直送6キロの野菜です。
今朝トレトレです!!
大きくて “丸くない”トマト、”畑”を知らない子供たちに見せて
「これ、な~んだ?!」と聞いたら「トマト」って答えられるのかなあ、、、。
それとも、うわ~気持ち悪い~とか言って逃げてっちゃうのかな(笑)
それぐらい重くて変わった形をしています。
ズッキーニは1本500グラムもありました。
生ハム、アジアゴチーズなどと重ね焼き、、、
夏は実を言うと余りオーヴンを使いたくないのですが(それはそれは暑さを増しますから;;;)、
清水の舞台から飛び降りる気持ちでこの日のランチに決まり!
4人分もあろうかと思うひと皿ですが、二人でペロっと食べました。
新鮮野菜のおかげです。
他にも茄子にセロリ、ピーマンにバジル、これぞ究極の贅沢です。
みずみずしい野菜を見ていたら、あることを思い出したのです。
きゅうりを横長にして下の部分に4本の爪楊枝をつけたものを馬に見立て、
お盆に帰って来る時は馬に乗って出来るだけ早く、茄子に爪楊枝をつけたものは牛に例えて、
天国へ戻る時は牛にまたがってゆっくりと帰ってくださいねとご先祖様に願いを込める、
これはお盆のお墓参りの時のお供え物の一つでした。
小さい時そんな事をばあちゃんが教えてくれたのかもしれないけれどちっとも覚えておらず、
この伝統的な習慣を思い出させてくれたのは、日本語を勉強していた大学生のデボラちゃん、
家庭教師をした時に彼女が補習用に持って来たプリントに書いてあったのでした。
まさか、こんな風に日本の文化をあらためて知るとは思ってもみませんでした。
このプリントを用意した学校の先生にアッパレ!!です。
8月15日はフェッラゴスト、語源はラテン語で「アウグスト皇帝の静養」
紀元前18世紀にローマ帝国の皇帝アウグストが定めたれっきとした休息の日なのです。
農業の主要な作業を終える時期であったことから収獲に感謝して苦労をねぎらうという意味もあり、
その当時、馬、牛ロバやラバ等の動物をきれいに飾ってそれらに競争をさせて楽しんでいたとか。
1900年代初頭、ロンバルディア州とピエモンテ州では家族とフェッラゴストを過ごすために、
労働者には企業の社長さんが食料の「物品支給」を実施していたそうです。
現在はイタリアでは祭日にあたります。
この日に海へ出かける人も多いのです。
シチリアでは、西瓜の冷たいデザートにレモンの葉を飾ってこの日を祝ったり、
ドーナツ型をしたアニス味の焼き菓子を食べるのはトスカーナからエミリアロマーニャ地方、
またトスカーナ州のある地域では鳩のロースト焼きを伝統料理として食べるところが
今でもあるそうですが、興味深いところです。
ところで、イタリアではメロンは高級フルーツの代名詞のかけらも無い、夏の一般的な果物。
摂取した塩分をコントロールし、また腸内を活性化し、
疲労の原因となる乳酸を減少させる作用もあるとのことなので、
ここは一つ、生ハム+メロンの組み合わせでなぞいかがでしょうか。
暑い時、キッチンに立ちたくないイタリア女性の知恵から生まれたのではないかと確信してしまうほど
美味しくて栄養のバランスもいい夏の定番メニュー。
是非とも味わっていただきたいと思います。
冷えた白ワインでパンも添えれば、立派なそしてれっきとしたイタリアンがご自宅で楽しめますよっ。
ところで8月を半分過ぎても、イタリア人はまだまだ夏を楽しむのです。
夕飯のあとは自転車で近所を回ったり、涼みがてらゆっくりと散歩する人たちが
我が家の前を通り過ぎて行きます。
我々のとある夕べ、ジェラート屋さんへ行ってこの通り!
パフェは何も子どものものだけでは無いのですぞ。