突然ですが、カメ虫を知っていますか?イタリアにもいるんです!
夏の終りはとってもきれいな緑色をして知らぬふりして葉っぱに紛れ込み、
秋になると茶色に変身してあの独特な臭いを巻き散らす、、、
秋晴れの日、ベランダに毛布とか干してそれを取りこむ時は要注意!
毛布にしっかりとしがみついて家の中に入りこんで、ある日、
「アレッ?何だかあの臭いと似てるな~」と思ったら足元にいたんです。
〇〇の秋と良くいいますが、まさにカメ虫の秋。
変な話ですが、カメ虫を見ると「あ、秋も本格的になって来たな」と思います。
でも、秋と言ったらやっぱり栗です。
今年の秋も栗祭りに繰出しましたよ~。とここはペデロッバ/PEDEROBBA。
焼き栗は小さな紙袋に500g入って5ユーロ、栗は小ぶりで皮は薄く、簡単にむくことができます。
かなり焦げているものもありますが、気にしない気にしない、
そこは目をつぶってザックリとイタリア流で行きましょう。
砂糖の甘さとは違う自然の甘み、それを噛みしめながら味わっていただきます。
勿論、赤ワインのお共は欠かせません焦げたのも手でむくわけですから、
食べ終わったあとは指先が真っ黒に汚れます。
いや~ん、汚れちゃ~う、、、等とお嬢様ぶるのは無礼講。
これも焼き栗の醍醐味!
お会計の後に配られる、栗祭りの名入りのウェットティッシュで綺麗に拭き取ります。
今年で40回目をむかえる場内には、昔からの栗祭りの様子が写真で展示され、
ヘアスタイル、洋服等が、時代を感じさせてまた、物もそんなに溢れていなかった頃の栗祭りを
どれだけ楽しみにしていたのだろう、と想像をふくらませるいい笑顔が溢れています。
大きな焼き栗用の鉄鍋を二人でゆすって焼く写真、とっても心にしみましたわ~。
遠い遠い昔から存在していた、ストリートフードとも言われる焼き栗、
八百屋さんの店頭、お祭りの屋台でも人気者。
会場内の屋台では、マロンペーストを使ったタルトやシューも販売されていて、
私達は瓶詰めのマロンペーストを買い求めました。
それはたてた生クリームと一緒にロールケーキにしてみたら、とっても美味しかったです。
イタリア料理には、栗のリゾットや栗の粉を使ったクレープ等もあります。
ピエモンテ州で生まれたマロングラッセも栗があってこその、世界でも有名なお菓子。
いつも思うんですけどね、本当に美味しいものは手をかけないと美味しくできない、そして時間も要します。
マロングラッセもそうで、皮をむく前は9日間も水に漬けるのだそうです。
又、栗は、七面鳥などの詰め物としても重宝され、肉料理と一緒に
コントルノ(漬け合わせ)で添えられることもあります。
お肉屋さんの店頭では、栗を使った肉料理のレシピ等が配られます。
意外や意外、栗はストレス予防にもなるそうなので、働き過ぎの貴方、
是非ほっくり栗を食べてホッコリ優しい気持ちになりましょう。
ピン ポン ポン ポーン、お知らせです。
10月26日(日)よりイタリアは冬時間に入りました。
よって、日本との時差は8時間です。
イタリア時間時計をお持ちの方は1時間調整をお願いいたします。