大好きなりんごたっぷりのホームメイドケーキも、そろそろ季節に幕を閉じましょ。
春になると毎年、とある市内の小学校へ課外授業をしに行きます。
全ての時間が「日本」について。
折り紙を折ったり、一緒に歌をうたったり、
「○○は日本語で何と言うの?」
と、小さいお手てをあげて、皆な日本に興味しんしんです。
下は2年生から5年生まで(イタリアでは小学校最高学年は5年生)。
今年はちょっと山の上の小学校。
何せ、私の免許は初心者マーク;;;
周りの人には小高い丘、私にとっては急斜面の”山のような道”、
2回程予行練習で往復して、本番に備えました。
随分と早めに家を出たので、早い到着。
もう少しで着くよ~という辺りで、ちょうど綺麗にらっぱ水仙が咲いていたのでパシャリ。
小さい頃は何処にでも咲いていた花、余り好きではなかったけれど、
今は春の訪れを告げてくれる「元気の出る色」として、大好きになりました。
余り、よそみ運転はしちゃいけないけれど、野生のプリムラがとっても可愛いかったので、
こちらもパシャリ。
山道運転は困難だけれど、こういうおまけも苦悩(?) の後にはついてくるのです。
教室では、「何か質問はありますか~?」の問いに、子供達は我こそはと元気に挙手します。
これもお国柄、随分前、イタリア語の先生は、
「イタリアではね、主張した人が勝つのよ、時には正しくなくても、しつこく主張した人が勝ち!」
と言ってましたっけ、、、なるほどうなずけます。
「わたし、わたし~!」
「僕、ぼく~!!」
とかけられるのを待っているどころか、席を立って、目の前まで近づいて来る子供もいます。
「日本の小学生は、何を勉強するの?」
という真面目な質問があったかと思えば、
「ねえねえ、ルリコはいくつなの?」
、、、おっと究極の質問ではありませんか。
「20歳から数えたことないの(ふた昔以上も?)」
と答えたと同時に、ある女の子が、
「女性に年齢と体重は聞いちゃ駄目なの~、もう!」
と大人並みの会話もします。
お腹がよじれる程、笑ってしまいました。
教室の中ではじっと出来ないイタリアの子供達が多いのですが、
会話の自由さ、のびやかさ(過ぎる?)に、これも良しだな、と思いました。
授業の最後にはギュっとハグしてくる子供もいます。
教室内に貼られている絵や工作物を見ると、色が鮮やか、とってもカラフルで楽しくなってきます。
さすがデザイン王国イタリア、小さい頃から色彩感覚やデザイン感覚が身につけられていくのですね。
机は一人一人バラバラではなく、「コ」の字型であったり、
横一列にずら~っとくっついていたり、こちらも様々。
日本の様に職員室という立派な部屋がある学校は少ないのだけれど、
ちゃんとモカ(直火式エスプレッソ沸かし器のことをイタリア語でこう言います)がありました、しかも3台。
そうそう、3日目、給食時間の後の休み時間、子供達はまだ肌寒い中外で駆け回り、
先生方はサングラスをかけて、ベンチでカフェタイム、そこはさながら、オープンカフェ。
そこにもしっかりとモカがありました。二重丸◎!!
先生だって、カフェ(エスプレッソコーヒー)の時間は忘れない、嬉しい発見です。