エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

  1. お問い合わせ
  2. 10:00~17:00(12:00~13:00を除く)定休:土曜・日曜・祝日
  3. 0120-700-027

エミリー・ヒラリーのルポ


Reportage


  1. 全走行距離3572.2kmグルメの旅?!

    2017年5月17日るりこさんのItaly便り

    あちらのお宅、こちらのお宅もオレンジ色や真っ赤、

    一重咲きに八重咲きと、薔薇の季節がやってきました。

    お花屋さんで売られている高貴な雰囲気を漂わせる薔薇と違って

    庭に咲く薔薇には又別の魅力があります。

    いつものことながら散歩の途中、よそのお庭を拝見させていただいております。

    そして

    1861.JPG

    我が家の木苺も実をつけました。

    ポストにドッサリと投函されるスーパーのちらし、

    いつもならそのまま捨てる事が多いのですが

    今回はあるものがちょっと気になって、取って置きました。

    今月5日(金曜日)から始まった世界的にも有名な自転車レース、

    ジーロディターリア/ Giro d’Italiaのトップスポンサーとなったスーパーマーケットのものです。

    ジーロディターリア/ Giro d’Italiaとは、毎年5月に開催される自転車プロロードレースのことで、

    今年は28日(日曜日)までの間休息日3日間を含む約3週間繰り広げられます。

    1チームにつき9人の選手から構成された全22チームで、

    21ステージ(= 区間)全行程何と3572.2kmもの道のりを走行する過酷なレースです。

    初日はシチリア島の北西に位置するサルデーニャ州のアルゲーロからスタートしました。

    サルデーニャ州、シチリア州、カラーブリア州、プッリア州、アブルッツォ州、

    緑の心臓と呼ばれているウンブリア州、エミーリアロマーニャ州、ピエモンテ州、

    ロンバルディア州、トレンティーノアルトアーディジェ州、フリウーリヴェネツィア州、

    ヴェネト州と北上しそして最終日はロンバルディア州の州都ミラノへとゴールします。

    夫と「アルゲーロってどこにあるの?!」と。

    サルデーニャ州のアルゲーロは別名小さなバルセローナとも呼ばれるそうで、

    なるほどこのコムーネの市旗はスペインの国旗の色取りと同じ赤と黄色をあしらったものです。

    地名は何と海草に縁るとか。

    州都のカッリアリに友人が住んでいるにもかかわらず、

    私達はまだサルデーニャに行ったことが未だかつて無いので、

    テレビ観戦によってちょっとした旅気分を味わえるという訳です。

    お察しの通り、ジーロディターリアは何も自転車競技ファンのものだけでは無く

    色んな視点で楽しめるレースだと自負しております。

    1862.JPG

    こちらは、ザリーナのサルデーニャブルー!

    さてあのスーパーのちらしのお話ですが、

    今年で100回目を迎える記念すべき大会のロゴ入りのティーシャツや

    何故かビーチサンダル等様々広告掲載されているのですが、

    実はそれより興味深いのは各ステージ毎の名産物がセール価格で掲載されているのです。

    何でもこのスーパーの担当者が全国を駆け回って直接交渉し、

    そのスーパーのオリジナルラベルにしてもらったものもあるそうで、

    中々良い企画ではありませんか!

    ちょっと出遅れてスーパーに行ってしまったもので、

    お目当てのカラザウという薄~いパリパリのパン、うわ~久しぶりだなぁ~!と

    ジーロディターリアの選手を気どってママチャリのペダルを漕いで買いに行ったら、売り切れ!

    カラザウというサルデーニャの方言で呼ばれるパンの一種で食べると歯応えが良く

    そのカリカリっと言う音から”音の鳴る紙”という異名もあるそうです。

    それにしても悔しいなぁ、売り切れとは。

    トホホ;やっぱりイタリア人は皆な食いしん坊だから、私と同じ発想で

    「ヴェネト州(=イタリア北東)に住んでいても、お手軽に憧れの避暑地サルデーニャの名物が食べられるぞ!」

    と皆急いでスーパーへ駆けつけたのに違いありません。

    それじゃぁと気を取り直してプーリア州のマリターティというパスタと

    ウンブリア州のノルチァの生ハムをと思ったらそれも売り切れでした。

    ここでガックリ来てはなりません。

    ひっそりと数箱残っていた、第十六ステージ(ロヴェッタ-ボルミオ間)の

    カルナローリという種類のリゾットにして美味しい米と

    第十七ステージ(カネゼイ-ヴァルディファッサ)の区間お勧めの

    ムレートゥルガウという白ワインをゲットいたしました。

    1863.JPG 1864.JPG

    肝心なレースの方ですが、12日(金曜日) の第七ステージは

    世界遺産でも有名なアルベロベッロを通過しました。

    1865.JPG

    トゥルッリという尖んがった屋根の伝統的な建物で有名な町です。

    テレビカメラには郊外に建つ観光化されていないトゥルッリが映し出されて、

    長閑かな景色と猛スピードで走る選手の姿が反比例して、

    画面の奥からその雰囲気が伝わってきます。

    自宅の屋根に上ってカメラに向かって手を振る人もいます。

    男性やロードレースファンと違う目線で観戦するのも中々面白いもので、

    上空からの映像がスローモーションで繰り返し放映され、

    よく見ると他のチーム選手を業と倒したり妨害するなんてことも多々あって、

    サッカーの試合ではよく見る光景ですが、

    まさかペダルを踏みながらそういう行為もあるのかとちょっとビックリしました。

    勿論ドーピング等も含めてそれはチームとしてもダメージに繋がり、

    逆に不正行為が最も少ないチームにはフェアプレー賞なども設定されています。

    あくまでも個人競技なのですが、9人で編成された1チームの中で

    メインとなる選手をバックアップする選手がいてサポートしたりアシストしたり、

    ですからテレビ中継を見ているとこんな風景も見ることが出来ます。

    1866.JPG

    サポート車から身を乗り出して、選手の体に巻きつけているのは、

    特別な栄養ドリンクが入ったボトル、しかも1本だけでなく何本も!かなり重そうです。

    これぞ正しく縁の下の力持ち役です。

    日本人のスポーツ記者の方によるサイトもあるようですよ。

    オフィシャルサイトはこちらです。

    どうぞご一緒に観戦気分を楽しみましょう!

    せっかくの第100回大会ですから!!

    www.giroditalia.it/it/

    ZARINA

  2. ピザーニさんのお庭拝見!

    2017年5月1日るりこさんのItaly便り

    あの角のご婦人のシャクヤクの蕾が一つ開きました。

    毎日「観察」しないとあっという間に終わってしまうので、油断大敵です。

    五風十雨(ごふうじゅうう)、五日に一度風が吹き、

    十日に一度雨が降るような順調な天気のことをこう言うそうです。

    雨というとどこかマイナスなイメージがありますが、

    この季節私たちと共に生きる自然のためにも必要な

    “恵み” の雨です。穀物を育む雨を瑞雨(ずいう)と呼ぶそうで、

    北イタリアの主食の代表の一つであるポレンタに欠かせないとうもろこしの苗も、

    昨日の一日中降り続いた雨のおかげで順調に育っているようです。

    バイカーにとっては雨は敵になってしまうのですが、

    そんな雨の合間をぬってササッと出かける小さな旅もいいものです。

    ここはパドヴァのブレンタ川に沿うように建立された、

    ヴェネト州内にあるヴィッラの中で最も美しいと言われているピザーニ家のヴィッラ、

    現在では国立美術館となっています。

    今回はせっかくの晴れ間が出たので、その建物ではなく

    2008年に”国内で最も美しい公園”の栄光に輝いた、

    同敷地内にある11万平方メートルもの広大なお庭の見学です。

    1841.JPG

    見学という言葉は実はどうもしっくりこない、

    何故ならリラックス出来る場であるからして、

    「滞在」と言ったほうが正しいかもしれません。

    このお庭/公園、実は建物が建てられる前に整備されたそうです。

    由緒あるヴェネツィア貴族の血統であったピザーニ家所有でしたが、

    現在はパドヴァというコムーネのものになりました。

    1842.JPG

    前日の雨で花はだいぶ落ちていましたが、それにしても見事な藤回廊です。

    1843.JPG

    池には蓮の花も咲き始めていて、そこは少しオリエンタルな香りがします。

    1844.JPG

    澄みきった空気を胸いっぱいに吸いこみながらゆっくり園内を歩くと、

    ちょうどいいタイミングでカフェの看板が目に入ってきます。

    1845.JPG

    その昔は馬小屋だった建物を改築したのだそう。

    クリーム入りのクロワッサンとカップチーノでほっと一息。

    太陽の光も少し温かくなって気分がほぐれます。

    1846.JPG

    御日様が少し高くなってきた所でラビリントに挑戦です。

    緑豊かに生い茂った高い垣で仕切られた迷路のことです。

    1847.JPG

    これが中々一筋縄ではいかず、到着点である塔に近づいたぞと思いきや

    そこは行き止りだったり、垣根が狭くなってまるで敵に追い込まれた気分。

    1848.JPG

    とうとう私達も音をあげて、到着点である塔の上にいる見物人にヘルプを求めました。

    ここはイタリア、何せコミュニケーションが活発な国ですから、

    見知らぬ同士でも「どっちの方向へ行けばいいのぉ?」とか、

    「違う!そっちじゃなくてもう一つ奥の道を選ぶのよ~。」とこんな具合。

    迷路は11月から3月の間は入ることができませんから、要注意!

    “さらば独身貴族よ!”パーティーの準備もいよいよ大詰めです。

    会費の一部を徴収するのに、

    「○○○バールのカウンターで名前を言って24日まで、

    必ず全員15ユーロずつ払うように!」と。

    イタリアのバールはカフェ(エスプレッソコーヒー)を飲んだり

    アペリティーヴォで集まるためのみならず!

    こういう使い方もあるんだと、また新発見です。

    結婚式の立会人である私ともう一人のマルちゃんが主催者になるのですが、

    中々協力的な女子も何人かいて、当日はどう展開するのか恐ろしくもあり楽しみです。

    作戦会議を開いたのもバールでした。

    生活に密着したイタリアのバール、なくてはならない存在です。

    ZARINA

  3. 兎と鳩

    2017年4月14日るりこさんのItaly便り

    イタリアの結婚式に出席する際、女性は靴を2足用意するのが鉄則です。

    これ本当です!

    勿論花嫁が当日の主役ですから立会人は控え目に、、、

    しか~しここはイタリア、地味でもいけないのです。

    お洋服屋さんの店員さんも、靴屋さんのオーナーも

    「立会人をやるんです。」と言えば、

    「じゃあ、これね!」とちょっと派手目だったり

    「えっ?!」という色の靴を持ってきたり、

    “予定の斜め上”のものを薦めてきます。

    とっても歩き難い高~いヒールの靴、慣らすために先週末から「練習」を始めました(苦笑)。

    教会での挙式中は立ったり座ったりするのでまだいいのですが、

    何せいつもは楽で歩き易い靴ばかり履いているものでいざと言う時大変困ってしまう訳です;;;

    セレモニー用に高いヒールの靴、それが終わったら低いヒールに履き替える予定です。

    午前11時からのセレモニーに始まって全て終了するのは夜中の12時間をまわるでしょうきっと。

    締めはディスコ/ダンスタイムなのでそのためにもう一足の靴が必要なのです。

    楽しむ時はしっかり楽しむそしてお洒落は決して忘れない、そんなイタリア女性を心から尊敬いたします。

    果物の花々は散って、今は新緑がグングン伸びて気持ちのいい季節になってきました。

    1831.JPG

    ちょっと苦味があって全体的に柔らかい棘のような毛に包まれた日本の山菜の雰囲気を持つ、

    ブルスカンドリという野生種の野菜です。

    毎春、この野菜を八百屋さんで見ると日本の山菜が食べたくなって

    まるでその味を思い出すかのようについつい手が伸びます。

    我が家では細かく刻んでリゾットにします。

    今年は16日(日)がパスクワ、復活祭です。

    コロンバは鳩の形をしたパスクワには欠かせない焼き菓子。

    1832.jpg

    平和の象徴である鳩をイタリア語でコロンバといい、

    羽を広げたその形がこのお菓子に似ているからこの名前がついたとも。

    職人さんが一つひとつ丁寧に作りあげたものから工業化されたものまで様々。

    パスティッチェリアのショーウインドーには卵の形をしたチョコレートと一緒に並べられます。

    小麦粉、バター、砂糖に卵が主な材料でビール酵母が加えられ

    カリカリサクサクの砂糖と丸ごとアーモンドがトッピング、

    これはクラシックなタイプで他にも粒状のチョコレートが入っているものや、

    1833.jpg

    こんなミニミニサイズのものもあります。

    1834.JPG

    春物のスカーフをまとったエレガントな女性のような出で立ちの卵型のチョコレート、

    中にはサプライズが入っています。

    兎は誕生のシンボルであるので、このチョコレートも毎年恒例の光景です。

    1835.jpg

    この「ご一行様」に見つめられるとどうしても一枚撮りたくなります。

    学校関係は12日頃から17日(月)までパスクワのバカンスで休校となります。

    この休みを利用して旅行へ出かける家族もいれば、

    16日のお昼に家族や親戚が集まって外食するグループまた、ホームパーティー組も。

    我々は今年もサンティーナ叔母さん宅へおよばれです。

    翌日17日(月)はルネディ アンジェロ又はパスクエッタと言って祭日にあたり、

    企業はお休みになります。

    1836.jpg

    パスクエッタの日はピクニックへ!というのが伝統です。

    自転車派も自家用車派もバスケットににパニーニやワイン

    そしてカフェッティエーラとミニガスボンベを詰めて出かけます。

    爽やかな風をいっぱい吸ってリラックス!みなさんも、

    この週末はピクニックへ行きませんか?

    Buona Pasqua!

    ZARINA

  4. さらば独身貴族よ!

    2017年3月18日るりこさんのItaly便り

    「日本人も美容整形するんですか?」

    えっ?!

    聞き間違えかと思って担任の先生に確認したら間違いなくこの質問でした。

    とある小学校の3年生のクラス、”日本の文化教室”という課外授業の一コマです。

    そうかぁこういう質問もあるんだな(冷や汗: イタリアではバカンスの前と後では

    こんなに口角が上がった、等と有名人の一例の写真を比較して冷やかす番組があるくらい、

    美容整形は結構メジャーなのです。意外にも一般人でも多いようです。

    それがゆえの質問でした) 。

    「この季節はちょうど桜が咲いて、小学生は終業式を迎えるんですよ。」と言えば、

    「じゃあ日本の小学生はどれくらいバカンスがあるんですか?」とくる。

    「3月にひと学年が終了すると4月からまた新学年が始まるんですよ。」と答えると

    皆一斉に「え~っ?!」と悲鳴に近い反応が返って来るのが面白いんです。

    そうだよな、イタリアは6月10日前後に終業式があって

    新年度が始まる9月までの3ヵ月がバカンスだもの、、、。

    日本人が勤勉過ぎるのかイタリアのバカンスが多過ぎるのか、はて?

    1801.jpg

    小学校におじゃまする前、いつもワクワクします。

    何せ未来のアーチストがたくさん潜んでいる国ですから、

    子ども達が手作りした作品や絵が教室の中に飾ってあるのを見るのが楽しみです。

    1802.JPG 1803.JPG

    そして学校の近くに子ども達を見守るように存在していた桜の木。

    三分から五分咲きです。日本で良く見る桜のものより花びらの色が濃くて

    葉っぱの色はあの桜餅をくるんである葉の色と似ています。

    さてとお友達の結婚式の準備、彼女達の家造りと共に進んでいるようです。

    我々立会人組はというと、「さらば独身貴族よ!」と題したイベントの企画に奔走しております。

    このイベントは夫になる男性とその友人男性ばかりのグループと

    妻になる女性とその友人女性からなるグループに分かれて、

    各々食事会を企画したり小旅行をしたりする訳です。

    これは挙式の大体1ヵ月前から2週間前に実施されます。

    今回、男性軍はプラハに小旅行企画があったのですが、

    こちらは2泊3日という日程もあり計画は見事に崩れてしまった様子です。

    何せ企画したのは独身男性2人ですから

    家庭のある男性組からはほとんど「ノー」の返事だった様子。

    さて我々女性軍、もう一人の立会人のマルちゃんが

    メッセージグループを作ってくれました。

    日程をお知らせする初メールがあった日は一日中携帯が鳴りっぱなしでした。

    今回は男性軍と女性軍の日程が同じ日に予定されているために、

    小さい子どもがいるファミリーはてんやわんや、、、。

    昨日、スーパーに行ったら花嫁になる友人の友達であるマグダちゃんとバッタリ遭遇。

    「同じ日、うちの主人が “さらば独身貴族よパーティー”に行くから私は行けないわ、

    残念!ねえ、るり子あなたも立会人なんでしょ?何とか出来ないのぉ。何とかしてよ~!

    うち旦那が行から私は行けないわ、日程を変更出来ないの?」

    「いや、日程は当人同士の希望だから無理!」と私が何度繰り返しても、

    言ったもん勝ち、主張した者勝ちのイタリアなのでもう汗だくでした。

    1804.jpg

    これは以前、街の中で偶然遭遇したさらば独身貴族よ!のあるグループの写真。

    ダンボール製の手作りの車に花婿予定者が乗せられて何か叫んでいたっけ。

    結構なアルコールが入っているので、街行く人の笑いを誘っていました。

    男性陣の企画は結構簡単です。

    飲んで食べて騒いで!が一番の目的ですから、

    あとは場所を決めるだけです。

    我々女性陣はそうも行きません。

    意外とイタリア人女性は飲む量が少ないので、

    ちょっと趣向を変えようと計画中です。

    これはまたご報告します。

    もう一人の立会人のマルちゃんが参加者予定の女性陣と

    色々コンタクトを取ってくれているので、

    ここは一つ私が頑張らねば!

    1805.JPG

     ZARINA

  5. 10日(金)食事会に集合!

    2017年3月6日るりこさんのItaly便り

    今日久しぶりにウォーキングに出かけたら思いがけず水仙が咲いているのを見つけました!

    春はいいですねえ、見つける喜びに満ちています。

    春の匂いがたちこめています。

    特別きれいな花を咲かせる木ではなくても芽吹いているのを見たり、

    朝小鳥のさえずりを聞いたりすると心が動かされます。

     

    さて、親友とその友人とそしてそのまた友人、彼女のお母さんとその親戚の叔母さんと

    こんな調子なので半分以上は知らない人ばかりなのだけれど、

    友人の強引な押しに負けて取り敢えず行ってみることにしました。

    集合をかけた本人までが、誰が来るのか知らないと。

    ま、ピザが美味しかったレストランなのでそれが行く決め手となりました。

    3月8日は女性の日 /フェスタ デッラ ドンナ。

    今年は水曜日で平日ということもあり少し延ばしてその週末10日に

    女性の日を祝う食事会の企画となった訳です。

    日本語で言うならば “幹事”を務める友人、その彼女のお母さんや叔母さんまでが

    参加するあたりがファミリー的でやっぱりイタリアです。

    「ね、皆でピザレストラン行こうよ」というのが

    日本の「ちょっと飲みに行かない?」的ニュアンスを含むのです。

    1791.jpg 1792.jpg

    ピザレストランにはピザは勿論、他のパスタ類があったり肉料理も魚料理も

    あったりするので食の好みの心配をせずにグループで行くことが出来るのです。

     

    ただ意外なのは、飲む量が割と少ないということ。

    女性だけのグループなら運転組はコーラを注文し、

    相乗り組でもわずかな人のみがビールを飲むといった具合、それも1杯だけ。

    オーダーした後、注文したピザや料理が運ばれてくる迄はテーブルはとっても賑やか!

    あれだこれだ、ご主人の話、恋人の話、飼っている犬の話と本当に話題はつきず

    それで料理が運ばれてくると結構テーブルは静かになり皆、食べる事に集中するのです。

    そして食べ終わったかと思うとまたペチャクチャペチャクチャと

    お喋りするボリュームもアップします。

    おしゃべりタイムと食事タイムの差はかなりなものです。

    暫くたつとカメリエーラさんがやってきてドルチェやカフェの注文をとります。

    これが男性混合のグループになるとグラッパ酒のオーダーも結構入るのです。

    女性の日が平日であるとすれば、だいたいその週末に多くの女性が食事会を開くので

    それに合わせてレストラン側もあることを準備します。

    それはとディスコタイムです。

    食事は大体夜の8時か8時半頃に始まり11時半頃からダンスタイムとなるのです。

    “躍るあほうに見るあほう同じ阿呆なら踊らにゃ損々”と

    数年前に行った徳島の阿波踊りを思い出しますが、

    まさにこのフレーズがピッタリ!

    皆、よく踊りますよ~。

    勿論私も!

     

    1793.jpg

    ところで、女性の日のシンボルとしてミモザの花が贈られます。

    ご主人から奥様へ、彼から彼女へそしてもちろん、女性の友人同士の間でもそうです。

    息子からお母さんへ、おっとこれは忘れてはいけませんね。

    なんたってマンモーネの国ですから。

    ミモザの花に限らず、ミモザの花をあしらったリボンがかけてある

    小さい箱入りのチョコレートというのもパン屋さんのカウンターで見つけました。

    1794.jpg

    お菓子屋さんのウインドーも黄色づくしでデコレーションがほどこされていて、

    見ているだけで心がウキウキしてきます。

    イタリアではちょうどこの時期にミモザの花が咲き始めるので、

    これが女性の日のシンボルの花とされました。

    それが1945年のお話だそうです。

    女性が強いイタリアであってもやはり、女性の平等な社会参加の機会を整える目的である

    女性の日をお祝いしないなんてもってのほかという訳です。

     

    1795.jpg

    ミモザケーキは、クリームをはさんだスポンジケーキの上に

    同じスポンジケーキをサイコロ状に小さくカットしたものがのせてあるケーキです。

    これも8日の女性の日をお祝いするのに欠くことの出来ないお菓子です。

    やはりお祝い事に特別な食べ物は欠かせません。

    ZARINA


ルポライター


最新の記事


アーカイブ


loading