ドロミーティ方面への1泊2日のツーリング旅行は、早いもので6年目です。
実は我が家にはまだヴェスパは無く”よそ者”のバイクで
いつも参加する度にちょっと肩身が狭い思いをして、
“ヴ ェスパ欲しい症候群”にかられます。
規定では、一般的な自動車運転免許で125CCまでのスクーター類なら運転出来るので、
時間をかけてじっくりと、いつか私も欲しいなあ。
ツーリングに参加するメンバーはほぼ毎年同じなのですが、1年ぶりに会う人も多く、
「あらっ、ヴェスパはまだ?」
とジョーク混じりに声をかけて来たモニカさんご夫妻。
「娘がね、スクーターの免許取ってね。ヴェスパを買ってあげたのよ。」
さすが、ヴェスパ好きのご夫婦です。
次回こそは!
待っててねモニカさん。
2009年にユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されたドロミーティ/Dolomitiは
イタリアではその様相から ‘青白い山々’と呼ばれています。
トレンティーノ•アルト•アディジェ地方に入って来ると森林の緑色が益々濃くなってきて、
木工所も多く木製のモニュメントや斬新なデザインのバス停の前を通り過ぎて行きます。
ヘルメットを被っていても、すぅ~っと首の部分から風が入って来て木のいい匂いがしてきます。
プリモラーノ/primolanoの歴史的建造物の前も走って行きます。
困難な時代だった戦争がもう二度と起こらないようにと願いを込めて。
戦争の爪痕が残る建造物の前を通過することにも意味があります。
1800年代の終わりに完成した要塞です。
標高が高くなるにつれ気温が低くなってくるので、こんな旗も翻っています。
セリエA• プロサッカーチームの夏のキャンプ地として選ばれたようです。
山岳地方のゼラニウムは本当に綺麗に咲いています。
青い空と勇壮な岩肌の色そしてそこに真っ赤なゼラニウムが色を添えます。
山岳地方と言えば、やっぱり薪が積んである風景にはホッコリします。
何だか薪ストーヴのオーナーになった気分。
夏休み(注:イタリアは6月で学年を修了して、9月中旬頃から新学年がスタートします)中の子ども達は
7月末まではクラス単位でキャンプ合宿に行ったり、
最近はイギリスへサマースクールの参加などがあったりと、そんな訳で、
生い茂った森のすぐそばにはこのようにテントを張った光景があちこちに見えてきます。
子ども達が笑顔で手を振ってくれました。
ドローミティと一口で言ってもそれぞれの山に名称があって、
方向オンチな私にはこれが中々覚え難い。
給油で立ち寄ったガソリンスタンドには必ずと言っていいほどこのような地図があるので、
「フムフムなるほど。ここを通って来てこれからこっち方面へ走っていくのか。」
と少し予習。
恒例の “オープンレストラン”でパニーニを食べます。
毎回、参加するご夫婦が皆なから預けられた一泊用の荷物のリュック、
それにお昼用のパンやサラミをワゴンに積んで皆をサポートしてくださいます。感謝!言わずと知れず、ワインも冷やしたビールも。
あらっ、ロングヘアーの馬!!
なんだかセクシーだと思いませんか?
だいぶ上まで登って来ました。
また休憩。
ドイツナンバーやイギリスナンバー、おっとオランダナンバーもあります。
ようこそイタリアへ!
宿泊先のホテルまでもうひとっ走り!
カプセル型のゴンドラは、なかなかスタイリッシュ。
ようやく宿に到着!
今回はVILLAという町にあるホテル。
窓からの山々の眺めもまずまずです。
シャワーを浴びてさっぱりしたら皆で夕食。
普通なら夕食の後はカフェや食後酒を飲みに皆なで外出するのですが、
生憎の雨でしたので、ホテルのバールでまたお喋り。
ほぼ年に一度しか会うことのないクラブの皆な、
でもヴェスパと食べ物の話題で夜はあっと言う間に過ぎていったのでした。
(ホント、見事に話題はこればかり)
今回の旅で心と胃袋にグッときたひと皿はこちら!
田舎風ポレンタにトレント地方のチーズそしてポルチーニと茸のソテー。
決して洗煉された料理ではないけれど、「山だからこそ」の一品です。
あ~思い出すとまたお腹が空いてきます。