「夫とシチリアに行って来たのよ~。」と読書が大好きなパオラさん、
本当はペラペラとページをめくって本を読む典型的スタイルがお好みなのだけれど、
数週間のバカンスへはiPadを持っていかれるそう、
「そうでないと、本だけですごい荷物になるのよ。」とそんなパオラさんから
シチリア名物、Martorana/マルトラーナをお土産にいただきました。
果物、野菜、魚等の形をしたそれは、本物と見間違えるほど巧妙に作られているので、
見た目の面白さにも魅かれて、世界中から訪れる観光客にも喜ばれるそうです。
アーモンドの粉、砂糖が主な原料で、その昔修道院を創設した貴婦人の名前から、
マルトラーナと呼ばれるようになったとか。
とっても甘いお菓子です。
ドミンガちゃんファミリーは今年もサルデーニャ島へバカンスということで、
こちらはミルトのリキュール酒をお土産に。
長靴の形をしたイタリア半島の西に位置する島、サルデーニャではコルクも特産物なので、
それを”御召しになられた”ボトルがその土地らしさを表しています。
ミルトはブルーベリーに似た果実、特に赤がかったものは希少価値も高く
それを原料にしたこのリキュール酒は、島の伝統的産物として公式に名をかかげています。
1800年代にはすでにポピュラーなリキュール酒として存在していたそう。
「スミレ色がかった黒っぽい色を好み、果実のギュっと凝縮した味わいを堪能したい方は
完成してから1~2ヵ月で飲むのがよろし」
「ほどよい甘さと少しトロッとした舌ざわりがいいわね、やっぱり!というご婦人には、
ボトリングしてから6~15ヵ月のものがよろし」とありまする。
ミルトのリキュール酒は普通は食後酒として楽しまれるのですが、
地元では食前酒として愛飲する人々も結構いるとか。
又、お菓子屋さんでは、一口サイズのチョコレートの中にこれを注入して、口でトローっと溶けて
ミルトのリキュール酒が口一杯に広がる贅沢な味わいのものもあるとのこと。
これをいただいて未だ訪れぬ地、サルデーニャに思いを馳せていたら
サルデーニャに住むクラウディアちゃんに会いたくなってきました。
同じ一つ屋根の下に暮らしていた頃、彼女の所には年に何度か実家から”大きな小包”が届いて、
その中には必ずミルトのリキュール酒が入っていたっけ、
彼女は正にサルデーニャの親善大使のように色々な産物を振る舞ってくれましたっけ。
その彼女から教えてもらったサルデーニャの方言、
「アイヨ~!(元気ぃ~?)」と笑顔が浮かんできます。
***ミラノ博ミニ情報其の7
まだまだ暑い/熱いミラノ博。
会場のメインストリートとなるデクマーノは、こんな可愛い移動ジェラート屋さんが
チリンチリンと鳴らして通って行きます。
疲れたら冷たくて甘いアイスでホッと一息。