ドイツやオーストリアからのバカンス客も多い、Jesolo/イエーゾロの海沿いのレストラン、
本日のお勧めは「sashimiでございます」。
ワクワクしながら待っていると、カメリエーレが運んで来てくれたのは、
前菜だけれど、大~きなお皿、これ取り分けて食べるんだろうなと思うぐらいのすごい量!
いや~魚好きにはたまりません。
ほおずきやクロイチゴの実がのっていたり、イカが摺りおろしたライムと和えてあったり、
同じsashimiでも日本の刺身とはまたひと味違います。
サシーミと発音されるこちらの刺身は、イタリアでもすっかり御馴染みのメニューになりました。
あっぱれ!
海外旅行が簡単に出来て、インターネット他、世界中の情報が簡単に手に入る時代、
日本食は漫画で知ったというイタリア人も多いのです。
エミリアロマーニャ州のパルマ/Parma (日本では生ハムで有名ですね)にある
コロールノ/Colornoという町、ここには、アルマ国際イタリア料理学校(ALMA)があって
一流シェフやソムリエ、パティシェ、レストランのマネージャー等多岐に渡って
コースの選択が出来、若者が世界中からやって来ます。
国内は勿論、世界に名を馳せた、イタリア料理界の王様と呼ばれる、グアルティエーロ マルケーズィ氏が校長先生。
料理界ではもちろん、一流のシェフを目指す人にとっては神様のような存在であり、
食べることや料理が好きなイタリア人なら知らない人ほど。
現役85歳、学生から大人気の校長先生であります。
日本にも滞在したことのあるマルケーズィ氏の本には、日本料理は実にエレガントだと記してあります。
テレビで活躍している氏の卒業生も沢山います。
この学校の校舎は、フランチェスコファルネーゼ公爵によって18世紀に建築された、
コロルノ宮殿の中にあって、中庭は一般市民が通れるようにもなっていて、
自転車がゴツゴツした石道をガタゴト通って行きます。
宮殿の中で学習出来るとは、何とも贅沢ではありませんか。
生徒や先生が利用するバールも中々素敵です。
現在宮殿は、パルマ県の所有になっています。
実はここで先日、和の食材を使いながら、イタリア料理を基本とする
創作料理コンテストが開かれました。
和食界の巨匠といわれる村田吉弘氏も審査員のお一人で、山葵、海苔、酒等
日本人に馴染み深い材料を使った色鮮やかな一皿で優勝を射止めたのは、
マルチェッロさんとドメーニコさん、二人には何と1週間の日本旅行という
豪華プレゼントが待っていました。
日本での滞在中には、どんな風に日本食を楽しむのか、そしてまたこのお二人が将来、
どんな風にイタリアで活躍されるのかとても楽しみです。
そうそう!来年2016年は、日伊国交150周年だそうで、イタリアと日本の友好関係が
益々深くなっていくのが、こちらもまた期待で胸が踊ります。
開催中のミラノ博。
ピエモンテ州/Piemonteのブースの中には、宇宙へと飛んだエスプレッソマシーンが
展示されています、これは必見!
宇宙飛行士がイタリア人なら、エスプレッソは不可欠のようです。