エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


Reportage


るりこさんのイタリア便り

わたなべ るりこ
るりこ
ZARINAイタリア駐在スタッフ
イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
  1. 春らんまん

    2017年2月8日るりこさんのItaly便り

    リグーリア州にあるサンレーモ/SAMREMOは音楽祭で有名な人口約55,000人の町: サンレーモ音楽祭は

    2月6日(月)から始まって11日(土曜日)までの開催。

    まだ一度も行ったことのない街、花の季節になるとまた違うお祭りも開かれるので是非行ってみたいなぁ。

    一方ヴェネツィアでは11日からカーニヴァルのイベントも始まります。

    仮面をかぶって豪華な衣裳に身をつつみ、観光客の写真撮影のおねだりに

    喜んでポーズで応えるてくれるのは、ヴェネツィアのカーニヴァル。

    それとは様相も全く違うのがヴィアレッジョのカーニヴァル。

    こちらはトスカーナ州のルッカにある街で、見応えがあるから行っといでよ、

    とは多くの友人に勧められました。

    カーニヴァルにちなんだお菓子もたくさんあってキアッケレ、クラフ、フラッペ、

    地域毎にそれぞれの名称があったりレシピも違ったり。

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    お菓子屋さんのショーケースにはフリテッレが並び、

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    スーパーへ行くとカーニバルには欠くことの出来ない揚げ菓子のミックス粉末が売られていたり、

    パッケージに入った揚げ菓子が山のように積み上げられています。

    トラットリアではいつもの定番デザートメニューにフリテッレが加わります。

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    周りはソロソロと動き出す季節なのだけれど私はゆっくりしていたら、

    今年の2月はそれがそうでもない、イタリア人友人の結婚式の立会人の依頼が来たのです!

    「ええっ?!私が?!」

    初めての事なので内心ドキドキ、でもワクワク。

    イタリアの結婚式はその信者であれば教会で、そうでない人やシンプルにセレモニーを行いたい人は

    カップルが住む役所の中で取り行なわれます。

    そのセレモニーが終わったら新郎新婦は写真撮影をします。

    日本のように前撮りはありません。

    前持って二人が選んだ場所へカメラマンと向かいます。

    普通参列者はレストランで食事会が始まる前のブッフェへ直行するのだけれど、

    新郎新婦を冷やかしたい人は一緒について来ます。

    それが終わると参列者が待つレストランへ向かい夜中まで宴が “延々と” 続くのです。

    ところで立会い人としての条件は、 “二十歳以上である”ことのみだそうで、

    結婚する本人とその立会人の宗教が各々異なってもそれは全く関係無いそうです。

    新婦側の立会人は私の他にもう一人います。

    友人の弟の奥さま、そう義理の妹さんです。

    家族の繋がりが強いイタリアではこういうパターンが結構多いのです。

    実はウエディングドレスの下見にも行った彼女とは既に面識もあって

    その家族とも一緒にピザを食べに行ったことも何度か。

    実はですね、数ケ月前ウエディングドレス選びにも一緒に付き沿いで行ってきたんです。

    式当日まで新郎は見る事が出来ない、神聖なるドレス。

    あの時は花嫁となる友人のお母さんは勿論、義理の妹さんとそのお母さんと5歳のおチビちゃん、

    友人の旦那さまとなる恋人のお母さんそして私、と総勢7人でした。

    どれだけ賑やかだったのか、ご想像におまかせします。

    何せ言いたい放題だし、試着したドレスはどれも素敵だったので

    その度に皆でウットリため息をついたり、クレームつけたり。

    あの日は家に帰ったらグッタリでした。

    日取りが決まれば新郎新婦となる二人の準備も大変な訳ですけれど、

    立会人のそれも結構沢山あるのです。

    まずは「さらば独身時代ヨ!」と題したイベントの企画をたてなければなりません。

    これは、花嫁側はその本人の女友達と一緒にまた花婿は男友達と一緒に

    各々食事会を企てたり小旅行したりとその内容は色々。

    だいたい結婚式の2週間前に行なわれます。

    この日ばかりは花嫁、花婿になる超本人は「NO!」を言うことが出来ず、

    企画者の指示に従わなければなりません。

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    これは数年前に結婚した、夫の友人の「さらば独身貴族よ!」パーティーの写真。

    彼らはヴェネツィアでこのイベントを実行したのですが、

    ギターを持って歌うバットマン姿が花婿となった友人で、

    この衣裳は結婚する花婿のために友人らが全て用意したもので、

    本人には有無を言わせず着させヴェネツィアを歩き、飲み、歌いそしてまた飲んでと、

    これを1日中繰り返したのです。

    世界に知られた水の都ヴェネツィアなので、観光客が寄ってきては

    「シャシントッテモイイデスカー?」

    と確認して写真を撮っていったそうです。

    この日、友人達は皆胸にバットマンのロゴ入りのお揃いのTシャツを着用して、

    結構楽しんで来たようです。

    これが新婦となる女性側の場合はもう少しお手和らかになるのはずですが、

    どうなることやら。

    えっとそれから、結婚式当日に新郎や新婦の実家付近に

    「今日二人は結婚します!」

    という写真入りのちょっとふざけた告知を張り出すので、

    それも準備せねばいけません。

    立会人といえど、やっぱりモードの国イタリアですから何を着ていこうかとこれから大変です。

    ましてや挙式の前日は美容院がお休みですから、これからどう作戦をねろうかと。

    これもイタリア女性に教わったことの一つ。

    隣で主人が冷や汗タラタラかいています(フフフ)。

    ZARINA


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