25日朝、マッシモとウォーキングに出かけました。
まだ早朝の霧が立ちこめていて”冬の匂い”がします。
クリスチャンの多いイタリアでは最も神聖なる日であるからこそ、
何となく朝から体を動かしたかったのです。
そんな中、身なりをきちんとして家から出る人々をたくさん見かけました。
さすがモードの国でもあるので、身内の大昼食会とはいえみなきちっとした格好で出かけるのです。
こういうところがまたイタリアの魅力でもあります。
お洒落ウォッチングのようで、これが又面白い。
「今年のクリスマス、イタリアでは10人に8人が家族や親戚と自宅やそのグループの主たる人の家で過ごすそうです」
とクリスマス当日の朝のニュースで報道していました。
そう言えばその2、3日前のスーパーマーケットや青空市場は大変な人出。
24日には肉を食べない習慣があるのでスーパーの鮮魚コーナーや魚屋さんが賑わいます。
25日と26日は祭日でスーパーは閉店するため、25日の大昼食会の買い出しもあるので
肉屋さんや肉コーナーも大賑わいです。
お洒落にパッケージされたチョコレートが並ぶお菓子屋さん、手土産用にと売れていきます。
24日夜遅くから25日夜中にかけて集まってプレゼント交換する家族もあれば、
25日の大昼食会の後にするグループも。
年に一度のクリスマスだからこそ、趣味に合ったその人のことを考えた贈物をしたいもの。
早くから探しておけばいいのに、実は我が家もその「駆け込み組」のうちでした(笑)。
ファッションに時間とお金をかけるイタリア人は、食事にもこだわります。
だから、駆け込み組はキッチン用品を売る家庭雑貨の店にも続々とやって来ます。
他に本屋さんも、珍しいものやチョット高級なものを扱う食料品店もラッピングを待つ人の行列ができていました。
85才のマリア伯母さん、「私みたいな年寄りはもうな~んにもいらないのぉ~!」
いやいや、一人暮らしだし家にいる時間が長いからこそと選んだのは、
ハート型ともうひとつ型違いで同じ花柄の生地のクッション、
伯母さんが毎日使っているソファーの色とカラーコーディネートしました。
気にいってくれた様子です。
好きなもの、お洒落なものに囲まれて暮らしたいと多くの人がそう考えていると私はそう思います。
小さなことでもそれを幸せだと感じられる心、気持ちを持って生きることそれが幸せだとも思います。
心が豊かになったり、頑張るエネルギーになったりします。またそういうものは、
頑張り過ぎたあとにホッと心を安めてくれるものであったりします。
少しでも毎日の暮らしに彩りがあるといいですね。
クリスマスバカンスを締めくくる1月6日までクリスマスデコレーションはそのまま、
大晦日の年越しの爆竹騒ぎを除いては、まったりとした空気が流れていきます。
今年も色んな発見や様々な人との出会いがありました。
世の中、本当に教わることがたくさんあります。
あり難いお話です。
人に支えられて人は生きているとそう思います。
いつも支えてくださる皆々様、心から感謝いたします。
一人でも多くの人が誰かと一緒に食卓を囲み、幸せな笑顔で希望に満ちた新年を迎えられますように願っております。