エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこさんのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

るりこ
るりこさん
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 初夏に美味しい

    2016年5月30日るりこさんのItaly便り

    ここ2、3日前から気温もグッと上がって来て夏の訪れを感じます。

    主要道路沿いにはさくらんぼの直売所が立ち並んで、

    今年は去年と違う愛想のいいおばちゃんの所で買っています。

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    深みのある赤ワイン色をしたさくらんぼは1キロ当たり4ユーロ、とても安いでしょ?

    宝石のように箱に並べられた日本のものと違って、

    雨にあたって傷がついたものも入っているのは当たり前、

    それだって甘くて美味しいので気になりません。

    緑が眩しいいい季節は結婚式シーズンでもあります。

    日曜日の朝、偶然にもセレモニーへ向かう花嫁さんを乗せた馬車に遭遇しました。

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    思わず拍手、こちらまで幸せな気持ちになります。

    その衣裳はいつもの白いドレスではなく、

    帽子と刺繍のドレスをコーディネートしたとても個性的なものでした。

     

    お昼のニュースでは日本からの G 7サミットの映像が放送されていました。

    お洒落なシャツ屋さんを経営している友人のブログには

    「イタリアのレンツィ首相は若干着丈短めのヂャケットにテーパードのトラウザース。

    ネクタイも伊勢神宮ではシルバーグレー系のソリッドタイ着用でしたが、

    ホテルでの会議にはエンジ系のネクタイにチェンジしておりましたね、さすがにお洒落でした。」

    と言った具合、さすがです。

    各国の首脳陣は季節のどんな美味しいものを召しあがったのでしょうか。

    朝食にはカフェラッテ、ランチの後のカフェ、休憩時のカフェと

    イタリア人にカフェ(=エスプレッソコーヒー)は無くてはならないものですが、

    今回の滞在でレンツィ首相はそのあたりどう対処なさったのか気になるところです。

     

    全て溶かして飲むも良し、ちょっと溶かしたところでミルクをそそいでシャリシャリ感を楽しむも良し。

    そんな「自分流」をご堪能いただくために、

    冷たいミルクは別添えにしてスプーンとストローを準備して、

    といつもとは違うアイスカフェラッテのレシピ考えてみました。

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    キューブ状のエスプレッソコーヒーが溶けていく度に

    アイスカフェラッテの色が変わっていくのが大理石模様みたいできれいです。

    砂糖の代わりに練乳で甘みを加えるのもこのレシピの特徴です。

    このブログを読んでくださっているプロのカフェオーナーの方も

    バリスタさんも是非真似してみてください。

    美味しすぎてハマってしまいますよ、ご注意!

    お店の新メニューにどうぞ。

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    ZARINA

  2. 赤と白と緑の関係

    2016年5月23日るりこさんのItaly便り

    ウォーキングでもう何年も前から通っているお宅のご婦人の庭に咲いていた
    きれいな牡丹の花をいただきました。

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    実は毎年この時期になると通るのを楽しみにしていました。
    我が家には庭がないので、よそ様のお庭の花を眺めては変わりゆく季節を感じています。
    「ブォンジョルノ~!草取り大変ですねぇ。」、
    するとご婦人「こうやってかがんで草取りをするとね、頭が痛くなるのよぉ。」、
    私「それなら低くて移動できる庭用の便利な椅子を売っているので、
    それ使ってみたらいかがですか。
    頭を深く下げる必要がないからきっと痛くなりませんよ。」、
    ご婦人「あっ、それ家にあるわよ!」とこれが初めての会話でした。
    お互い見ず知らずですが、きれいなお庭がきっかけでこんな会話が生まれたのです。
    このご婦人は一人暮らしで庭にはさくらんぼやプルーンの木があり
    芝苅り機も使いこなす元気な女性78歳!
    車も運転するシャキシャキご婦人ですが、自転車に乗るのが大好きだそうで、
    軽快にペダルを漕ぐ姿もたまに見かけます。

    1700年代にアジアの国からヨーロッパ、イタリアに伝わって来た牡丹の花、
    実は観賞用としてではなく、癲癇の病気の良薬として用いられていたそうです。
    こんな田舎にも遠いアジアの国からやって来た花々が咲いているなんて、感慨深いです。
    400年以上も前に伊達政宗が派遣した支倉常長ら慶長遣欧使節団がローマを訪れてから月日がたち、
    その後の貿易商が贈り物としてこの美しい花を持って来たのでしょうか。
    イタリアと日本の間の距離は約10000キロメートル、遠く離れていても
    遥か昔からご縁があって今年で国交樹立150周年です。
    先日は秋篠宮ご夫妻がローマのコロッセーオで
    両国の国交樹立150周年を記念するライトアップの点灯式にご出席なさったそうです。

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    ここに住んでこれまでたくさんの人に出会いました。
    お母さんとそのお嬢さんが一緒に日本語を習っているイタリア人の親子、
    初めての日本旅行に大感激して帰国したエレちゃん、
    初めて聞く日本語「コンニチワ」を覚えて何度も何度もペコペコお辞儀していた
    小学1年生のあるクラスの子どもたち、
    また日本でイタリア野菜を作っていらっしゃる日本人農家の方々、

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    素敵なマンドリンの演奏をワイン工場で聞かせてくださった静岡の方々、

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    パラグライダーをしに日本からやって来た方々等、
    スタイルは違ってもそれぞれの国が好きだったり興味があったり、
    皆さん様々な形でイタリアと日本の “友好”に関わる人達です。
    そうそう、咋晩は日本映画「あん」が映画館で上映されたのですが、ほぼ満席でした。
    これも日本語講座にやってくるテレーザちゃんから知らせてもらったのでした。
    日本好きなイタリアの方々に支えていただいております、ハイ。

    このブログも150回目を迎えました。
    記念すべき “150”という回数を迎えることができてとても嬉しく思います。
    いつも読んでくださる方、そしてこの場を提供してくださる方々に感謝いたします。
    「もうやめてくれ~!」と言われるまで、続けてゆきたいと思います。
    これからも、イタリアと日本の友好関係が末永く続きますように。

    ZARINA

  3. 春活発化!

    2016年5月23日るりこさんのItaly便り

    “5月8日頃までは冬物のジャケットはしまい込まないで”とイタリアの歳時記カレンダーに書いてある通り、
    お日様がさすところは暑くても日陰は寒いというように寒暖の差がまだあります。
    と言っても、ウォーキングコースで通るご婦人の家の薔薇が咲き始め、
    牡丹の花がおとといは2輪、今日は5輪と咲き始めました。
    名前何ていうのかなあ、、、キングサリに似た白い花が風に吹かれていい香り。

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    昨日は家の前の野原を家畜農家の方がきれいに刈っていて(サザエさんのカツオくんの頭を思い出してします)。
    そのおかげで今朝窓を開けたら干し草のい~い匂いがプ~ンと家の中に。

    数週間前、カサコソカサコソと変な物音がするのでマッシモともしや?!と軒下を見上げたら鳥の巣が!
    完成まであとわずか、というところで発見したのですが我が家の”家族会議”の結果取り壊わさないことに。
    ツグミファミリーの仕業です。
    たまにテラスのプランターに乗っかって、餌を探している様子、それはお母さん鳥なのかな?
    朝はチュンチュンと子ども鳥の声が聞こえてきます。
    食欲旺盛な子ども鳥のようです。
    たまに「いらぬ落とし物」を置いて行くのですが、ちょっとは我慢、近くに自然を感じられるのはありがたいこと。

    イベントに参加するお知らせを持ってある小学校におじゃましてきました。
    5月8日日曜日に開催されるので、私が
    「母の日だから皆家でお祝いするので、きっと来場者は少ないかもしれませんよねえ。」
    と言ったら、家庭では一人のお母さんでもある先生が、
    「あらそうかしら?!母の日であること事すら覚えてもいないかもようちの娘!
    父の日はイタリアではよく知られているけれど、母の日はそうでもないのよぉ。」
    と。またもう一人の先生も

    「そういえばそうよね、父の日のために授業でも生徒達がメッセージカードを作って
    各々家に持ち帰ってお父さんにプレゼントするけれど、母の日のためにって作らないわよねえ~、
    日本じゃどうなの?」、
    私「イタリアとまるで逆ですよ、母の日の数週間前から花屋さんでは予約を受けたり
    プレゼントは何にしようかと子ども達は考えるんです。
    母の日商戦も結構賑わいますよっ。父の日の方がちょっと淋しいかも、、、」
    そしたら先生、
    「あら~日本のお母さん達が羨ましいわ~。」と。
    またまた新しいイタリア人の暮らしの事実を知りました。
    お母さんにベッタリのマンモーネの国なのに、これは意外です。

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    私が小さい時はたいそうなプレゼントなんて出来なかったけれど、
    確か肩たたき券なんか作って10回分の回数券にして贈ったなぁ、、、
    結局1度か2度しか肩たたいてあげなかったけど(反省;)

    そう言えば今週は一度もアスパラガスを食べていないことに気づき、
    咋晩から「よし、明日の晩はホワイトアスパラガス アッラ バッサネーゼにする!!」と心に誓った私、

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    2人分には多過ぎる位の十分な量。
    県道沿いにある直売所では1キロ当たり6、5~8、5ユーロで売っています。
    茹でて茹で卵と一緒に食べるのが “alla bassanese/バッサネーゼ風”。

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    始めは茹で卵をナイフでカットしてそれからフォークの背で潰すようにして細かくしたら
    オリーヴオイルと塩、胡椒で味付けします。
    レストランでもカメリエーレさんが同じようにサーヴしてくれます。
    そう、自宅で本格レストランの味が堪能出来るわけです。
    まさに春の醍醐味!

    ZARINA


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