ダッチウエストジャパン ストーブカタログ2017
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薪ストーブに使用する煙突は、シングル煙突と二層構造の鋼板に断熱材を充填した断熱二重煙突を組み合わせて構築します。排煙温度を下げずに排出することがとても重要となり、そこから生み出されるドラフトと呼ばれる上昇気流が、よい燃焼に大きく左右されます。理想的な煙突の設置は、真っ直ぐに伸ばすことが望まれます。ストーブの設置環境によっては曲りを付けたり、壁だしをしなくてはいけません。さらに、煙突は適切な長さを必要とします。強風時の煙の逆流等を防ぐため、屋根面から十分な高さを確保するなど、専門知識を必要とします。薪ストーブの性能を引き出すには、煙突システムがとても重要になります。間取りや住環境に大きく影響するので、販売店と図面や設置場所を確認しながら相談します。詳しくは、別冊ダッチウエストジャパン煙突カタログをご覧ください。弊社では、高い性能と耐久性を誇る、イギリス製SF Limited社の断熱二重煙突「パワーマチック」の使用を推奨しています。専門知識を持った販売店で行ってください。薪ストーブの設置には法令を遵守し、離隔距離を守った設置を行わなければなりません。それらを無視した設置を行うことで、高温になったストーブと煙突から、柱や壁の奥にある見えない箇所に熱が伝わり、木材が数年かけて徐々に炭化しく「低温炭化」が起こり、最悪の場合発火して火事になる恐れがあります。燃料となる薪は、屋外で日差しがあたり、風通しの良い場所で最低1年以上乾燥させる必要があります。薪の水分量は、20%以下が理想です。水分量の多い薪を燃やした場合、薪に含まれる水分を蒸発させるために熱量を取られてしまい、ストーブが暖まりにくく、煙突には多くのタールがこびり付き、燃焼にも大きく影響します。高性能のストーブ、断熱二重煙突を使用しても、薪の乾燥具合が不十分であるとストーブ本来の性能を発揮できないだけではなく、煙突の詰まりや最悪の場合、ストーブの破損、煙道火災に繋がる恐れがあります。断熱二重煙突と煙突システムストーブ販売店による適切な取付・施工薪の乾燥断熱材の効果により、熱を保つことができる。熱源より離れるほど熱が下がる。シングル煙突断熱二重煙突断熱材断熱材熱が放出熱を保持105

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