明けましておめでとうございます。
皆様が健康で笑顔いっぱいの一年でありますように。
今年もどうぞ宜しくおつきあい下さいませ。
クリスマスバカンスは1月6日で終了、とにかく食べて飲んで、
誰もがお腹が一周り大きく成長する時期です(笑)。
普段会えない友人家族やカップルと食事会だったり、午後からヴィンブルレやるから、
ちょっとおいでよ!と言う感じで招いたり、私達の胃袋は休む間もありません。
7日からはいつものリズムに戻るから、ま、いいか、と油断してしまうのです。
ここはイタリア人を見習って、食べる時は大いに食べて飲んで、
沢山お喋りをして楽しみ、後はスイッチの切り換えをうまくやればいいのです。
「豚に真珠」ならぬ「豚にレンズ豆」。
これはイタリアの年越しに欠かせないごちそうです。
豚はコテキーノ/COTECHINOと呼ばれる料理でローズマリー風味のレンズ豆と一緒にいただきます。
写真の通り(この写真は、ネット上から拝借!)サラミと似た外見、
味はガッツリ、コッテリでお肉の脂肪が大好きな方にはたまらない一品です。
コテキーノは、地方によってはザンポーネ(動物や鳥類の大きな足という意)/ZAMPONE、とも呼ばれます。
豚の足を捨てずに、それを豆類のスープと一緒に食べられていたのがこの料理の発祥で、
フリウリヴェネツィアジュリア州/ FRIULI-VENEZIA GIULIAがオリジナル、1500年代から存在していたそう。
豚の皮や内臓を袋状にして、その中に豚の色々な部分を挽き肉にしたものや、
たっぷりの脂身を詰めたのがコテキーノ。
又、豚の前足の骨を取り除いて、それを袋状にしたものを使ったものは、
エミリアロマーニャ州/Emilia-Romagna生まれで、ザンポーネと言われるそうです。
こちらは、豚の皮と顔の部分を挽き肉にしてミルフィーユのように層状にしたものが
そもそものこの料理の始まり等、とも言われています。
コテキーノやザンポーネは、塩とスパイス類で味付けされていて、
お肉屋さん、食料品店スーパーで販売されます。
昔々、豚は豊饒の証しとされとても貴重な栄養源、その貴重な食べ物を
年越しに食べるのは縁起がいいとされて、これまで伝わってきました。
レンズ豆はイタリア語で、レンティッキエ/LENTICCHIE。
姿形は小さいなれど、蛋白質と鉄分が豊富でコテッキーノやザンポーネの脇役、いや、名脇役です。
何と、紀元前7000年には人類によって収獲されていて、またその昔、一握りのレンティッキエが
贈り物とされていたそうで、威儀を正していただかないと、何だか罰が当たりそうです。
その形は丸くて平たくて、とても小さいけれど、まるで貨幣の形をしてることから
財運を招くと言われ、今では年越しのご馳走には無くてはならないものになったのです。
レンティッキエは年越しのみならず、スープの具材にしたり、
ペースト状にしてパンにぬってアンティパストとして食べたりします。
色は茶色がかった緑色だったり、とっても鮮やかなオレンジ色のもあります。
日本にもお正月には豆を食べる習慣がありますが、
お国は変わっても同じような食習慣があるのはとても興味深いところです。
よく食べ、マメに働き、大いに笑って今年もいい年にしましょう。
そうそう、4日(土)から、冬のバーゲンが始まりましたよ~!