エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

わたなべ るりこ
るりこ
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. それぞれの夏

    2017年7月18日るりこさんのItaly便り

    自転車のベルを “新調”したので、最近は自転車に乗りたい気持ちが高ぶってきます(いつまで持続するやら)。

    私のはママチャリなんですけどね、篭が前と後ろについていて買い物には最適。

    3年前に免許を取得してからはどうも怠慢になってしまって、

    この間ちょっと距離のあるパン屋さんまでペダルを漕いだら、

    それはもう太腿がパンパンに張って悲鳴をあげていましたよ。

    夜中雷が鳴ってどしゃぶりになったその翌朝なんて自転車乗りにもってこいです。

    空気が澄んでいて気持ちがいいの何のって。

    休日の午前中の涼しいうちにサイクリングというのも中々です。

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    夏のサイクリングの途中によく出くわすのがこちら、農作物に潅水する機械です。

    これが結構水の出の勢いが良くて、こっちに攻めて来ます。

    そのまま “シャワーを浴びて”もいいし、我慢の子で放水が別の方向へ向かうのをじっと待つか。

    そこを通るとヒンヤリして気持ちいいの何のって。

    木陰を見つけたらひと休み。

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    太陽直下はさすがに暑いけれど、陰になっているところは風がソヨソヨと心地良いのです。

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     夏は八百屋さん泣かせの畑がスオーチェリ(お姑とお舅)の所にあるので、

    そこまでグングン漕いで採りたてのトマトや茄子、チコリやバジルの葉などをもらってきます。

    ミニトマトをもぎならがらパクッと食べる、これ、最高の贅沢です。

    栗原はるみさんのレシピ本がイタリア語でも販売されていて、

    それに保存用のミニトマトのレシピが載っていたのを思い出して、

    レシピを引っ張り出して試してみました。

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    趣味を兼ねて畑をやったはいいが、あまりにも採れ過ぎてしまう茄子を

    今度はどうしようかと悩むスオーチェリの助けっ人になりたいところです。

    八百屋さんと言えば最近はまっているメロンがこれ、黄色いメロンです。

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    毛をはぎとったココナツを黄色に染めたような姿かたち。

    メロンさんには申し訳ないけれど、見た目は決して美しくない、しかし見た目は悪いが味は抜群!

    控え目な甘さが、暑い季節の渇いた喉を潤して元気を与えてくれます。

    スーパーのレジ係の他カウンター業務、電話の応対といつもグルグル駆け回っているノエミちゃん、

    いつも笑顔で応対してくれるお客様からの信頼も厚い、今日はちょうどその彼女がレジに入っていたので、

    「ね、私これ好きなの。」と黄色いメロンを指さしたら彼女も好きだそうで、

    おまけにイタリア人にしては珍しくキュウリが好きで

    「このメロン、キュウリをほんのり甘くした味よね。」と。確かに!

    早速家に帰って調べてみたら、やはりキュウリやズッキーニの仲間だそうで、

    カリウムやビタミンAやCが豊富、その上意外なことにカルシウムやリンも含む

    健康家族の強い味方であります。

    さてとイタリアの子どもたちは夏休み(6月初旬がその学年終了の時期)も半ばに入ったところ、

    各企業の夏休みというと大体8月初旬から2~3週間、

    よって、夏休みを自由にとることが出来るお父さんお母さんのところの子どもたちは、

    6月に海へ1週間~10日間バカンス、

    また、親が休みでなくても、おじいちゃんやおばあちゃんが海へ行くのであれば、

    お孫ちゃんたちも一緒について行くというケースも結構あります。

    バカンス用の別荘やアパートを持っていなくても、

    1週間単位で朝と夜ご飯がついて宿泊出来るホテルが海水浴場一帯にごそっとあるので、

    もう何ヵ月も前から予約しておくのです。

    自分の子どもを海へバカンスに行く親に預けた夫婦は数日間、

    「恋人気分」に戻っていつもは二人で行けないお洒落なレストランへ行ったり、

    各地で行なわれるサマーフェスティバルへ行ったりと悠々楽しむ訳で、

    お孫ちゃん達と普段一緒に遊べないおじいちゃんやおばあちゃん達は嬉しい限りだし、

    お孫ちゃん達は口うるさい親がいないのでノビノビやりたい放題、

    と皆に公平にしかもバランス良く幸せ気分が味わえるという具合です。

    ヴァカンス組を尻目に必死なのは、18歳になったイタリアの学生達、

    皆こぞって運転免許を取りに自動車教習所に通います。

    我が家の前の通りは割と静かで車の往来も少ないので、

    教習所の路上運転にはもってこいのコースであります。

    そんな訳で、「ただ今練習中」の看板をデカデカと掲げた教習所の車が

    ノッソリノッソリとユーターンの練習をしています。

    それを見るたび自分の免許のことを思いだしてニヤニヤ笑ってしまうのです。

    「ほらっ、頑張れ!」と思わず叫んでしまいます。

    しっかり食べてしっかり休む。

    水分補給を忘れずに、元気に夏を過ごしましょう。

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    ZARINA


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