25日は家族や親戚と一緒に大昼食会、それがイタリアのクリスマスの伝統的な過ごし方。
私達が家を出た時、ご近所の複数のファミリーも各々のお母さん達が待つ家へ出発、
手にはプレゼントを持って。これは毎年12月25日のおなじみの光景です。
いつもは「あっ、伯父さんにプレゼント用意してなかった!」等と慌てて24日のイヴに駆け回るのですが
(そういう人が結構多いので24日は買物客で街はごったがえすのです:笑)、
今年はちょっと余裕を持って準備していたので焦らずにすみました、やれやれ。
今年もクリスマスの昼食会はマッシモの両親宅で親戚も集まって。
今年はラディッキオのクレープ包みとラザニアをマッシモのお母さんが担当、
肉料理が得意なサンティーナ叔母さんはカッポーネ、ブラザータそして詰物と3種類も用意
私はティラミスを前日に用意しておきました。
今回はラズベリーをトッピングしてクリスマスらしさをプラス。
イタリアの卵の黄身はとても色が濃いので、ティラミスにしてもクリームの色が一段と鮮やかになります。
このレシピ、生クリームが多めに入っているので口当たりが軽くて食後のデザートにピッタリです
( このレシピ是非お試しください、
いつもケーキや甘い物を好まない小学2年生のルクレーツィアちゃんがペロっと大人一人分を平らげました) 。
今年のクリスマスバカンスは12月24日から1月8日までという学校や企業が多いそうです。
去年に比べて9%増のイタリア人が旅行に出発したとか。
この時期になると強靭な胃袋が必須だと何より先にそう思います。
友人と集って夕食に呼んだり招かれたりと飲み食いの機会が多くなります。
25日のクリスマスが過ぎても、イタリアはまだまだお祭りムードが続きます。
街の中のデコレーションもツリーも片付けられることなく
そのまま1月6日まで飾られるところがほとんどです。
きれいなキラキラしたイルミネーションが長く楽しめるので、何だか得した気分になります。
レストランやトラットリアへ行くとレジカウンターには、
大晦日の”スペシャルディナー”のメニューのちらしが置かれています。
その一例はこんな感じ;
前菜:さっとあぶった帆立貝をノルチャ産の黒トリュフと甘い南瓜のスキューマ仕立て。
鮪のタルタルをタッジャスケオリーヴと、、、
といった具合に魚メニューを提供するレストランが多いです。
オリジナルなデザートを出すところもありますが、たいていは夜12時を回ったところで
パネットーネやパンドーロをプロセッコやスプマンテのサービスと共に乾杯と大判振舞い。
また、大晦日には赤い物を身につけると、その年の邪気を払い良い新年を迎えられるようにとのいわれから、
下着屋さんやブティックのショーウインドーは赤い物を身にまとったマネキンやデコレーションが目白押し、
これもまた年末独特のイタリアの風景です。
古代ローマ時代では、権力、勇気また肥沃さや健康を象徴する意味で
赤い物を身にまとう習慣があったとも。
確かに沸き上がるエネルギーや火力、情熱や強さを表す色なので
今も昔も赤い色は 縁起を担ぐ色、ならばこれは真似しなければ損ですぞ。
乳白色のヴィスキアの実。
大晦日から元旦のカウントダウンの際にこの下で愛する人とキスをするとまた、
大切な人と抱き合うと新年はその人達の関係がより一層良くなるという伝説があります。
花屋さんやスーパーで売られます。
国毎にそれぞれ違う年末の準備があって面白いですね。
暮らす国の伝統を重んじることはとても大切なことだと思います。
さて、これが2016年最後のブログとなりました。
ブログを楽しみに読んで下さった方に心から感謝いたします。
来る年が皆さまにとって笑顔多き、そして幸せな一年でありますように。