コーヒー豆がペルシア生まれと信じる人、エチオピアだと譲らない人、
いやいやアラビアだと断固として主張を曲げない人、
いずれにせよ東方から渡ってきたのは言う迄もない。
コーヒーの木の幹は直径8センチくらいそして4、5メートルの高さにまで成長しする。
エスプレッソコーヒーはモカ(=カフェッティエーラ=直火式エスプレッソコーヒー沸かし器)でいれるのが一番旨し。
イエーメンのとある牧師さまが、通り沿いにある木々の赤い実を食べていた山羊が随分と楽しそうに
走り回るので不思議に思い、それをいって挽き煎じて飲んでみたらこれが旨かった。
これが今に残るカフェ/CAFFE'(=エスプレッソコーヒー)の始まりだ。
貴重な飲み物は、体中の神経を揺さぶり、思考回路を明確にしかもより早くそれを助長する”知的な飲み物”、
「読書、科学者そして詩人の友」であるとも言われた。
エスプレッソコーヒーの旨さはその緑色した豆の色からは誰にも想像出来ぬ。
豆の品質というより、焙煎の仕方が美味しいエスプレッソコーヒーの鍵を握る。
豆はその都度挽いた方が尚宣し。
しっかりと密閉出来る金属製の容器で保存すべし。
いずれも香りを逃さないためだ。
初めてイタリアにコーヒー豆が入って来たのはヴェネツィア/ベネチア、
東方貿易の影響である、、、。
以上の文章は、料理に携わる人、食べることが好きなイタリア人なら誰でも知っている食通/美食家、
そして作家として生きたペッレグリーノ氏、この偉大なる”食いしん坊様”が世に残したイタリア料理の手引き書というべく本に、
CAFFE’/カフェ(=エスプレッソコーヒー)というタイトルで書かれた本文の一部です。
スペインでもポルトガルでもモカのことを”イタリアのカフェッティエーラ”と呼ぶそうで
イタリアのエスプレッソコーヒーの美味しさを強調しているかのようです。
最近始めて知ったのですが、モカを初めて使用する時はコーヒー豆をセットせず、
水だけを入れて金属臭さを取るといいそうです。
2度目はコーヒー豆を入れてエスプレッソを沸かす、但しそれが出来上がったら飲まずに捨てる。
そして3度目に沸かしたものから実際飲み始める。
諺の「三度目の正直」と覚えておいて下さい。
モカでいれたエスプレッソコーヒーは使う回数を重ねる毎に味わいが増しておいしくなっていきますよ、本当に!
黙されたと思ってどんどんチャレンジしてみてください。
いつかきっと「違いがわかる人」になると思います。
寒い冬は家の中にいる時間も増えるので、ちょっとしたことでもこだわってやってみるとまた生活が楽しくなりますよ。
こちらも寒さが厳しくなってきました。
外出する時はあったか~くしてお出かけ下さいね。