
リーゾそしてソッリーゾ
秋の色の七変化、青空に映えてきれいです。
先月、日本の新米をいただきました。
重いのに日本からわざわざ持って来て下さって、本当にあり難いお話です。
透き通っていて小粒で繊細な外観がその名にピッタリその名もつや姫、
小粒な外観がまるでお姫様の様です。
イタリアに居ながら日本の新米を頂けるとは何とも贅沢です。
早速、ビアンコ/biancoで頂きました。
ビアンコとはそもそも白という意味で、その名の通り、
調理したご飯を何も加えずに食べることを意味します。
普通ビアンコを作るには、沸騰したお湯に塩を入れて茹でるのですが、
我が家では厚手のフッ素加工の小鍋で蓋をして炊きます。
栄養も逃がさず、炊飯ジャーが無くても美味しくご飯が出来るのです。
何度か繰り返し、初めてまあまあの炊き具合いに出来た何年か前、
「フフッ、外国に暮らすというのは時にはサバイバルだな、、、」等と
一人で笑ったのを、ビアンコを作る度に思い出します。
でも通常、イタリアではビアンコは体調の悪い時に食べるそう、、、
日本でお粥を食べる感覚です。
体調は良くても、食事の支度をサボる時はこれ!
マッシモはオリーブオイルとパルミッジャーノチーズをかけて、
またバターと醤油の組み合わせもお気に入り。
私は梅干しエキス(自然食品の店で売っています)と煎り胡麻をかけて、
そして極めつけは焼き海苔をカットして、箸でくるんで食べます。
月に2度は無性にこれが食べたくなります。
リゾット、サラダ、コロッケ、スープ、タルト、プリン、ソース、
お米でできるイタリア料理の数々。
特にロンバルディア州とピエモンテ州を中心に米が栽培されています。
イタリアでは普通、米は1キロ単位、箱で販売され、外箱には、
セミフィーネ、スーペルフィーネ、コムーネなど表示してあり、
真空パックの状態で箱に入っています。
料理の種類によって使い分けるのです。
お値段も色々ですが、スーパーでは1キロ当たり、
1ユーロ80セントから3ユーロぐらいで売られています。
写真におさめたのはスーパーで買ったもの、
マッシモのお母さんが米の収獲祭で買ってきてくれたもの等、
そうそう、寿司ブームがまだまだ健在のイタリアでは
寿司用と表示された米も売られています。
リゾット用の米は日本のものと比べると、
随分丸々としていて乳白色をしています。
寒くなるとリゾットが頻繁に食卓にのるようになります。
かぼちゃ、ラディッキオが季節のリゾット。
他にもグリンピースとプロシュートコット、海の幸、
サフランを入れた鮮やかな色が特徴のミラネーゼ、
リゾットの種類も多彩です。
体の芯まで温まって幸せ気分で近づいてくるクリスマスの準備でもしましょう。
さてさて、お待ちかねの久しぶりの簡単イタリア語講座です。
米はイタリア語でリーゾ/riso。
ソッリーゾ/sorrisoは微笑み(発音が似ているところで表記してみました) という意味。
ちなみに日本語の「どんな?」を、イタリア語では「コーメ?」と言います。
米(リーゾ)を食べて笑顔(ソッリーゾ) 満点!