明けましておめでとうございます。
今年は、どのように新年を迎えられましたか?
「一年の計は元旦にあり」という諺や、それに伴う習慣はイタリアにはありませんが、
似たような言い伝えや風習がたくさんあって、
以外なことに、縁起物にこだわるイタリア人も多いようです。
さて、イタリアの年越しには、どんな縁起物があるのでしょうか。
ヴィスキオ:家族や友人、愛のある、また心の通じ合う者同士がちょうど午前0時を過ぎた時に、
ヴィスキオの下でキスをすると、その関係は更にいい関係へ持続すると。
様々な伝説がありますが、厳しい冬の寒いこの時期に白く美しい実をつけることから、
“未来が明るい象徴”とも言われて今に至るとも。
真珠のようなその色は、本当に上品です。
赤い下着:それは女性用ばかりでなく男性用も。
発祥は中国と。
これもマルコポーロが持ち帰ったお土産か?!
年越し用に新しいのを準備して、年明けにはそれを捨てるのです。
ザクロ:実りや豊沃を意味します。
ザクロを絞ったジュースをプロセッコに入れてアペリティーヴォにしたり、リゾットにしたり。
あの真っ赤な色も年越しには欠かせません。
そう言えば、このクリスマスバカンスの期間中、”イタリアの母”の家に昼食に招待されたのですが、
パンチェッタでくるんで表面をこんがり焼いた七面鳥に、庭で採れたザクロでジュースを絞り、
それを何度も何度も肉の上にかけながら蒸し焼きにしたのをいただきました。
幸運がこの料理にしみ込んでいるわけで、この家族流のお·も·て·な·しの心を感じました。
大昔、収獲されたレンズ豆は、皮の袋に入れてお金と交換されたことから、
年明けの晩餐にレンズ豆を食べると金運が上がる、とそんな習慣は今でも残っています。
日本でもお正月には、お節料理に入った黒豆を食べる習慣がありますね。
遠く離れていても、似たような風習があるのはとても興味深いところです。
葡萄も縁起の良い食べ物です。
葡萄には、蛋白質、ビタミンA·B·Cが含まれ、その上解毒作用や浄化作用がある。
ナニナニおまけにコレステロール値を下げる、、、あらら、失礼!
今は縁起物のお話をしていたところでした。
健康に良くて縁起物ときたら、食べないわけにはいきません。
「大騒音をあげる!」これは、悪霊を遠ざけるためだそうで、
爆音を立てて空高くあがる花火や爆竹がその代表です。
これでもか、これでもかと遠くの町の空の花火も、近くの公園で若者がやっている爆竹も
全ていい一年を迎えるためのものです。
1月1日の午前0時を待ちきれない近所の少年達は、大晦日の夕方5時頃から友人達と集まって
バンバン!!とやっている音が聞こえてきます
古い物を2階から1階へ古いものを投げて壊す、使い古した皿等がそのいい例で、
ヴェローナで年越しをした時、レストランのオーナーが時計が0時を回った瞬間外へ飛び出して、
思い切り皿を地面に叩きつけていましたっけ。
何だかスカッとしそうです。
是非一度は試したいものです!!!
1月6日のベファーナまで、街中のデコレーションやイルミネーションはそのまま飾られてあります。
しかし、6日でクリスマスバカンスはお開きとなって、いつもの生活が戻って来ます。
2018年が皆さまにとって、健やかで晴れやかな一年でありますように。