11万平方メートルもの広大なお庭の見学です。

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    見学という言葉は実はどうもしっくりこない、

    何故ならリラックス出来る場であるからして、

    「滞在」と言ったほうが正しいかもしれません。

    このお庭/公園、実は建物が建てられる前に整備されたそうです。

    由緒あるヴェネツィア貴族の血統であったピザーニ家所有でしたが、

    現在はパドヴァというコムーネのものになりました。

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    前日の雨で花はだいぶ落ちていましたが、それにしても見事な藤回廊です。

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    池には蓮の花も咲き始めていて、そこは少しオリエンタルな香りがします。

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    澄みきった空気を胸いっぱいに吸いこみながらゆっくり園内を歩くと、

    ちょうどいいタイミングでカフェの看板が目に入ってきます。

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    その昔は馬小屋だった建物を改築したのだそう。

    クリーム入りのクロワッサンとカップチーノでほっと一息。

    太陽の光も少し温かくなって気分がほぐれます。

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    御日様が少し高くなってきた所でラビリントに挑戦です。

    緑豊かに生い茂った高い垣で仕切られた迷路のことです。

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    これが中々一筋縄ではいかず、到着点である塔に近づいたぞと思いきや

    そこは行き止りだったり、垣根が狭くなってまるで敵に追い込まれた気分。

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    とうとう私達も音をあげて、到着点である塔の上にいる見物人にヘルプを求めました。

    ここはイタリア、何せコミュニケーションが活発な国ですから、

    見知らぬ同士でも「どっちの方向へ行けばいいのぉ?」とか、

    「違う!そっちじゃなくてもう一つ奥の道を選ぶのよ~。」とこんな具合。

    迷路は11月から3月の間は入ることができませんから、要注意!

    “さらば独身貴族よ!”パーティーの準備もいよいよ大詰めです。

    会費の一部を徴収するのに、

    「○○○バールのカウンターで名前を言って24日まで、

    必ず全員15ユーロずつ払うように!」と。

    イタリアのバールはカフェ(エスプレッソコーヒー)を飲んだり

    アペリティーヴォで集まるためのみならず!

    こういう使い方もあるんだと、また新発見です。

    結婚式の立会人である私ともう一人のマルちゃんが主催者になるのですが、

    中々協力的な女子も何人かいて、当日はどう展開するのか恐ろしくもあり楽しみです。

    作戦会議を開いたのもバールでした。

    生活に密着したイタリアのバール、なくてはならない存在です。

    ZARINA


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