ダッチウエストジャパン製品カタログ
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 シガータイプ(幅よりも奥行きのほうが長いもの)の薪ストーブの良さは、その独特の燃え方にあります。通常の薪ストーブであれば、燃焼室内の薪の置き方は木口を左右に置きますが、シガータイプの薪ストーブは、前後に置きます。通常の薪ストーブが薪の中央部分を中心に燃えていくのに対して、プリマスはドア側の木口からゆっくりと燃えていきます。これがシガーの名の由来です。 本体両側面には“麦の穂”のレリーフが刻まれています。この麦の穂は、アメリカ開拓時代にニューイングランドに移住してきた人々の開拓者魂を偲ばせるものとして、今も大切に扱われています。 その麦の穂のレリーフの下地には、細かな押し型がなされていて、光による陰影が浮き彫りとなるしっとりとした印象に仕上がっています。じつはこの細かな凹凸は、視覚的効果だけを考えて設計したものではありません。この凹凸によって表面積を増やして、通常より放熱面積を約40%も多く得ているのです。同じ熱出力同士の薪ストーブであれば、放熱面積が広いほうが室内を暖める暖房性能が高いことになります。最大熱出力が6,800kcal/hのプリマスですが、実際の暖かさはそれ以上に感じるはずです。また、シガータイプとしては大きいガラス窓のおかげで、着火間もないときにも炎から直接的な輻射熱を効率よく得ることができるというメリットがあります。刻々と変化する炎に見とれたい美しさだけではない、放熱面積を得るためのデザイン 薪ストーブの奥深さを感じさせるレトロなデザインのプリマスですが、燃焼方式にはシンプルながらクリーンな排出ガスを生成するクリーンバーン燃焼を採用しています。1つの燃焼室で2度の燃焼をさせるクリーンバーン燃焼は、比較的広い燃焼室が必要といわれていますが、独自のテクノロジーによって、コンパクトな燃焼室のプリマスにも搭載することができました。アメリカ環境保護庁(EPA)の基準もクリアした環境に優しい薪ストーブです。燃焼室正面の耐火レンガ製のバッフル(炎返し)に設けられた3本の二次燃焼空気を供給するチューブからは、常に新鮮な空気が吹き出し、高温で酸素を得た煙(可燃ガス)が再び燃焼します。この段階で煙の不純物のほとんどが燃え尽き、透明の湯気のような煙が煙突トップから大気へ排気されます。 プリマスの温度調節はレバー1つです。このレバーは、マジェスティック・ブランドの最大の特徴である“自動温度調節機能”をもっています。バイメタルによって、最適温度を自動的に判断し、一次燃焼空気量を最適化して燃焼室に供給します。この機能によって、高温化によるストーブ(鋳鉄)へのダメージを未然に回避し、安定した暖かさを維持することができるのです。自動温度調節機能で安全・快適背面の左上にあるバイメタル式の自動温度調節レバー。奥行きが広いため、40cmまでの薪を入れられます。5時間4.3g/h40cmカラー最大熱出力最大暖房面積燃焼効率希望小売価格クラシックブラック6,800kcal/h(7.9kW)93㎡(約56畳)72.0%220,000円(税抜)最大燃焼時間排気煙量最大薪長さ放熱面積を40%も多く確保しています。灰受皿はドアを開けると表れます。灰の処理はこれを引き出して捨てるだけでの簡単作業です。プリマス 1625シガータイプ薪ストーブの傑作独特の炎の揺らめきが欲しい方へ■プリマス薪ストーブWoodstoves Catalog外気導入可能鋳鉄製構造灰受皿エアーカーテン自動温度調節機能

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