ダッチウエストジャパン製品カタログ
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 薪ストーブの暖かさの特徴は、身体の芯まで温めるところにあります。ちょうどそれは、ほどよい温かさの天然温泉に入っているようです。表面だけをむりやり暖める温風ファンヒーターなど、主に熱エネルギーを風によって運ぶ暖房器具は、肌の表面しか暖まらず、チリチリと熱く感じてしまいます。そして、暖房を切ったとたんひんやり感じてしまうのも体の表面だけしか暖められないからです。 一方、薪ストーブによる暖かさは“じんわり”という形容があてはまります。じんわりと身体が温まると、冬のさなか窓を開けて星空を眺めたり、外に置いてある薪を運び入れるくらいでは寒さを感じることがありません。身体の奥にまで遠赤外線が浸透しているからですが、そればかりではなく壁や床の内部にまで遠赤外線が到達しているため、少しくらい窓やドアを開けたからといっても冷えることはありません。これが遠赤外線効果と呼ばれるもので、薪ストーブはまさに遠赤外線をたっぷりと含んだ暖房器具なのです。 また、薪ストーブは、多目的利用ができる暖房器具でもあります。薪ストーブの一番の目的である暖房はもちろん得意科目。ですが、薪ストーブの熱は暖房だけにとどまりません。冬の時期は洗濯物を室内で干す機会が増えますが、薪ストーブで暖められた室内だと、驚くほど早く乾いてしまいます。そして、その湿気は加湿器代わりにも役立ちます。さらに、ストーブトップにシチューの入ったキャセロールを載せておけば、遠赤外線効果でトロトロに火が通ってしまいます。もちろん、ケトルをかけておけばお湯が沸きますし、それが沸騰すれば加湿器にも早変わりします。さらに、熾火になったらエリートのドアを開けて、ダッチオーブン料理の腕をふるうことができます。 このように、薪ストーブは、薪というバイオマスを燃焼させるだけで、さまざまな利用法がある“魔法の鉄箱”といえるのです。多目的利用に最適な薪ストーブ 薪を燃やすと、排出ガスと同時に灰が生成されます。たとえば、前夜に入れた薪が燃え残ったとします。この燃えかすは“消し炭”と呼ばれる助燃剤になり、翌朝、これを焚き付けとして使えば簡単に着火することができます。これは、灰に含まれる炭酸カリウムの助燃触媒作用によるものです。薪ストーブは、使えば使うほど灰の成分が純粋となり、サラサラになります。ですから、薪ストーブでの灰の除去は、基本的にはサラサラになるまでしません。サラサラになったものだけを灰受皿に落とすようにしましょう。 燃焼室と灰受皿が同じ場所にあると、燃焼中に灰がいっぱいになっても捨てることができません。しかし、エリートは独立した灰受皿をもつため、たとえ燃焼中であってもいっぱいとなった灰を簡単に捨てることができます。しかも、灰受皿の容量は十分にありますから頻繁に捨てる必要もありません。 灰の主な成分は、カリウムやカルシウム、珪素などで、その水溶液は強いアルカリ性を示します。畑の土にすき込めば、植物の三大栄養素であるカリウムを補給できますし、酸性土壌を中和させることにも使われます。この他の利用法としては、石けんや山菜のアク抜き、陶芸の釉薬などにも使われています。このように多用途に使われる灰ですが、どうしても捨てなければならないときは、これ以上燃えないという理由から「不燃ゴミ」として扱われます(各自治体によって扱いが異なります。 捨てる場合はご確認ください)。独立した灰受皿をもつ使い勝手の良さが信条9時間4.4g/h51cmカラー最大熱出力最大暖房面積燃焼効率希望小売価格クラシックブラック7,400kcal/h(8.6kW)140m²(約85畳)63.0%320,000円(税抜)最大燃焼時間排気煙量最大薪長さエリート ミディアム FA150L室内も身体も芯から暖めしかも多彩な利用ができます■ エリート ミディアム FA150L薪ストーブWoodstoves Catalog鋼板製構造灰受皿エアーカーテンヒートシールド装備耐熱ガラス灰受皿アッシュリップエアーコントロールレバー1次燃焼空気2次燃焼空気クッキングトップアッシュピット蓋アッシュピットサイドヒートシールドリアヒートシールド

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