築30年以上の古い建物を利用して、おしゃれなカフェ「Jasmine. ジャスミン」を始めた女性オーナー・Mさんが選んだ暖房は薪ストーブです。立地的に県内でも寒いエリアにあり、茶道をされるMさんは炭を使う炭点前という所作に親しんでいることから、火との触れ合いをお店でもと考えたそうです。自然と心がくつろぎ、えも言われぬ穏やかな気持ちが、そこはかとなく満ちてくる。しかも、体の芯からほっこり暖まる。薪ストーブを設置したことで、あらためて火の魅力を再確認したと言います。
機種は構造がシンプルで、女性でも扱いやすいエリートのスモールサイズを選び、その美しい姿を目指して店に入ってくる方も。薪ストーブの前で至福の表情を浮かべ「わが家でも炎を囲んで、ゆったりとした時間を過ごしたい。導入しようかな」というお客さんも現れ、ファンがじわじわと増えているとか。「薪ストーブのあるカフェ」と認知されてきたことを、Mさんは心から喜んでいます。
火は空気の流れが大切。炭点前でコツをつかんでいますから、上手く燃やせていると思います。日本の伝統文化を、アメリカ・バーモント生まれの薪ストーブに生かせるなんて、面白いですね。焚き付けを自分で割るようにしていますが、先日、男性のお客さんがトライ。「薪割りって、こんなに面白いんだ」と、大喜びでした。お客さん同士で薪ストーブ談義を始めたり、写真を撮ったり。薪ストーブは皆さんに幸せをもたらすツールになっています。
(Mさん談)