エミリー・ヒラリーのルポ | Dutchwest Japan / ダッチウエストジャパン

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エミリー・ヒラリーのルポ


Reportage


  1. 監視の場所...?!

    2016年7月19日るりこさんのItaly便り

    夏のセールが始まりました。

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    半額は当たり前、70%オフなんていうのもあります。

    モードの国イタリアですが、これに便乗してかこの時期は食品の店や他の業界でも

    セールをするところが結構あります。

    今年の夏、我が家ではズッキーニのピクルスがブームを呼んでいます。

    暑いと疲れ易くなるので皆さんクエン酸をとりましょうねぇ。

     

    さてとスカッと晴れた日、

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    バイクでブブーンとガルダ湖 まで行って来ました。

    日本でもよく知られたコモ湖より東にある湖です。

    イタリアの湖の多さはヨーロッパでも上位を占めるそうです。

    約370㎢の広さを持つ国内で一番大きい湖で、水深は約350m、ロンバルディア/Lombardia、

    ヴェネト/Veneto、 そしてトレンティーノアルトアーディジェ/Trentino-Alto Adigeと3州をまたいでいます。

    北側はキュッとつぼんだように細長く、南へ行けば行くほど広がって行く

    「じょうごを逆さまにしたような(とイタリア人は言います)」形の湖です。

    自然の真ん中に立つと昔々の氷河からこのように見事な地形がつくられたことに、その威力を感じます。

    ローマ帝国時代は地域に住むヴェローナ人にベナーコ湖と呼ばれ、

    それがゲルマン民族そして時代を経て今ではガルダ湖と呼ばれるようになったそうです。

    ガルダ湖の地名、直訳すると「監視の場所」、美しい風景からはちょっと想像もつかない地名です。

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    ガルダと名のつく地名がたくさんある中私達が訪れたのは、

    ガルダ湖の北にある町 Riva di Garda

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    気持ちいい風がスゥーっと抜ける広場に面したバール

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    犬を連れた女性、マウンテンバイクで通り抜けていくカップル、

    私たちの前にはイギリス人グループがランチ前のアペリティーヴォを楽しんでいました。

     

    観光船が行きかう近くに随分昔のポスターがありました。

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    何てエレガントなんでしょう。

    毎年数百万人の観光客が特にヨーロッパ各地から押し寄せるこの地に、

    このポスターの人達はその昔一体どこから訪れていたのでしょうか。

     

    ちょっと路地に入って行くとそこにはレストランが軒をつらね、

    外にはテーブルと椅子が置かれ食事しているすぐそばを小さな車がスレスレの状態で通って行きます。

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    ベンチに座って景色を眺める、普通のことだけれど心が安らぎます。

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    ヒューと結構なスピードでヨットが走り抜け、目を凝らすと遠くにはたくさんの帆が見えます。

     

    もう、夏のバカンスの予定はたてられましたか?

    ZARINA

  2. 夏の元気なご挨拶

    2016年7月8日るりこさんのItaly便り

    日光浴大好きのご近所のミケーラさんもさすがにマイッタ!!と言っています。
    こちらもだいぶ暑くなってきました。
    人間は勝手なもので、寒い日が続くと早く夏が来ないかな海へ行きたいな~と願い、
    こうもカ—っと暑くなると涼しいのがいいね等とボヤいたり、
    極端に暑いのは苦手だけれど、夏はスイカやメロンが美味しいので
    それを冷たくひやしてエアコンのスイッチを入れずに食べる!
    なんだか我慢大会みたいだな(笑)。
    ウォーキングで通る道の脇にあるとうもろこし畑、今年は随分と大きくなっています。

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    これがいい日影を作ってくれるのです。
    その前を通ると少し冷やっとして気持ちいい。
    日本と同じようにイタリアにも四季があって果物も同じような種類の物が市場に出回ります。
    日本と違うのはちょっといびつなものでも八百屋さんで売られていること、結構多いです。
    その季節に100%背を向けずにちょっとした工夫と知恵で
    その季節に寄りそうそんな暮らしを心がけたいものです。

    7月に入ってなおのこと、車の通行量が少なくなってきました。
    バカンスに出かけた人達もいるんだなと、いつもとは違う町の様子でも季節を感じるものです。
    サルデーニャ/SARDEGNAにバカンスに行っている友人から思いがけず絵葉書が届きました。

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    地元特産のコルク素材の葉書です。
    便利になり過ぎた世の中ですが、やっぱりこうして絵葉書や手紙を
    いただくというのは本当に嬉しいものです。

    夏になると昔テレビで流れていた
    ♪夏の元気なご、あ、い、さ、つ、、、♪
    というコマーシャルソングが一日中頭の中をグルグルと回転することがあります。
    日本はお中元の季節ですね。
    イタリアには日本のようなお中元の習慣はありません。
    ちょっと余談になりますが、友人宅に食事に招待された時、
    この季節なら色んな種類のジェラートを手土産に持って行くのはよくあることです。
    ところで、いつかザリーナを贈りたいなとひそかに思っている方々がいます。
    一人目は料理家の栗原はるみさん、日本の美味しい家庭料理が食べたくなった時、
    いつもお世話になっているシンプルで美味しいはるみさんのレシピ本はいつもキッチンに。
    イタリア語版でこれが結構売れたらしいです。
    はるみさんはブルーがお好きというとこで、

    1553.jpg やっぱりサルデーニャブルーを。

    そういえば昔お世話になった、今は素敵なシャツ屋さんのご主人をなさっている
    お洒落なあの方にもこの色でしたっけ?
    そしてもうおひと方は三鷹の森ジブリ美術館の館主 宮崎 駿さん、そう宮崎監督です。
    監督引退後もきっとご活躍なさっていらっしゃるのでしょうね。
    数年前に帰国した時かねてからの念願だったジブリの森美術館におじゃまして参りました。

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    映画が生まれるまでの工程を再現した各部屋があり
    その中で監督の作業場とされていた部屋が復元されたそこに赤いマグカップがあったのです。
    素敵な形をした薪ストーヴの上にちょこんとのったマグカップ、あれが忘れられないのです。
    そんなことから宮崎氏には赤いザリーナを。

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    贈る方の趣味や好きなものを思い浮かべながらプレゼントを贈るというのはこれまた楽しいものです。
    その人が喜ぶ顔を想像しながらだとなおさらです。

    私たちの生活に潤いを与えてくださるお二人に、いつか是非ザリーナを贈りたいと思います。

    ZARINA

  3. 素敵な町で

    2016年6月29日るりこさんのItaly便り

    一昨日、レミージョじいちゃんが空高く昇って星になりました。
    17歳、いくさへ行きロシアで冷たい雪の上を紙製の靴で歩いた辛い話や
    いつもカフェコレットを好んでそれを私にも教えてくれた青い目をしたレミージョじいちゃんは、
    年をとってもいつも前向きな姿勢を崩さなかった。
    遊びに行くといつも「オーオ、ジャッポーネ ジャッポーネ / 日本、日本」と肩をポンポンたたいて
    「日本はいい国だ!誇りに思え!!」といつも励ましてくれてたな、、、。
    こんなイタリアのじいちゃんに出会えて幸せです。

    こちら北イタリアは、夏至を過ぎてから暑くなってきました。
    マッシモのお父さんとお母さんの畑からズッキーニやキュウリが「産地直送」で次々と我が家に届けられます。
    酢漬けの野菜は暑くなると米のサラダ等に入れたり重宝するので、早速ズッキーニもそうしました。
    野菜が新鮮だから美味しくできます。
    だんだん夏らしくなってくると家の周りの「音」にも変化が見られます。
    ドッドッドッド、カラカラカラカラ、酪農家の人達が天気とにらめっこしながら
    大型機械で草を刈ったりそれをまとめたり、ゴロゴロと聞こえるのは雷の音。

     

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    今年の6月は天気がとても変わり易くて、バイクで遠出する機会も少ないのですが、
    週末天気予報を頼りに先日 ROVERETO / ロヴェレートへ行ってきました、
    別名トレンティーノ/TRENTINO ALTO ADIGEの「アテネ」とも呼ばれるこの町、中々素敵です。

     

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    ヴェネツィアの街並みの雰囲気が色濃く残るロヴェレートのチェントロ、
    古い型の日よけの形が美しく、また突如色あせた壁のフレスコ画が目に入ってきたり、
    ちょっと疲れたらカフェして。
    それから国際的なアートの美術館もあるし、アクティヴ派にはトレッキング、と
    観光の町でありながらゆっくり散策するのにとてもいい町です。
    地名: ROVERETO/ロヴェレートの語源はラテン語で、
    その昔から豊富に茂っていたオークの木の一種を意味し、
    ロヴェレート市の紋章に描かれています。

     

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    一日中ずっと居たくなるような素敵な本屋さん、モーツァルトが初めてイタリアでコンサートを開いた建物、
    そこには昔の面影を残す食料雑貨店があったりします。
    新鮮な牛乳の味が濃いジェラート屋さん、そこではチーズを売っています。
    いやジェラートも売っているチーズ屋さん???
    ドロミーティを背景に牛がドアップの迫力満点でせまる写真が、
    大きい口を開けてジェラートを食べている私達を観察しているようです。

    どの路地に入ってもドキッとときめく風景があります。
    戦争の爪痕が残る町ですが、ついつい長話をしてしまうくらい店主さんは皆気さくで明るいのが印象的です。
    今度は一日天気が良い日にもっとじっくり回ってみようと思います。

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    ZARINA

  4. 大人だって海が好き!

    2016年6月29日るりこさんのItaly便り

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    隣り同士なのに行き違いが多くて中々ゆっくりおしゃべりする時間が無く、
    それでもやっとドミンガちゃんと久しぶりにコーヒーブレイクの時間が出来ました。
    家の床素材の話からこの夏のバカンスの話まで、積もりにつもった話題はつきません。
    この週末、ドミンガちゃんファミリーは海へお出かけ予定だそう。
    実は先週、私達も数日間海へ行って来ました。
    平日でしかもイタリアではまだ終業式前というのに、
    子供連れの国外のファミリーの姿を多く見かけたので、
    「この国の人達の夏休みはイタリアの子供達の3ヵ月より更に多いの?!」
    と目を丸くしていたら、ドミンガちゃんとのお茶飲み話でその実状がわかりました。
    ドイツやオーストリアなど他のヨーロッパの国々では終業式の後、
    3ヵ月まとめてバカンスとするのではなく、それを分割するのだそう、
    だからすでに5月にイタリアの海へバカンスにやってくるファミリーもいるんですって、なるほど!
    「3ヵ月のバカンスの後、9月に新学期が始まっていつもの生活のリズムをつかむのに
    1ヵ月かかるのよ~、他の国みたいにイタリアももっと賢くやればいいのに」
    とは、9月から3年生になるケビン君のお母さんでもあるドミンガちゃん。

    さてと私達が滞在したのはフリウリヴェネツィアジューリア州とヴェネト州の境にある
    ビビオーネ/Bibioneは海のリゾート地、ホテル内の駐車場を見渡すと
    ドイツ、オーストリア、ポーランド、クロアチアナンバー等々、
    陸続きならではの光景が見られます。

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    ホテルから歩いて1、2分のところにある砂浜には、
    各々のホテル毎色の違うビーチパラソルとリクライニングシートが
    水際のすぐ目の前にセットされていて、指定の番号のセットを使うことができます。
    子供も走り回っていますが、日本と違うのは若い人に加えて
    「大人」がたくさん日光浴をしているということ!
    ちょっと度が過ぎるくらい日焼けしたマダムもいらっしゃいますが、
    こちらでは日光浴はビタミンDを補給するのに “絶好な栄養素”と言われるので、
    ここぞとばかりに日焼けを好む人が多いのです。

    ビビオーネは今年のジーロディターリア(自転車レース)/Giro d’Italia
    の12区到着地点になった町でもあります。
    また、これまでにも数度、レーサーが通過している町だそうです。
    イタリアでは生中継でこのレースをを見ることができるので、
    先月の期間中それを見ていた夫のお父さんは
    「おいルリコ、日本人選手で凄い奴がいるぞ~!結構いい走りをしてたぞ!!」
    と言っていたのですぐその時ネットで検索したのですが情報を得られず、
    こうしてこのブログを書いている今になってこの選手の存在が明らかになりました。
    (もし最初からわかっていたら日の丸持って夫と応援に駆けつけてましたよ、絶対に!)
    山本元喜さんという青年です。

    ビビオーネの町中にはあちらこちらにジーロディターリアの名残が見られました。

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    夕方6時頃になるとシャワーを浴びて着替えた人達がバールにやって来ます。

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    そうアペリティーヴォ(食前酒)の時間です。

    子供の頃、海水浴に行って夜は何してたかなんてちっとも覚えていないなあ
    その点、こちらは夜11時くらいまで店は営業しているし
    お土産屋さんはもちろん、水着やバスタオルから洋服、ワイン専門店、宝石の果てまで
    ズラリと様々なお店が通り沿いに続いて建っているので、
    夕食のあとは胃袋の “消化活動促進”のためにブラブラと歩くのです。
    その途中にあるジェラート屋さんが誘惑するので、
    消化活動が出来たのかどうかは余り自信がありません。

     

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    玩具屋さんには数えきれないほどのフェラーリのミニチュアカーが
    天井まで高く積み上げられてそれをじっくり見るのも中々楽しいのです。
    玩具屋さんは子供だけのものでは無いんだぞ~!と言わんばかり。

     

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    アーチストさんは似顔絵を描いてくれます。

    砂浜にあるバール、夜になると素敵な灯りで昼間とはガラリと雰囲気を変えます。

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    眠らない夜の海、、、。

    ZARINA

  5. 子どもワクワク親はヒヤヒヤ

    2016年6月10日るりこさんのItaly便り

    ヴァレンティーノ ロッシィが   この日曜日のバルセロナ戦で
    華麗なる走りで優勝してくれたので、気持ち良い週明けとなりました!

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    そわそわし出すイタリアの子ども達、気が少し重くなるイタリアのおばあちゃんとおじいちゃん達
    この時期は毎年こんな感じです。
    ほとんどの学校は6月8日あたりが終業式、
    9月中旬に新学期が始まるまでの約3ヵ月間の長~い夏休みに入るのです。
    勿論子ども達は嬉しくてワクワクして、
    孫を預かるおばあちゃん、おじいちゃん達は毎日孫の顔を見られるので嬉しい半面、
    それが毎日となると時には苦痛であるとも (苦笑)。
    例外ももちろんありますが息子/娘夫婦はたいてい同じ町内や隣町に暮らしていることが多いので、
    何かある毎におばあちゃん達に子どもを預けることが出来るというメリットがあります。

    イタリアでも料理教室や各講座などが一般人向けに色々開催されますが、
    私達の日本語講座も5月末に今年度の最終回を迎え、
    最終日は2グループが一緒になって日本の家庭料理を作って食べました。
    いつもの図書館にはもちろんキッチンは無いので、
    初めてヴィッラ(昔の貴族のお屋敷)を借りて

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    てんやわんやの大騒ぎ、
    ずっと私のそばにいて一生懸命に説明を聞く人、
    おしゃべりばかりしている人、
    サッサカ手伝ってくれる人総勢18人の大所帯、
    「終わり良ければ全て良し」でゴチャゴチャしていてもガヤガヤしていても、
    最後は丸くおさまるイタリア流儀がここにもありました。
    屋外で食事をするのが気持ちいいので庭にテーブルをセットしましたが
    食べ終わった時は辺りはまっ暗、でもキャンドルの灯りがいい雰囲気を作ってくれました。

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    一方小学校では終業式前は、日本の学芸会と似たようなものが開催されます

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    この春先おじゃました風光明媚な山の上にあるこの小学校の先生からお招きをいただいて、
    私も観賞に行ってまいりました。

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    いつもは給食用の食堂として使われている部屋が舞台として準備され、
    すでにお母さん、お父さん、兄弟他家族が詰めかけて場内は満席でした。
    “地球”をメインテーマに各々の項目毎にパフォーマンや歌を披露してくれた子どもたち、
    また前回おじゃました時の授業中、一緒に歌った日本の歌、「春が来た」を
    今回は日本語とイタリア語で合唱してくれた全校生徒の皆の歌声に感動して胸が熱くなりました。
    歌っている間バックスクリーンにはロレンツァ先生がセットしてくださった富士山や桜の花が流れて、
    感慨もひとしお、皆とても素敵な贈り物をしてくれました。

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    「地球は私達の生活に恵みを与えてくれる、私達はその門番人。
    私達には地球を保護していく義務がある、
    そうすれば地球は私達を優しく見守っていてくれる」
    学芸会の最後を締めくくったスクリーンにはこんな大切なメッセージがつづられていました。

    ZARINA


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