初めて薪ストーブを購入する方は、いったいどんな操作をすれば良いのかはわかりませんよね。
一番おすすめしたいのは、薪ストーブの販売店に出かけて、実際に使い方をレクチャーしてもらうこと。ただ、その前にどんな手順があるのかを知りたいという方のために、ここでご紹介します。
新品のストーブに火を入れるとき、必ず行わなければならないことがあります。
それは「慣らし焚き」。鋳物は急激な温度変化を受けると破損する場合があるため、
慣らし焚きにより鋳物を徐々に熱に慣れさせる必要があります。
慣らし焚き終われば、あとは、通常の運転手順に従って操作するだけです。
バイパスダンパーを開けておくと、着火時の不安定な燃焼がパワーアップして早く安定した燃焼が得られます。また、薪をくべるときにドアを開けても、煙や火の粉が室内に流れ出すことがありません。
薪ストーブは、電化製品のように瞬時に消火させることはできません。薪がすべて燃えきったときが消火となります。
消火させるには、エアーコントロールレバーを絞り、給気を遮断してください。ゆっくりと燃え尽き、消火します。
灰受け皿の灰は定期的に処理してください。
炉床の灰はすべて取り除かず、2~3cmほど残すのがコツ。灰を残すことによって次の着火がしやすく、また、断熱効果もあるので炉床の保護につながります。
木を燃やして残る灰は「木灰(もっかい)」と呼ばれ、良質な肥料として昔から使用されてきました。リン酸、カリウム、カルシウムのほか、植物が必要とするさまざまなミネラルを豊富に含み、土壌をアルカリ性に矯正する働きがあります。薪の灰は自然にやさしい天然の肥料! ガーデニングや家庭菜園で活用してみてはいかがでしょう。