ダッチウエストジャパン製品カタログ
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キャタリティックコンバスターの寿命について 触媒付ストーブが発売された1980年代以降より、触媒の寿命は4~5年と言われてきました。しかし、Catalytic Hearth Coalition(CHC)触媒ハース連合は、触媒が熱応力や炎の衝撃から守られているよく設計されたストーブでは、8年半使用した触媒と新しい触媒に性能の大きな差はないということを2011年に発表しました。 現在は、当時よりさらに性能の高い触媒がダッチウエストには使用されております。 「より暖かく、排出ガスはより少なく、クレオソート生成もより少ない」・・・これらは薪ストーブが環境にやさしく、安全で、使いやすいストーブであるための三大要素です。そして、こうした要素のそれぞれに現実的な恩恵を与えてくれるのが触媒テクノロジーです。初期の触媒技術では、触媒の寿命の短さや交換の手聞が悩みの種でした。しかし、実際はすぐれた設計をされたストーブ、特に触媒使用を最初から念頭において設計・開発された薪ストーブでは、あまり問題ではありません。触媒自体も、触媒が初めて薪ストーブに搭載された1970年代に比べると、めざましく進化しています。 ごく初期の薪ストーブでは、触媒の寿命は短く(だいたい5年)、これがアメリカの環境保護庁(EPA)が「新規排出源排出基準J(NSPS)において、触媒ストーブに非触媒ストーブより低い粒子状物質排出基準(4.1g/h)を設けた論拠となっていました(非触媒ストーブの基準は7.5g/h)。触媒が時間の経過と共に劣化するにつれ、排出ガスは増え、ストーブ本体の寿命全体で平均したときには、触媒式も非触媒式も、排出量は似たようなものだろうというのが、触媒式ストーブの基準を低くした論拠です。 「触媒ハース連合」(CHC)は、「すぐれた設計のダッチウエストの触媒式ストーブでは、触媒は熱応力や炎の衝撃から“守られ"ている。だから触媒の寿命はもはや問題ではない」と主張しています。 CHCを代表して、OMNI環境サービス社は、家庭で使われていた使用過程中の触媒を使って、2機種の薪ストーブで粒子状物質の排出量を計測しました(上図)。5年半~9年使用した触媒では、新しい触媒に比べて、粒子状物質の排出量においてごくわずかの劣化が認められましたが、EPAの基準を大きく下回る結果でした。使用方法を適切に守って使用している限りでは、触媒が9年は保つことが証明されました。※薪の年間使用量:7~11立米■貴金属が添加されていない触媒■新品の触媒■5年9ヵ月使用した触媒■8年6ヵ月使用した触媒メソッド5H調整済み粒子状物質排出量(g/h)Environmental Protection Agency(EPA) アメリカ合衆国環境保護庁 アメリカでは国内で販売される薪ストーブから排出される煙に清浄化が求められています。EPAに適合しませんとアメリカ国内のメーカーは販売できません。触媒の無いストーブで7.5g/h、触媒付ストーブではより高い清浄化が可能のため4.1g/h以下であることが義務付けられています。昔の暖炉で30~40%排気された頃と比べると、現在は1/10と大幅に減少されています。各モデル間の数%の違いはあまり気にされる必要はございません。また、燃やす薪の状態により数値は変化します。 コンバスターを搭載したダッチウエストの薪ストーブはメンテナンスしやすい作りも大きな特徴の一つです。トッププレートを外すとリフラクトリーが現れます。これを取るとすぐにコンバスターとエアーディストリビューターが現れます。コンバスターの状態がすぐに確認でき、エアーディストリビューター周りに容易に手が届きます。メンテナンス性の良さ

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