ダッチウエストジャパン ストーブカタログ2017
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かつて自動車は、大気汚染の元凶といわれていました。しかしマフラーに触媒を装着することによって、排出ガスの低減に画期的な効果を上げました。ダッチウエストは、このキャタリティックコンバスター(触媒)を薪ストーブの排出ガス低減に世界で初めて採用しました。火室で燃えた薪の煙(未燃焼ガス)は、一次燃焼の段階では低温燃焼のため未燃焼ガスが発生します。この未燃焼ガスをハニカム構造のキャタリティックコンバスターに通過させることによって、不純物の90%を再燃焼させることができます。バッフル板による従来の二次燃焼方式に比べ50%以上も高い熱量を取り出し、25%もの薪の節約を実現します。キャタリティック燃焼の最大の特徴は、低温から高温までフルレンジでクリーン燃焼を実現している点です。就寝時に薪ストーブの燃焼を弱めても、キャタリティックコンバスターによる高効率な熱量確保とクリーンな排気能力を持続し、目が覚めても部屋中に温もりが残っています。環境負荷の低減を目指して開発されたキャタリティックコンバスターを搭載したことで、業界に一石を投じました。燃焼中に煙突を見上げても、白い煙を確認することはできない程クリーンです。大気に汚染物質がほとんど出ていないことの証です。ダッチウエストのキャタリティックコンバスターは”空気浄化発熱触媒”を行うため、ステンレススチールにレアメタルであるパラジウム等を付着させています。キャタリティックコンバスターを用いない従来の燃焼方式の薪ストーブでは薪がすぐに燃え尽きてしまいますが、キャタリティックコンバスターを用いると、暖かさを長時間保つことができます。このパラジウムは熱エネルギーとの相乗効果で強力な温熱効果が得られます。身体の芯から暖かさが感じられます。リーンバーン燃焼とは、自動車エンジンなどに採用されている希薄燃焼システムのことで、通常より少ない燃料で高い燃焼効率が得られるシステムです。通常の燃焼では、薪から発生する可燃ガスと空気の割合が1:14ですが、リーンバーン燃焼では1:20~25で燃えるように設計されています。燃焼用の空気を多く取り入れて熱効率を高め、それにより燃料である薪の消費を低く抑えられます。さらに、完全燃焼に近づくため、煙もクリーンになります。エンライトの再燃焼室には、高温の燃焼に強い耐火セラミックを採用し、空気の乱流・撹拌を促すシューリフラクトリーを搭載することで、着火しやすく燃焼状態も非常に安定します。セラミックファイバー製の再燃焼ボックスが火室内の後部に組み込まれていることで、未燃焼ガスが複雑な経路を通りながら高温空気と混ざり合って再燃焼され、クリーンな空気となって大気へ排出されます。二次燃焼用の空気は、図のシューリフラクトリーの空気孔から吹き出します。燃焼室の周りを回って高温になった空気は、煙(未燃焼ガス)に乱流と撹拌を起こさせながら薪にまんべんなく行き渡ります。耐火セラミック製のシューリフラクトリーは、この段階で800℃に達します。ここに希薄化した未燃焼ガスが触れることで再燃焼が促進されます。■ダッチウエスト コンベクションヒーター/セネカ/セコイア ■ダッチウエスト エンライト世界の薪ストーブの概念を覆した “キャタリティック燃焼”高コストパフォーマンスの最新燃焼システムキャタリティック燃焼リーンバーン燃焼キャタリティックコンバスター(触媒)二次燃焼用空気の流出模式図4つの燃焼方式burning system20

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