覚悟を決めていた例の “クロウタドリの三日間”の寒さは今年はやって来ませんでした。
こちらイタリア北東は勿論寒さもありますが、お天気のいい日は
太陽の温もりが冬の眠りから体を覚ましてくれるようです。
この時期外を歩くとどこからかプゥーンと漂ってくるのは、
カーニヴァル期間中に家庭で作られるフリテッレやキアッケレ、等
全て揚げ菓子を作る時のあの匂いです。
木の芽が吹き出しているのを見つけたり、鳥のさえずりで近づいてくる春の訪れを感じるのは
とても詩的でロマンチックでいいけれど、これとはまた違う嗅覚的感覚!
この時期はカーニヴァルに合わせてスーパーのお菓子作り用の材料のコーナーが充実します。
揚げ物用に最適と言われるピーナツ油は時折品切れになっていることもしばしば。
昔からの言い伝えでこの期間は肉を食べてはいけないということで、それならとその代用にすべく
揚げ物、揚げ菓子でその満足感を満たすためにまた、お祭を盛り上げるために
フリテッレやキアッケレ等が現在迄に伝えられてきたとか。
また、文房具屋さん、ショッピングセンター、はたまたスーパーでも
仮装用品がずらりと勢揃い子、供用だけでなく勿論大人用も充実しています。
恒例になった2月生まれのマッシモの友人達の誕生バーティー、
今年はカーニヴァル期間と重なったので、思い思いに仮装して来た人も結構いました。
滅多に会えない友人もファミリーでやって来たりするので久しぶりに会えるいい機会でもあります。
ヴィッラを借りてケータリング、ワインやビールに不自由すること無し(皆、物凄い量を飲みますから)。
栄養が行き届き過ぎたジョニーディップ?!アイラインの入り方、迫力あります。
シルバーの指輪もいくつもはめて、黒いパンタロンはオーダーで作ってもらったという徹底ぶり。
今晩はかなりヴェネツィアンで紳士的なディエゴ君、どこで売っているの?その靴。
警察官の格好をしたリーコ君のスタイルは彼女の赤のロングドレスと黒い羽根付きの仮面とカラーコーディネート、
まさに誕生会の主役を食うべき迫力で皆の注目を浴びていました。
3人のお誕生日会ということで3台のミルフィーユのケーキも準備されてこれもまた美味しかったなあ。
パーティーを最後を飾るのはダンスタイム、イタリア語ではディスコテーカといいます。
海賊もお姫様も虎も70年代のヒッピーも皆踊れや踊れ~!
誕生日パーティーとカーニヴァルの二重のめでたい事が重なって、
そこを出たのは日付も変わっていましたZzz…