ダッチウエストジャパン製品カタログ
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火へのあこがれ遠い昔の記憶 エジプトには、火はいっさいをむさぼり食い、それがなくなると自らをも食べてしまう“動物”だと思っていたという話が残っています。人は一本の薪が燃えていくときの変容を見ながら、アニミズムや神話を経て、火を情熱や愛が燃えるイメージへと抽象化させ、それによって自らを奮い立たせ、心を癒す力を得てきました。 約10万年前に発生した初期人類は、氷河期という苛酷な環境に置かれていました。食物は火を通さない冷たいものばかり。生き残るのが精一杯で、うれしいことなどほとんどなかったことでしょう。従って、ごくまれに経験する“うれしいこと”に対する感受性は現代人よりもずっと強かったものと思われます。最初に自分で火を熾し、温かい食物が食べられるようになったときの初期人類のよろこびは、遺伝子に焼き付くほど強烈だったかもしれません。 そして、私たちが薪ストーブの火にあこがれるのは、遠い、遠い昔に火を誕生させたときのあの喜びの記憶を、無意識に取り戻したいと思っているからかもしれません。 火の家、薪ストーブは、火から生まれて、火を宿し、火の恩恵を人に与えます。それはまるで家の中の太陽です。薪は、木の成長範囲内で半永久的に再生可能な資源です。森林の管理(間伐、下枝の整理)や木材の使い端を薪にすることは資源の有効利用です。木材を燃やすとCO2は発生しますが、木は成長過程で光合成によりCO2を吸収しているので、ライフサイクル全体で見ると大気中のCO2を増加させていないとみなされています。CO2 を増やさない木材による暖房カーボンニュートラルという考え方ダッチウエストストーブなら、キャタリティックコンバスターに代表される高度な再燃焼技術により、薪消費を削減しながら高い効率で熱を発生させ、同時に排気煙までもクリーンにします。自然界の循環におさまるCO2薪は自然界の二酸化炭素の循環の環の中におさまります。私たちは木を一時お借りしています自然のCO2自然のCO2アマゾンなどの熱帯雨林一方、地球が地下に貯蔵してきた石炭や石油は、自然界の二酸化炭素の循環の環には含まれていないので、これが燃焼すると地球の温暖化を引き起こしてしまいます。薪の暖かさは地球に対する温かさ

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