エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン


    エミリー・ヒラリー・るりこのルポ


    Reportage


    るりこさんのイタリア便り

    わたなべ るりこ
    るりこ
    ZARINAイタリア駐在スタッフ
    イタリア各地を訪れたり、ZARINAで淹れた
    エスプレッソで作るお菓子のレシピをご紹介します。
    1. FESTA DELLE DONNA/フェスタ デッラ ドンナ(女性の日) ~

      2015年3月9日るりこさんのItaly便り

       

      3月に入るとあちらこちらで見かけるのが、ミモザの花。
      フワフワっとした小さい花を、葡萄のように房状にたわわにつける、形も珍しい花、
      イタリアでは、ミモザは女性の日のシンボルの花。
      イタリアにはホワイトデーは存在しませんが、毎年3月8日、
      女性の日には男性から女性に、ミモザの花が贈られます。
      勿論、旦那様から奥様へ、彼から彼女へ、お菓子屋さんやお店でも買物をすると、
      ミモザをプレゼントしてくれるところもあります。
      女友達同士でも年齢を問わず小さな贈物を交換したり、
      ミモザのブーケをプレゼントしたり、、、。
      小さい男の子だって、ミモザを女性にプレゼントすること知っています。
      女性の日には、新鮮な卵を使って焼き上げたしっとりタイプのスポンジケーキを使った、
      ミモザケーキもお目見えします。

      No.109 2.jpg

       

      アメリカンインディアンから伝わった記念日で、宗教的なお祭りではなく、
      1908年、女性労働者によるストライキが発端で、その後一念を発起した女性によって
      この日が女性の日と制定され、イタリアでは1946年に制令されました。
      独身者も既婚者も女性同士、連絡を取り合って、ピザを食べに行く、というのが
      女性の日または、それに近い週末の夜のイタリア人女性の過ごし方です。

      No.109 1.jpg

      子供がいるお母さんは旦那様やおばあちゃんに預けて、数時間でも、
      女友達とのひとときを楽しむ、このあたりがやっぱり、イタリア女性。
      その日は、どのピザ屋さんも大勢の女性で熱気ムンムン。
      とあるピザ屋さんでは、粋な計いで、黄色いリボンで結んだ筒状のものをプレゼントしてくれて、
      それにはこのような素敵なメッセージが書かれていました。

       

       

      −DONNA−

       

      皺も増え、白髪もポツリポツリ、、、。

      年々、風貌は変わっていく、、、

      でも大切なことはずっと変わらない、あなたの強さ、信念はずっと変わらないまま。

      あなたの精神は、蜘蛛が巣を張る時ののりのように、しっかりなおかつ、強い。

      あなたが歩んで来た道には、終着点があり、出発点がある。

      成功の影には、落胆もある。

      生きている限り、生きることを楽しみなさい。

      何かやり残していることがあったなら、後ろへ引き返して、それをおやりなさい。

      黄ばんだ写真ばかり見て、ため息つくのはおやめなさい。

      「どうせ出来るはずがないのよ」と周りの人が言っても、踏ん張りなさい。

      貴方の中にある”鉄”のような強い魂は、けして錆びないはず。

      年を重ね、走れなくなったら歩きなさい。

      早く歩けなくなったら、ゆっくり歩きなさい。

      歩けなくなったら、杖をつきなさい。

      大切なのは、逃げないこと!

      カルカッタのマザーテレサより

       

       

      何度も何度も、このメッセージを繰り返して読みました。
      心に残るとてもいい言葉です。
      疲れたり、落ち込んだり、もう駄目だ~!と思った時は
      ミモザ1輪でも飾って、ゆっくり休みましょ?

      No.109 3.jpg

      “強さと女性らしさ”がミモザの花言葉ですって、
      日本女性の皆さま~、強く優しい女性でいましょうね~。

      ZARINA


    ルポライター


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