建築を依頼したビルダーのショールームで薪ストーブのやわらかな暖かさを体感し、「よし、ウチは薪でいこう」と決意したHさん。また災害時のことなどを考えるとライフラインの確保、熱源を絞り込むことのリスク回避の面からも、重要な選択肢となったといいます。
「今となっては笑い話ですが、最初は上手く扱えず部屋の中が煙たくなってしまい、洗濯物に薪の匂いが移ったこともありました。でもすぐに扱い慣れました」と、以後まったく問題なくご家族皆さんで火のある暮らしを楽しんでいます。
近隣の農家がHさん宅で薪ストーブを使っていることを知っているため、伐採した防風林を持ってきてくれるそうで、薪の入手に困ることはありません。冬の和やかな暮らしをイメージしながらの夏場の薪づくりには精が出るそうです。
娘と一緒に散歩へ行き、木の枝を見つけると娘は「パパ、これで燃やそうね」と小さな手で拾い、家まで持ち帰ります。誰が教えたわけでもないんですが、薪ストーブがあることで、木が赤い炎を揺らしながら燃えることを自然と覚えていったんでしょうね。割った薪を「よいしょ、よいしょ」と言いながら運ぶのも娘の大好きな仕事。少々親ばかかもしれませんが、こうした薪ストーブと関わる姿がかわいらしくて。
(Hさん談)