玉葱を忘れずに!
この季節は日中の気温がぐっと上がって、「本格的な春だ!」と
思わせるような陽気になるので、どうも薄着をしがち。
でもここはイタリア人を見習って、上手に重ね着をしましょう!
そうです、例の「玉葱ルック」。
ウールの薄手のものも取り入れながら、重ね着をするのです。
ウールと言えば、羊さん。
先日ウォーキング途中で、ラッキーなことに、羊軍団と遭遇しました。
鳴き声もさまざま。
「ベエー」という太くたくましい声もあれば、子羊の鳴き声はひ弱で可愛いらしい。
カメラ目線を送ってくるカップルの羊。
いや~、こういう風景和みます。
大好きです。横浜に住む都会っ子の友人は、以前のブログの牛の写真を見て、
「うらやまし~、こういうの見たことない~!」と
興奮気味でメッセージを送ってくれました。
牛舎や建物の中の家畜ではなく、解放感あふれる太陽の下で
日光浴をしたり餌を食べたりするのは、さぞかし気持ちのいいことでしょう。
自然に囲まれて食べると、私達人間と一緒で、
羊だって太陽の下では食欲が増進するに違いありません。
「食べる」ことは人生の楽しみの一つでもあります。
我々と同じ食いしん坊の日本の友人から、メッセージがありました。
「で?あのFICOというところでは何を食べたの?」と。
アララ、うっかり “ご報告” を忘れておりました。
私達が選んだそこは、田舎風伝統的トラットリア。
洗煉されたお洒落な店も好きだけれど
昔ながらのスタイルが残るこういうのも中々味わい深いのです。
「昔ながらのやり方、茶わんでランブルスコを提供しております!」
ここで食べることにしたのは、実はこの看板に魅かれたからです。
品良く言えばカフェオレボール、日本語らしく言えば丼型の器で飲むワイン、
ランブルスコは、発泡性のほんのり甘みのある赤で、この葡萄品種の歴史は古く、
古代ローマ時代までさかのぼるそうです。
その時代は、今のようにきちんと整備された葡萄畑で育てたわけではなく
野生品種として自生していたといいます。
ルビー色をした、発泡性ながらも深い味わいのあるランブルスコ、
塩気があるハム類と合わせるからこそ、少し甘口でなければいけないのか、なるほどね。
アルコール度数は低め、爽やかな味わいの赤ワインです。
カメリエーラのお姉さんが真新しいボトルを目の前で開封し、
惜しげもなく並々と “どんぶり”に注いでくれました。
クラシックなトラットリアスタイルは、再生紙のような材質で出来た
ランチョンマットとフォーク&ナイフが入った袋そして分厚い素材の皿。
極上のシンプルなスタイル。
生ハムは色々あれど、ここはやっぱり「クラテッロ ディ ズィベッロ」を注文。
生ハム類と一緒に食べると美味しいと言う名物の ‘揚げパン’は、残念ながら準備中。
またそれを食べに出かける言い訳が出来ました。
皆さん、何か食べそこなった事ありませんか?
その時は「もう~!」と頭から火を吹かずに、
「きっと又戻っておいでよ。」というサインだな、
とゆったり構えて次回のお楽しみにしましょう。