エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. ちょいと小話 クリスマス前とその後

    2017年12月28日るりこさんのItaly便り

    その1

    クリスマス翌日、あるお宅の前を通った時、玄関からお父さんと出てきた子どもは、

    手にリモコンを持って、まだぎこちなく、模型の小型4輪駆動車を操作していました。

    どうやら昨晩、サンタさんがプレゼントしてくれたようです。

    近頃はイタリアでも日曜祭日営業のスーパーマーケットが増えてきましたが、

    さすがにクリスマスの25日とサントステーファノの26日は休業日でした。

    やはりイタリア人にとって、クリスマスは一年で一番大切な行事なのです。

    24日の朝、買い忘れたものや休暇中、ワイン不足に困らないように(?)

    買いものへ出掛けたのですが、魚売場は特に人だかりでした。

    イタリアでは、クリスマスイヴの日は肉を食べず、

    魚や魚介類を食べる習慣があるためです。

    クリスマスに近い週末の土曜日でもなく、

    12月25日当日に、クリスマスのお祝いを昼食会でするのがイタリア流。

    それは家族や親戚が集まって食べて飲んで御喋りして、

    そしてプレゼント交換するという極シンプルなスタイルはいつの時代も変わりません。

    レストランで会食するファミリーもいるようですが、多くは本来の形で。

     

    その2

    ちょっと用事があって、前回日本文化教室の授業でおじゃました小学校へ行ってきました。

    クリスマスの2日前、しかもクリスマスバカンス前の終業式の日だけあって

    教室の中は幸せムードそして子ども達の熱気とが合わさって、

    物凄くエネルギッシュでした。

    会話の後の質問コーナーではある生徒が、私にこんな質問をしてきました。

    「ルリコハ、サンタサンニ、プレゼントヲ オネガイスル、オテガミカキマシタカ?」と。

    私、「ソウネエ、コンバン、カクツモリヨ。

    “イタリアゴガ、モット、ジョウズニ、ナリマスヨウニ”ト、カクワ。」

    と言ったらすかさず、

    「ジャアボクタチガ、ルリコヲ、テツダッテアゲルヨ!!」

    ですって!

    もう感動で目頭が熱くなってしまいましたよ、ホントに。

    ここは、思っていることをその2倍以上も膨らませて表現するのが得意な人が多い国ですが、

    そんな事をわかっていてもやっぱり可愛い子ども達がそんな風に言ってくれるのは、

    とても嬉しいものです。

     

    その3

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    25日のクリスマスの昼食会には、プリモピアット前の

    ちょっと軽いおつまみ用に、3種類作って持参しました。

    そのうちの一つは簡単で誰でも出来るのでお奨めです。

    モルタデッラ(なければハムを)をダイス状にカットして、

    他に大きなオリーヴとプチトマトを準備し

    モルタデッラ→オリーヴ→プチトマト→モルタデッラの順に串に刺して出来あがり!

    見た目もパーティー向きでプロセッコに良く合うのですよ!

    串に刺すこの順番を守って下さいね。

    モルタデッラは塩気が大夫強いので、

    それを食べた直後ははプロセッコをグイっと飲むわけです。

    そしてプチトマトでお口を爽やかにした後で今度はオリーヴをパクリと。

    ここでまたプロセッコをキリッといきましたら最後のモルタデッラを。

    勿論、ビールでもワインでも!

    日本ですと、お正月には人が集まりますからね、ちょちょいと出来ていいですよ。

    お試しください。

     

    その4

    今年のクリスマスは月曜日でしたから、いつもなら日曜日と月曜日が連休の美容院は、

    今年はちょっと違ったようです。

    行きつけの美容院のオーナー、ラウラさんは

    「イツモナラ、ニチヨウビハ、キュウギョウナンダケド、

    コンカイハクリスマスノ25ニチがゲツヨウビダカラ、

    24ッカ(ニチヨウビ)ノゴゼンチュウダケ、アケルノヨ」と。

    そうでしたそうでした!

    何かにつけては美容院へ行って、更に女を磨くイタリア女性!

    クリスマスとくれば尚更のこと、より一層美しくなくてはいけませんから、

    シャンプー&ブローのお客の予約でいっぱいのようでしたよ。

     

    その5

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    日本ですと、商店街や街の中は、クリスマスの翌日は一斉に

    クリスマスのものが視界から消え去り、お正月の準備が始まりますが、

    イタリアはそうではありません。

    25日はクリスマスでイタリアは祭日、今日26日はサントステーファノで祭日、

    これから1月6日のベファーナまでまったりとした時間が過ぎて行きます。

    学校関係や一般企業は、12月23日土曜日から1月6日のベファーナまでクリスマスバカンスです。

    今回1月7日は日曜日ですからそれプラス1日となるわけです。

     

    そして最後

    ついさっきまで、6月に結婚した例の友人夫婦におじゃましてきたところです。

    そこでもね、プロセッコとパネットーネをご馳走になってきましたよ。

    こんなパターンが1月6日までずっと続くのですから、たまりません(笑)。

    日本の年始回りと似ていますね。

    それが、もっと気軽なスタイルとなって、友人宅を訪問する機会が増えるわけです。

    我が家の玄関には、伯父さん夫婦にいただいた、

    イタリア語で「クリスマスの星」という意味のポインセチアを飾りました。

    本格的な冬がやって来ます。

     

    今年もつたないブログを読んで下さった皆さまに、心より感謝いたします。

    皆さまと皆さまの大切な方、ご家族のがご健康で幸せで

    新しい年を迎えられますよう、お祈りいたします。

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  2. サンタさんはヴェスパに乗ってやって来る

    2017年12月13日るりこさんのItaly便り

    今朝のテレビニュースでは久しぶりにホットな話題がオンエアされていました!

    “ナポリピザ”がユネスコの無形文化遺産に登録されたそうです!

    おめでとうございます!!!

    イタリア時間で今朝(2017年12月7日午前4時30分) 関係者に通知されたとのこと。

    2013年に同じく登録された日本の和食の時と同様、

    まるで自分もこの登録に関わってきたかのように、やっぱり嬉しいものです。

    数年かけて登録に向けて準備をして来た、最近頻繁にテレビで活躍なさっているジーノさん始め、

    関係各位の皆さまには心から「ありがとう」と言いたいです(勿論、面識はありませんが)。

    そんな訳で、週末はピザ屋さんが益々混雑しそうですよ。

    エスップレッソコーヒー、スパゲッティ、カップッチーノ、そしてピザ

    どれも世界中の人から愛されるイタリアの代名詞とも言える食文化。

    イタリアにやって来る観光客のお目当てでもあります。

    今回のナポリピザは、イタリア国内では7番目となる無形文化遺産です。

    ご近所の人とピザを食べに行くのも、この時期の習慣となり、

    12月のカレンダーも食事会の予定で徐々に埋まってきました。

    日本は御歳暮の時期でもありますね。

    日本語講座の生徒さんとの「忘年会」では、プレゼント交換をすることにしています。

    イタリアと日本の文化の融合とでもいいましょうか(ちょっと大袈裟です)。

    クリスマスプレゼントは何がいいかなぁ、、、。

    ピン!と心に響いたものは買っておきました。

    用事があって出かける時は、お店のショーウインドーのチェックは欠かせません。

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    昼間であっても夜であっても、キョロキョロそしてズームアップ!

    それほど大きくはない町のお店だって、

    ショーウインドーのデコレーションには気を配ります。

    そこがイタリアの魅力の一つでもあります。

    外食の後はウインドーショッピングをする人が沢山いるからです。

    既に店は閉まっていても、ピカピカに磨かれたウインドーにゴッツンコするぐらい

    近くまで寄って「品定め」して、「SOLD OUT」になる前に翌日にでも店に駆けつけ、

    「昨晩、ショーウインドーで見たあの赤いマフラーが欲しいんですけど。」とやるわけです。

    郷に入れば郷に従えと言いますが、これも多くのイタリア人、特に女性に教わったことです(笑)。

    万が一ショーウインドーが変わっていたらそれこそ焦りもの!

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    クリスマスに無くてはならない、パンドーロ。

    随分と大きいサイズのそれは素敵なラッピング紙で包まれて。

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    ちょっとさりげない飾り付け。

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    こちらはトレヴィーゾ / Trevisoにある通称「クリスマスの店」(主人とこう呼んでいます)。

    一年中、クリスマスに関する小物やオルゴールが売られているのです。

    見てください!

    大人の方が多いでしょう(笑)?!

    もう本当にウットリしちゃうんです。

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    素敵なブティックのウインドーはゴールドで色遊び。

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    私達が勝手に決めた今年の “ショーウインドー大賞”はこちら!

    サンタさんがチョイト体をねじらせて、いかにも大急ぎでプレゼントを届けに行く途中、

    いや、急いでスキー場へ向かっているその姿は何とも微笑ましいではありませんか。

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    余りに素敵過ぎるので、横からも。

    BUON NATALE!!

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    ZARINA


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