今回は、バーモント州ランドルフ鋳物工場で製造されるダッチウエストストーブのパーツが、
どの様な行程を経て製造されるのかご紹介します。
ランドルフ鋳物工場 (写真上)は、外観からは普通の工場ですが、
中に入ると様々な機械が放つ大きな音、工場内でひと際目立つ真っ赤な溶融鉄とそれから放出される高熱。
そして体を防炎作業服に身をまとい、顔や手は炭で真っ黒く覆われた熟練工達が目に入ります。
この様な光景は、80年代のアメリカで鋳物製造が世界でトップに立っていた時代には珍しくなかったが、
現在では海外(主に中国)で生産される様になりました。
ダッチウエストが今なおバーモント州で製造する利点は、
「ユーザーに長年の経験から取得した技能や技法によって製造された高品質のストーブを届けられるからです。」
と、ベセル工場(ストーブの組立工場)の管理者リックが語っていました。
ランドルフ鋳物工場の溶解炉を止めるのは費用がかかるので、年中無休で休まず動いています。
その為、工場はシフト制を採用しています。
ボブ・ライトは、1979年に工場が設立して以来、35年間、会社の拡大と工場の運営・管理に携わってきました。
ライトは鋳物工場でトレーニングを受け、26歳で入社、
「鋳物工場での経験はなかったが、再生される鉄を溶かし、様々な型に溶融鉄を流し込む作業に
興味を持ち入社しました。」と当時の様子を語りました。
ランドルフ工場で製造されたストーブのパーツは、
点検後12km離れたベセルの町にある組立工場にトラックで運搬されます。
ランドルフ鋳物工場で製造されるストーブパーツの製造過程
1.ランドルフ工場の一角に収納されているダッチウエストのストーブ金型