Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

越乃火匠 久八

こしのかしょう きゅうはち

金物の町として世界に名高い新潟県三条市で、唯一、斧鍛冶職人として伝統的鍛冶技術を持つ親子が精魂込めてつくり上げる逸品。すべての「火を愛する人」にぜひともお使いいただきたいブランド、それが越乃火匠 久八です。日本独自のセンスと、鍛冶職人、柄職人、革職人の技を融合させ、日本製にこだわった「日本の火の道具」。厳選した素材と磨き抜かれた技が織りなす、機能、デザインともに申し分のない、まさに本物といえる火の道具です。

世界に誇る、三条鍛冶職人の絶技

三条で唯一、斧鍛冶職人として伝統的鍛冶技術を持つ親子が精魂込めて作りあげます。鋼塊から刃を生み出す工程は、三条で数百年に渡って受け継がれてきた伝統技。父子相伝の伝統技はまさに芸術です。

焼き入れ
刃先に約800℃で焼き入れを施すことで、鋼の硬度が増し強靱な刃となります。

成型
型打ち鍛造した鋼を成型します。

木材を知り尽くした柄職人の技巧

日本各地から厳選した木材を使用し、自然乾燥から削りだしまでを行っています。強度のある国産天然木を使用した曲線の美しさと滑らかな表面の柄は、職人の磨きぬかれた技が光る世界に一つの逸品です。

削りだし
柄のなだらかな曲線は職人による手作業です。滑らかな手触りで唯一無二の形です。

柄入れ
専任の職人が一つ一つヒツ穴に仕込みます。鉄楔を一片叩き込む工程は日本古来の柄入れ法です。

革職人の手法が光る美技

革に大きなキズなどが無いか入念に確認し裁断します。留め金を取り付けていき、最後に斧や鉈にかぶせてバンドがいい位置で締まるように、ギボシを取り付けます。シンプルで美しいデザインに仕上げていきます。

素材
厚み3mmの極厚天然皮革を使用。使い込むほどに斧・鉈の色合いに馴染んでいきます。

カシメ留め
実物に合わせてバンドの位置を微調整しながら、デリケートな仕上げを施します。

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今をともに生きる道具かつて木をあつかう人すべてが手放すことのできなかったツール

鳥の嘴型に切り抜いたS50C鋼の鳶口。火造りして赤めたのちに、最も重要な先端部分である、「チョン」の形成工程は手作業で叩き締め、ひとつひとつ鋭い切削加工を施しています。割った薪に引っ掛けて遠くへ集めたり、玉切りした原木を薪割り台に載せるなど、片手での操作が主となる鳶は、刺して抜けなくなるのは良い鳶とは言えません。久八の薪割り鳶はスムーズな「木離れ」の良さ、「抜ける性能」を考えて作られています。薪割り作業効率を大きく高めます。さらに軽く強靭な国産イタヤカエデ材の柄は、グリップ部分はすぼめ、グリップエンドは独自の形状仕上げ、収納に便利なザグリ穴を開け、細部にまでこだわっています。鳶口のポテンシャルを最大限に発揮させる、すべてのパーツがオリジナリティに溢れた作りになっている久八の薪割り鳶は、薪割り作業に欠かせない道具となるでしょう。

薪割り鳶

まきわり とび

独特の鳶口の刃先を木の側面や切り口に突き刺して引っ掛け、持ち上げたり移動させたりする際に使用。刺しやすく抜けやすいように考えられています。柄は軽くて丈夫な国産イタヤカエデ材。柄の下部の膨らみが、拳からのすり抜けを防ぎます。

尖った鳶口が薪に食い込み、外したときに抜けやすい独自の形状。

手に馴染み、振り下ろした時に抜けないグリップエンド

イタヤカエデ材は靱性が高く、割れにくい強靱な材です。綿密で美しい肌目が特徴的です。

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世界で最も優れた鍛冶技術と文化を担うことへの誇り

木部への抵抗ない刺さり込みと、切れ味の良さ。そして刃こぼれしにくい粘りの良さは、鉈刃に柔らかく丸みを持たせた独自の「曲面仕上げ」にあります。
◆ずっしりとした重量の手斧的な使い方のできる「厚鉈」
◆切れ味よく汎用性の高い「朱入れ片刃鉈」
◆小割りした薪を集めたり、枝を引き寄せたり、
先端の突起がユニークな操作性を可能にする「小嘴鉈」
どれもかつて日本各地に点在した野鍛冶と使い手が知恵と技を出し合って磨き上げてきた形。用を成すための形、そのものが機能となり、鍛錬を極めて仕上げられた鉈刃の切れ味は日本の最高品質の証です。

小嘴鉈

こはし なた

小割り、焚き付けづくりに最適な、片手にすっぽり収まる小型の鉈。刃の先端に設けた突起(嘴)は、小割りした薪を手元に引き寄せるのに便利で、使い勝手のよさが特徴です。

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朱入れ片刃鉈

しゅいれ かたば なた

割る、切る、削るなど、さまざまな用途に対応し、焚き付けづくりの他、枝払いや枝打ちにも抜群の切れ味を発揮。刃の裏面に入れた一筋の「朱」は、山仕事での安全を祈願したまじないの意です。

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厚鉈

あつなた

小割りづくりに最適な小型の鉈。長めの柄と、適度な重み、厚みを持たせた刃によって、力を入れずに小さな振りだけで簡単に割ることができます。

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品質の安定性はスタイルに現れる

五百匁(約1875g)の斧頭の重量と柄の長さとの適正なバランスに優れている久八の斧。長時間の連続的な薪割り作業の際も過度な疲労を感じることなく、スムーズに作業を進めることができます。なめらかでスマートなスタイルから繰り出される、信じがたいほどの破壊力は日本の樹種に合わせて進化を遂げた刃の形状がなせるもの。両サイドに自然な丸みをもたせた独自の「曲面仕上げ」は、古来“蛤刃(はまぐり刃)”と呼ばれ、斧が木口に食い込んで外す不要な手間を解消しています。漆黒の地金と白銀の鋼のコントラストの美しさは、シンプルモダンな和の世界を表現。長くご愛用いただける「日本の火の道具」です。

曲がり柄馬斧

まがりえ ばきん

女性にも扱いやすい適度な重量の手斧で、柄の曲線は握った感触を重視して設計。刃の両側につけられた特徴的な三筋と四筋は三(身)を四(除)けるという意味合いを持ち、和斧ならではの危険から身を遠ざけるための風儀です。

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鉞 弐百匁

まさかり にひゃくもんめ

太割りの薪や小中径木を割りたいときに適した斧で、長い刃渡りと厚みのある刃先が木口をしっかりとらえ、割り裂きます。軽量で長時間使用しても疲れにくく、女性でもラクに使いこなせるのが特徴です。

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木割 五百匁

きわり ごひゃくもんめ

薪割りに最も適した硬度に鍛え上げられた刃を持つ斧。三尺の白樫の長柄から繰り出される周速(振り下ろす時の速さ)と、ハマグリ刃と呼ばれる木に食い込みづらい形状から生まれる断割力は、どんな木材も見事に切り裂きます。

真田紐
戦国武将 真田幸村が「強く丈夫な紐」として武具・甲冑などに用いたことから、その名がついたと言われています。真田紐は伸びることがなく、結びなおしにも強い、張りのある丈夫な紐です。また織物ならではの印象的な織柄が紐の表裏にあらわれるため独特な美しさがあります。古くは刀の下げ緒などにも使われていました。

三筋・四筋(曲がり柄馬斧・木割 五百匁)
刃の両側につけられた特徴的な三筋と四筋は、三(身)を四(除)けるという意味合いを持ち、和斧ならではの危険から身を遠ざけるための風儀です。

白樫(小嘴鉈・朱入れ片刃鉈・厚鉈・曲がり柄馬斧・鉞弐百匁・木割五百匁)
木材の中では最も重硬で、弾力に富む国産白樫材を使用しています。加工が難しく、乾燥が難しい木材ですが、職人の手によって贅沢に使用しています。

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