エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン


    エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


    Reportage


    るりこさんのイタリア便り

    わたなべ るりこ
    るりこ
    ZARINAイタリア駐在スタッフ
    イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
    エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
    1. ○○へ行って来ました

      2015年8月19日るりこさんのItaly便り

      「夫とシチリアに行って来たのよ~。」と読書が大好きなパオラさん、
      本当はペラペラとページをめくって本を読む典型的スタイルがお好みなのだけれど、
      数週間のバカンスへはiPadを持っていかれるそう、
      「そうでないと、本だけですごい荷物になるのよ。」とそんなパオラさんから
      シチリア名物、Martorana/マルトラーナをお土産にいただきました。

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      果物、野菜、魚等の形をしたそれは、本物と見間違えるほど巧妙に作られているので、
      見た目の面白さにも魅かれて、世界中から訪れる観光客にも喜ばれるそうです。
      アーモンドの粉、砂糖が主な原料で、その昔修道院を創設した貴婦人の名前から、
      マルトラーナと呼ばれるようになったとか。
      とっても甘いお菓子です。

      ドミンガちゃんファミリーは今年もサルデーニャ島へバカンスということで、
      こちらはミルトのリキュール酒をお土産に。

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      長靴の形をしたイタリア半島の西に位置する島、サルデーニャではコルクも特産物なので、
      それを”御召しになられた”ボトルがその土地らしさを表しています。
      ミルトはブルーベリーに似た果実、特に赤がかったものは希少価値も高く
      それを原料にしたこのリキュール酒は、島の伝統的産物として公式に名をかかげています。
      1800年代にはすでにポピュラーなリキュール酒として存在していたそう。

      「スミレ色がかった黒っぽい色を好み、果実のギュっと凝縮した味わいを堪能したい方は
      完成してから1~2ヵ月で飲むのがよろし」
      「ほどよい甘さと少しトロッとした舌ざわりがいいわね、やっぱり!というご婦人には、
      ボトリングしてから6~15ヵ月のものがよろし」とありまする。

      ミルトのリキュール酒は普通は食後酒として楽しまれるのですが、
      地元では食前酒として愛飲する人々も結構いるとか。
      又、お菓子屋さんでは、一口サイズのチョコレートの中にこれを注入して、口でトローっと溶けて
      ミルトのリキュール酒が口一杯に広がる贅沢な味わいのものもあるとのこと。

      これをいただいて未だ訪れぬ地、サルデーニャに思いを馳せていたら
      サルデーニャに住むクラウディアちゃんに会いたくなってきました。
      同じ一つ屋根の下に暮らしていた頃、彼女の所には年に何度か実家から”大きな小包”が届いて、

      その中には必ずミルトのリキュール酒が入っていたっけ、
      彼女は正にサルデーニャの親善大使のように色々な産物を振る舞ってくれましたっけ。
      その彼女から教えてもらったサルデーニャの方言、
      「アイヨ~!(元気ぃ~?)」と笑顔が浮かんできます。

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      ***ミラノ博ミニ情報其の7
      まだまだ暑い/熱いミラノ博。
      会場のメインストリートとなるデクマーノは、こんな可愛い移動ジェラート屋さんが
      チリンチリンと鳴らして通って行きます。
      疲れたら冷たくて甘いアイスでホッと一息。

      ZARINA


    ルポライター


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