ダッチウエストジャパン製品カタログ
18/160

 薪ストーブをこよなく愛する国、アメリカ合衆国。1744年、現在の米100ドル札紙幣の肖像として描かれているベンジャミン・フランクリンによって、「暖炉の火をなんとか温度調整できないか」と考え、鉄の箱に煙突をつけた薪ストーブが発明されました。暖炉に比べ驚くほど効率が良く、設置も簡単で温度調整が可能なこの「鉄の箱」は、その使い勝手の良さからそれまでの暖炉に代わって人々の絶大なる支持を得ていきました。そういった理由から現在もアメリカの住宅では多くの家で、煙突のある家を多く見かけます。そんなアメリカでは薪ストーブは趣味、インテリアとしてではなく生活必需品として「室内を暖めてくれるエコで高性能な暖房器具」といった位置づけなのです。北米ではかつて1000社以上もの薪ストーブメーカーが存在していました。しかし、80年代以降アメリカが行ってきた市場主義経済や排煙規制などの荒波を経て、現在は100社ほどにも満たなくなっていますが、それは高性能な薪ストーブを生産できるメーカーが生き残るためには必然的な流れだったのです。 なかでも際だったハースメーカーが、1988年に当時の最大のライバルメーカーであったダッチウエスト社と合併していたバーモントキャスティングス社でした。しかし、薪ストーブの商品ラインしか持たなかったバーモントキャスティングス社も時代の波に飲み込まれるように、1996年に当時ガス暖炉で北米を席巻していたカナダに本拠地を置くCFM社に買収されます。カナダの小さなハースブランドとしてスタートしたCFM社は、100年以上の歴史を誇る「アメリカの心」とも言うべき巨大暖炉メーカー、マジェスティック社も傘下に収めていたので、名実ともに北米一のハースメーカーへと変貌していきました。しかし、ハース業界の変遷はこれで終わりではありませんでした。常に勢いのある新しい勢力が、競争力ある商品を市場に投入していきます。大企業といえども少しでも手綱を緩めることがあれば、足下をすくわれてしまいます。そのような切磋琢磨な戦いを通して、アメリカでは商品が磨かれていきます。 アメリカ ケンタッキー州パリスに本拠地を置くモネッセン・ハース・システムズ・カンパニー(以下MHSC)も跳ね馬のごとく現れた新勢力の会社でした。元々はガス暖炉の疑似薪の製造からスタートしましたが、職人の手塗りによる丁寧な仕上げが評価され、急速に業績を伸ばし、数年後にはガス暖炉本体を手がけるまでになります。時流、市場動向などを見据えたタイムリーな商品の市場投入により、瞬く間に第一線に躍り出てきました。しかし、MHSCは薪ストーブ部門を持っておらず、この市場への進出を必要と感じていました。また、暖炉の方では長年の実績・名実をもち、市場に浸透していたマジェスティックのブランド力にも魅力を感じていました。その中ついに2008年、CFM社を吸収合併するに至り、業界を驚かせました。そうそうたるブランドを手中に納め、CFM社の「世界最大のハースメーカー」の称号を引き継いだのです。 世界最大のハースメーカーとなったMHSCですが、それまで培ってきた各社の歴史や伝統、技術に敬意を表しそれぞれのブダッチウエストジャパンがお届けするストーブ・暖炉は、世界最大のハースメーカー“ヒート&ホームテクノロジー”の製品です薪ストーブの生地アメリカ合衆国圧倒的な人気を誇るブランド“ダッチウエスト”と“マジェスティック”

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です