エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

わたなべ るりこ
るりこ
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 白か黒か

    2017年10月18日るりこさんのItaly便り

    朝はぼんやりと雲ったような空模様、午前7時はまだちょっとうす暗く、

    8時になると朝らしくなってきて、お天気がいいと9時にはキラキラ太陽が朝露を照らします。

    昨日なんて、日中は半袖でちょうどいいぐらいでした。

    ‘玉葱のように重ね着をする’まさにそれに相応しい今日この頃です。

    この”玉葱ルック” は中々難しくて、私はいつも失敗続き。

    ちょっと厚手のジャケットを着込んで出かけるとダーっと汗をかいたり、

    ちょっと暑そうだとバレリーナシューズを履いて出かけ後で足元が寒くなったりと、

    玉葱ルックにはまだまだ学習不足の私です。

    先日結婚式を挙げたマッシモの友人の妹さん。

    またまたセレナータがあると言うので、ちょっくら顔を出してきました。

    2011.jpg

    流行は繰り返すとよくいいますが、セレナータも復活の兆しのもようで

    皆口々に「こういうおめでたい事は何回あってもいいよね」と。

    ‘二人の熱いショー’の後は、言うまでもなく皆にプロセッコが振る舞われました。

    外のテーブルにお祝いで届けられた白い蘭の花やいっぱいの白いリボンで飾られたテーブル、

    それらが益々お祝いムードを盛り上げます。

    ‘プチイベント’ですが、始まったと思いきや、乾杯した後は1時間も経たずに皆解散。

    そりゃそうですわなぁ、翌日には本番の結婚式を控えている訳ですから、

    そんな遅くまでおじゃましていられません。

    花嫁はどんなドレスを身にまとうのか、そしてどんな美味しいご馳走が出てくるのか、

    これがまたイタリアの結婚式の楽しみでもあるわけですが、

    この季節はやっぱり食欲がいつもになく増してきます。

    胸がドキドキするような、ワクワクするようなそれらが交差する、魅惑の、、、「トリュフ」です!

    白トリュフは生で食し、黒は調理していただきます。

    白トリュフが有名なのはピエモンテ州のランゲ、こちらのはピカ一だそうで、

    続いてモンフェッラート、アレッサンドリーノそしてデッレ コッリーネデルポーこちらが三大産地。

    他マルケ州でも収獲されるそう。

    その一方黒トリュフと言うと最も高価で希少価値が高い、有名なのはウンブリア州、

    特にノルチャ、スポレート、カシャ等。

    トリュフは、樫や楢などのオーク類の大きな木の陰に潜んで「発見されるまで」静かに身を隠す。

    10月から4月にかけて収獲され、中でも秋に収獲されるのは最も珍重されるのだそうです。

    ピエモンテやウンブリア州まで足を延ばせない我々は、

    ヴェネト州コムーネ ディ ヴィチェンツァの郊外にあるルミニャーノディロンガーレへ。

    春にグリンピース祭へ出かけた所です。

    その時に、10月にトリュフ祭があるとの情報をキャッチしていたので、

    しっかりとカレンダーにチェックしておいた甲斐がありました。

    高級食材の収獲祭だなんて、それだけで胸が踊ります。

    2012 (1).JPG

    収獲祭は主催者によって趣向が違い、今回は支払いを終えたレシートにしるされた番号を待つ、

    マッシモは順番待ちの役、私は席を取る。

    隣のグループも料理を待っていた様子でそのグループのお父さんが運んできた

    トレーに載った黒トリュフのリゾットの、もうたまらなくい~い匂いがプ~ンと漂ってきて、

    うわーじゃなくて、「ぶわ~!」という表現がピッタリ、

    黒トリュフの匂いがもう凄いの何のって、益々食欲がかきたてられ、

    我慢も限界に達し、いや通り越して、にっちもさっちも行かない状態でした。

    少し待っていると、マッシモが料理を運んで来ました。

    2013.jpg

    リゾットの量も黒トリュフの量も大盛りで、これでたったの7ユーロ?!

    お味もレストラン顔負け、いや~参りました。

    これです、コレコレ!収獲祭の魅力は!太っ腹過ぎます!!

    それほど強くない赤ワインとの相性も宜しく、天にも昇る気持ちで美味しくいただきました。

    リゾットの他にはタリオリーニ、トゼッラチーズの黒トリュフソースがけなどありました。

    さて食後は冷やかしタイム。

    2014.JPG

    直売所には人だかり、野次馬なのかお客さまなのか見分けもつかず、

    どうやら予約受付のみのようでした。

    決して洗わず、ささっと汚れを落とす程度、キッチンペーパーでそっと優しくるんで

    密封出来る保存瓶に入れ、冷蔵庫の温度が余り低くない所で保存するのが大切だそう。

    残念ながら「ご本人様」とトリュフを拝見することが出来ませんでしたので、

    このイベントのちらしを撮影させていただきました。

    2015.JPG

    見た目は本当にコワモテ風ですが、ふくよかな香りといい、

    独特の味といい多くの人がひとめぼれするのは間違いありません。

    この村のシンボルでもある鐘突き塔はとても高くて、遠い県道からもよく見えます。

    これを目印に皆やって来る訳です。

    こちらのビデオで、上空からルミニャーノの村を一望できます:

    www.facebook.com/sagradeibisi/videos/vb.1422727151328315/1868231623444530/?type=2&theater

    こんな小さな村に、こんなにも美味しい食材が潜んでいて、

    それを御披露目する収獲祭が年に二度もあって、

    そしてそれを支えるボランティアの村人がいる。

    これが本当の豊かさだとつくづくそう思います。

    ZARINA


ルポライター


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